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レビューアーランキング
先月(2017年6月)

学士さんのレビュー一覧

投稿者:学士

8 件中 1 件~ 8 件を表示

人文系の基本的な研究方法が分かります

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 わたしが、この本を手にしたのは、確か大学3年の時だったと思います。『知の技法』を読むことによって、基本的な研究方法(調査の仕方、論文の書き方等)を学ぶことが出来ました。研究の方法論を知りたい方に、お勧めします。

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紙の本良妻賢母主義の教育

2002/07/31 22:27

良妻賢母主義研究の基本書

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 本書は、日本近代の女子教育を研究する者にとって、基本書であり、この書を読まないで研究を行うのは困難と言っても良いほどである。深谷氏は、明治国民国家において女性の役割がクローズアップされ国民意識の形成のために「国家志向的な女子教育」が行われ家庭の中で本分を尽くすことで国家へと奉仕する女性像が形成されたと述べる.そして、この女性像(良妻賢母)は儒教的なものを土台としながら、民衆の女性像(農婦といった儒教的な教育と無縁だった女性たち)からの規制を受けつつ、西欧の女性像を屈折して吸収した複合思想であると指摘した。
 深谷氏は、明治期の新聞雑誌といった同時代資料を緻密に分析し、実証的に良妻賢母教育がいかなるものであったのか、女性に対して如何なる機能を持っていたのかを、詳細に分析する。
 深谷氏の論考は、その後の女子教育や明治の女性について研究する人の間で、必ずと言って良いほど前提とされている。
 明治の女性を研究する人にとって、必携書と言えよう。

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日本の子どもの姿

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 本書は、歴史家で東京大学史料編纂所教授の黒田日出男氏によって、絵画に描かれた中世の子どもの図像から、子どもの歴史を考えるものである。我が国の子どもの歴史について考察する際、方法論としてフランスの歴史家フィリップ・アリエスの『子どもの誕生』が、大きな影響を及ぼしている。したがって、子どもとは近代的な存在であるという、アリエスの定義を、我が国の子どもの歴史を考える際にも多くの研究者が援用する。しかし、黒田日出男氏は、そうしたアリエスに安易に依拠する、日本の子ども研究に対して批判的である。本書で、黒田氏は多数の中世に描かれた、子どもの図像を提示し、西欧とは異なった子ども観が日本に存在していたことを示している。それにしても、日本の中世絵画にこれほど多くの子どもが描かれていたことに、驚かされる。日本の子どもについて、歴史的に研究したいと考える人にとって、必携書であると思う。

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紙の本女の歴史 1−1 古代 1

2002/06/01 12:59

女性として生きるということ

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 本書は、アナル派の歴史家G・デュビィとM・ぺローの監修による、西欧の女性の歴史についての論文集である。
 多くの女性は、自分が女性であるということの意味を考える時がある。また、大学に入学した女子学生たちは、これから大人として生きてことになり、様々な衝突を経験するであろう。また、なぜ女性はこうあらねばならないのか? なぜ女性であることによって、このような義務が生じるのか? 女性の権利とされているものは本当に女性に権利を与えているのか? 様々な疑問を呼び、悩むことであろう。
 本書は、女性の歴史について語るものであるが、けっしてそれは過去のことではない。過去のことを知るということは、現代のことを知るということである。
 なぜ、現代の女性がこうあるのか? 過去の歴史を知るおとによって、分かり得ることがあるだろう。
 本書は、あらゆる女性にお勧めしたい一冊である。 
 また、真に女性と理解しあうことを望む男性にもお勧めしたい。

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良妻賢母という規範

2002/07/31 23:00

女子教育研究の基本書

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 小山静子氏は、京都大学大学院の出身で、現在立命館大学の教授である。
 本書は、日本近代の女子教育について検討する際の基本書である。
 小山氏の本書での試みは、深谷昌志氏が『良妻賢母主義の教育』(黎明書房 昭和40年)で展開てした、理論への反論を提起することを目的としている。深谷氏は、明治国民国家において女性の役割がクローズアップされ国民意識の形成のために「国家志向的な女子教育」が行われ家庭の中で本分を尽くすことで国家へと奉仕する女性像が形成されたと述べる.小山氏は、深谷氏が、良妻賢母が儒教的な教育と連続性があると述べた点を批判し、良妻賢母は日本に固有な存在ではなく、良妻賢母思想は欧米の近代国家の規範的女性像と共通点・連続性を持つ近代の思想であり良妻賢母思想を通し女性は国民化されたと述べる.もっとも、深谷氏は、良妻賢母思想を、西洋思想と日本に固有な思想との複合思想だと述べているので、小山氏の批判は必ずしも当たらないのだが、西洋思想との連続性を考慮しようとする、小山氏の試みは意欲的で評価できるものである。
 明治の女性について研究する人にとって、必携書である。

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近代日本の知識人と農民

2002/07/30 15:43

近代日本の知識人の農民観

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 著者の持田恵三氏は。東京大学農学部農業経済学を卒業し、現在和光大学名誉教授である
 本書は、農民文学を題材にし、近代日本の知識人が農民を如何に眼差していたのかということを検討するものである。本書で検討されているテーマは、長沢節『土』、徳富蘆花と武者小路実篤の田園回帰、有島武郎と農業の関係、プロレタリア文学の農民像、島木検索と農民運動、宮沢賢治と農業・農民、農地改革と高度成長による貧農の戦後、である。
 近代において日本の人口の過半数以上は農民であった。そうであるにも関わらず、文学の中で農民が登場することは多くない。文学は都市の知識人が書き、知識人によって受容されるからである。
 だが一方で、地方に住む、地主・商人の子弟がおり、彼等は地方の中学校を卒業し、地方に留まり地方で「中級知識人」としての生涯を送った。こうした中級知識人によって、自然主義文学が描かれ、農民が登場する。本書の試みは、こうした、自然主義文学などに登場した農民像を検討し、日本近代の知識人の農民観を明らかにしようとするものである。
 農村風景は、都心に住む現代人の多くにとって、やはり故郷であり重要な存在である。
 そうである以上、農民観の歴史的な変遷を知ることは、我々現代人の心性のルーツを探る上で大変重要である。お勧めしたい一冊である。

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紙の本平安朝の母と子 貴族と庶民の家族生活史

2002/07/24 23:51

母子の歴史

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 本書では、日本の平安時代の母子関係についての論考が展開されています。
 本書を読むと、母性愛とか、子どもは弱く守られる存在という、現代人の固定観念が、実は歴史的に見るとそう長く存在した観念ではないことが分かります。
 たとえば、本書の冒頭で引用されている『今昔物語』29巻29話の子どもを人質にして、我が身を守った母親の話は強烈です。ある母親が子連れで山道を歩いていると、後ろから二人の乞食が追って来て彼女を捉まえ、乱暴しようとするので、彼女は言うことは聞く。でも、「お腹をこわしているので用を足してからにさせて欲しい」と言い、子どもを残して逃げてしまうのです。彼女が逃げる途中で、武士たちに出会い、武士が「なぜそんなに走っているのだ」と聞かれ、母親が武士に事情を話すと武士は母親が言う場所に行ってみると、そこに乞食はもう居らず、死んでしまった赤ん坊が居たのです。武士は母親が貞操を守ったことを賞賛し、何ら子どもを犠牲にして我が身を守ったことは責めないのです。
 現代的な意味での、母性愛とか母は子どもを守るべきという考えが、平安朝には存在しなかったことが分かります。
 母子関係の歴史を勉強するのに、良いテキストだと思います。値段もお手ごろですし、卒論などでテーマにされる際、先ずお手に取ることをお勧めします。

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ジェンダー美術史による意欲溢れた試み

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 池田忍氏は、現在千葉大学助教授で、日本美術史を専門としている。本書では、絵巻や、日本画、錦絵などに描かれた女性像が、その社会の中でいかなる意味を持っていたのかを、ジェンダー美術史の視点から読み解くことを目的としている。美術に描かれた世界は、特別で高尚な世界なのではなく、現実世界の様々な価値観を反映しているのである。また、高尚とされる日本美術の中に、裸体をさらした女性像が描かれているが、こうした作品は、同時代の男性鑑賞者によって、性的に眼差されている。また、そうした芸術作品に描かれた女性や男性の姿は、そうした作品を生み出した社会の、性規範を内包しているのである。芸術作品は人々の感性に訴え、人々の内面に影響を与え、ジェンダー規範の固定化に知らず知らずに寄与すると、池田氏は述べる。
 日本絵画に描かれた女性像の意味を読み解く、意欲に満ちた試みである。
 日本美術史を学ぶ人に、ぜひお勧めしたい。

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