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ぺどらさんのレビュー一覧

投稿者:ぺどら

2 件中 1 件~ 2 件を表示

一ランク上のブラジル理解を目指す人のために

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 読み応えたっぷり。特に、植民地時代からブラジル帝国時代までの歴史の流れが大変よくわかった。この時代の政治的なエポックと経済史的な流れとの関係がよくわからなかったが、本書でずいぶんすっきりしたように思う。ペルナンブッコやバイア・ミナスなどの大州がなぜ歴史の移り変わりの時期に注目されるかもよくわかった。
 また、文化や風俗に対しても多くの分量を割いているので、今にも通じるブラジルのイメージがどう形成されてきたのかもよくわかった。同時に、厳しい階級格差と隠れた人種差別が今に至るまでほとんど解決されていないまま、表面的にはあたかもそれが存在しないかのように扱われているという重大な指摘も大変重く受け止められる。特に、第二次世界大戦直前の黄禍論についての分析は、勝手に何の根拠もなしに能天気なブラジル観を信じ込んでいる多くの「ブラきち」日本人に冷や水を浴びせるものである。
 ただ不満は、ヴァルガス独裁体制以後の記述が、よく言えば客観的、悪く言えばまるで人事の様に冷めているということだ。数字と事実の羅列ばかりで、その背後にある民衆の意思とか、国際的な影響とかがほとんど分析されていない。悪く言えばわざと無視しているようにさえ思える。学問的立場も異なる4人の著者の共著であるがゆえに、現在この国がおかれた流動的な状況を、以前の時代のように断定的に語ることは困難なことかもしれないが、定価3,000円を超えるこの手の本に投資しようと思うような読者のためには(学術書としては安いかもしれませんが、興味半分に買える値段とも思わない)もう少し冒険的なスタンスをとってもよさそうなものだがと思った。
 しかし全体としては記述もきわめて平明で、一通りこの国の歴史や社会を概観してやろうという意欲のある方には、3,360円は決して高くはない。ぜひとも多くの人に読んでもらいたいと思う。

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紙の本食卓の情景 改版

2004/09/10 05:10

失ったものの大きさ

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

これを読んでいるとかつてのわが国がいかに豊かな食文化を誇っていたかということに驚かざるを得ない。そしてその豊かな文化がここ二、三十年のうちに、ほとんど跡形もなく消え去ってしまったことにも、また驚かざるを得ない。今私たちが見ることが出来るのは、工業製品としての料理であって、そこにはもはや文化などない。

もっともこれは私たちが戦後一貫して即物的な豊かさを選んだ結果である。残念ながらもう後戻りは出来ない。しかしその魂は作者の死後もこうして本を通じて知ることが出来る。そのことだけでも感謝しなければなるまい。

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