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  3. 大空アゲハさんのレビュー一覧

大空アゲハさんのレビュー一覧

投稿者:大空アゲハ

23 件中 1 件~ 15 件を表示

心すれちがう夜

2003/06/03 14:38

彼の花嫁を見つけることが私の役目だけど…

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「ジュード・デウ゛ロー」の名前を目にした途端、この本をすぐに手に取った。なぜなら、以前「時のかなたの恋人」を読んだ時のロマンティックなトキメキを思い出したからだ。
本書の著者はニューヨーク・タイムズ紙のベストセラー・リストにもしばしば登場するほど海外では人気の作家らしいが、まだまだ日本での著作は少ない。本書で2冊目だと思う。「時のかなたの恋人」は歴史ロマンス小説で、現代と16世紀のイングランドが舞台のファンタジックなストーリーである。この「心すれちがう夜」は現代の物語であるが、スコットランドのとある土地の領主が本書のヒーローであるし、生活・風俗も昔ながらの慣習を受け継いでいる田舎が舞台であるという点で歴史ロマンス小説だと言えるかもしれない。
ここで簡単にあらすじを紹介。
1909年、ニューヨークで女性の地位を向上させるための慈善事業に没頭している主人公・テンペランスは、突然「スコットランド行き」を余儀なくされる。しかも彼女の母が再婚した男の命令によって…。どうしてもニューヨークへ帰りたい彼女は母の再婚相手が提示したある一つの条件を承諾してスコットランドへ向かう。それは「甥ジェームズの花嫁を見つけること」。つまり、テンペランスの母の新しい夫の甥・ジェームズ(ややこしいのだが)の花嫁候補を彼女が見つけてあげなくてはならないのだ。
ここまで書けば、どんな展開が待っているかはロマンス小説に親しんでいた方なら察しが付くと思われる。しかし、しかし。いろいろ期待を裏切ってくれる。そう簡単にはハッピーエンドにはならないのだ。ロマンス小説にお約束通りなのは、ヒーローのジェームズが人目を避けて暮らしていて、気難しいけれどとびっきりハンサムだということ。そんな彼とどんな風にテンペランスが恋に落ちていくのかが見物。
面白い。やっぱりこういう歴史ロマンスは思いっきり現実逃避できるからいい。

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オトコの雑談を覗き見る。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 ■なかみ■
 
 この本は、

 ロッキングオンジャパン
(1997年1月号〜2000年4月号)
 BUZZ
(2000年7月号〜2001年7月号)

 まで、掲載された電気グルーヴの語りおろし連載コーナー        
 「電気グルーヴのメロン牧場—花嫁は死に神」を、一冊にま 
 とめたものです。

   
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ■読んでみて■

 電気グルーヴというアーティスト面をあえて、考えないで書きます。

 【男の会話って、こんなんがフツーなのか−、へーえ。】

 これが第一印象です。
 つまり、エロい、汚い、批判的。
 

 電気グルーヴって、何でも名前の付け方が感覚的です。
 音楽の話もあるけど、ほとんどえっちねた、けなしねた、その場ねた。途中で、メンバーだったまりんがこつ然と消えます。
 
   *

よく、クラスには、目立つ男の子たちというのがいます。その子たちは、いわゆる幹司系で、声がやけに大きくて「二次会行く人お〜!!!」とか、言っている人たちです。
 その影に隠れて普段は気付かないのですが、明らかにクラスの世論を作っている人たちがいます。 
 電気グルーヴはそんな人たちみたいだ!と、この本を読んで思いました。

   *

 ■むつかしい本、頭を使うミステリーを読むのに疲れたアナ   
  タ。
 ■頭を休めたい時に、ラクに読める本を探してるアナタ。
 ■女のアナタ
 ■クリエイティブを学びたいアナタ

 必見です。

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モテる、都合のイイ女、世にはばかる。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

■作品かいせつ■

◎主人公・夕張ゆうこには、恋人がいない。ひとりでいるのがわりと好きだ。電話や手紙もめんどくさい。だから、ずっと友達なんていらないような気がしてた。優しい恋人がひとりいれば、それで十分だと思っていた。でも、優しい恋人に恵まれなかった場合は…?

◎ゆうこには、セックスする相手ならいた。
 ユタカ。
ゆうこはユタカの、いわゆる都合のイイ女になっている。彼には忘れられない恋人「みどり」がいたからだ。

◎男と女の、微妙な微妙なやりとり。誰でも一度は経験しているような恋愛日常。

◎淡々とゆったり流れる切ない心の純愛ストーリー。


■かんそう■

◎たしかに、ゆうこはユタカの都合のイイ女であったが、彼女は男にモテた。
ここらへん、どーなの?
好きな人には好きになってもらえないが、その他大勢にはモテる女。周りを見回して下さい。こんなひと、いませんか?

◎ユタカがもー、かっこいいのです。ゆうこが自分のこと好きだ、とわかっていながらも気付かないフリをする。友達みたいなフリをする。でも、セックスはする。ゆうこが、他の男と飲みに行くとなると、「お前、あいつとヤっただろ」と、嫉妬してるのか、面白がってるのかわからない態度になる。
これどうゆうことよ?
だったら、恋人になってヨ、と思うゆうこ。でも、決して恋人にはなってくれないユタカ。

◎ほっとけば、ほっとかれる。追えば、逃げられる。でも、たまに気紛れに寄ってくる…。恋愛のシーソーゲームは面白いです。

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紙の本伝わる・揺さぶる!文章を書く

2002/07/15 21:33

就職活動中の大学生、企画書のネタに困っている社会人、必見。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

■なかみ■

 自分の頭でモノを考える方法を習った人は少ない。私たちは、いざ自分で自由に考えてよいと言われると、不安になる。文章を書くのが苦手という人のほとんどが、どう書くか以前に、何をどう考えていけばよいかで、つまずいている。
 だから、自分を自分らしく外に向かって発現する為に、「何と何を考えればよいのか」、「それらをどう考えていけばよいのか」を、この本は具体的な方法として提案する。ちょっとした方法を手に入れるだけであなたの文章は確実に進歩するだろう。

 ★「何かを書く」時に意識すべきこと
  
 1)読み手は何を求めているか
 2)テーマはなにか
 3)自分は何が書けるか


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


 ■読んでみて■

 *自分のことをわかってほしい!と思っていても、的確に伝えるべきことが相手に伝わらなければ意味がない。
 自分の言いたいことが、相手に的確に伝わった時、そして相手が納得した時、自分=わかってもらえる、が成立するものです。

 誰でも、イメージはあるんです。伝えたいことの。
 でも、いざ文章にあらわすとなると難しい…。
 

  じゃー、どうすればいーんだよ。


 そんな方は、この本を読んだ方がイイです。
 なにが良いって、『自分の頭で考えられる』ようになります。そして、【独自のきりこみ方で「問い」を立てられる】ようになります(この【独自】というのが、簡単なようでむつかしいんですよね) 。

       ↓

 それができるようになれば、
 
 *小説家になれるかも
 *就職活動のエントリーシートに困らないかも
 *人生が楽しくなるかも
 *朝生に出ている大学生よりはモノが考えられるようになる  
  かも
 *恋人ができるかも
 *世渡りがうまくなるかも

 以上のようになりたい人は、読んでみて損はないと思います。
             

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透明で不透明、複雑な愛の物語

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

サリンジャーの作品の中にはまぎれもなく「人間」がいます。人を辛辣に批判する人間、何かにすがらなくては生きてゆけない人間、他人の心配ばかりしている人間、素直になれずに冗談ばかり言う人間…。全て「人間」。
また、その「人間」たちが生きている世界には、私の日常にも似た臨場感があります。場面が生み出すヒトとヒト・ヒトとモノとの間の繊細な空気感が素晴らしい。 それが狙いであるかのようにサリンジャー自身も、物語中でこの作品は『散文による一家の記録映画』だと言っています。その『記録映画』を盛り上げる小道具が最高にキュート。フラニーのハンドバックにはいろんなものがつまっています。コンパクト、札入れ、クリーニングやの半券、歯ブラシ、携帯容器に入れたアスピリン、それに金メッキを施したマドラ。何でもないものばかりなのですが、サリンジャーの言葉の魔法にかかると、本の中に出てくるモノ全てが輝いて見えるのが不思議です。

この物語の前半の主人公フラニーは「巡礼の道」という本に夢中になっています。ある時彼女は興奮したようにこう言います。『もしこの祈りを繰り返し繰り返し唱えてもいればー(中略)ー何かが起こる。そしてその言葉がその人の心臓の鼓動と一体となる』。つまり、祈ることによってその人がなんらかの「悟りの境地」を開くことができるらしい、と。彼女はその考えに熱中し、自らも常に言葉にならない言葉をブツブツ言うようになります。
しかし、フラニーは祈りを続けるうちに、だんだん神経に異常をきたしていきます。今で言う自律神経失調症のような症状が出てきて、少しのことで涙がこぼれて止まらなくなってしまうのです。ここに、サリンジャーが描きたかったのかはどうかはわかりませんが、結果的に一種の宗教的矛盾が描き出されていると感じました。それは「人を幸福にするはずの宗教が人を不幸にしているという矛盾」です。祈り続ければ「悟りの境地」を開くことができると知ったから、毎日フラニーは祈りました。結果、どうなったか。彼女は人に潔癖さを求めるようになった。自分自身のエゴ、人のエゴが許せなくなった。自分を追いつめた。フラニーの中で「悟りの境地」に達したいという欲求が、次第に達しなければならない、という半ば狂信的な義務になっていったのかもしれません。それが無意識のうちに肉体と精神に影響したのだと思います。ゾーイーの章ではフラニーの母であるベシーがそのことを心配して、兄のゾーイ−にその理由を尋ねて悩みを解消してくれるよう頼みます。が、ゾーイーはゾーイーでひねくれ者で饒舌家なのでフラニーの話を黙って聞いていることが出来ません。フラニーを慰めようと思って言った冗談がかえって彼女を傷つけてしまったり、自分の持論を延々としゃべりつづけたり、と。そんな彼もフラニーを泣かせるという失敗を繰り返すもののどうにかこうにかフラニーを慰めようとします。

フラニーとゾーイーを取りまく「グラース家」という環境は、私たちが泣いたり、笑ったり、いじわるを言ったり、時には相手を傷付けたりする日常と同じです。ちょっとだけ違うのはおしゃれすぎるその会話の内容でしょうか。サリンジャーの本はもはや若者だけに向けられたものではないように思います。「人生いかに生きるべきか」を考える全ての人たちに向けてのものです。その人たち自身の分身がサリンジャーの世界の中で苦しみ、もがき、葛藤し、精いっぱい生きています。サリンジャーの「真実とは何か」という純粋で真っ直ぐな「ほんとう」を見つめる眼に触れた時、小さい頃の忘れてはいけない何かを思い出します。

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紙の本恋愛道

2002/09/02 16:46

【スライスオブ恋愛日常】を保存し続けていられる作者の、ベストセラーエッセイ!!

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。


■内容

◎「あすなろ白書」、「愛してると言ってくれ」、「ロングバケーション」などの大ヒットドラマを生み出した、恋愛ドラマの神様・北川悦吏子のベストセラーエッセイ。

◎自分の過去を犠牲?にして、エッセイでしか書けないような切ない、辛い恋、モテる女の分析などが、これでもかと赤裸々に語られている。

◎『バンドエイド一枚の恋』の章では、「ヒトをなぜ好きになるか?」がテーマ。作者曰く、ヒトを好きになる時というのは、「どうして好きになったのか、じゃなくて、いつ好きになったのか…なんじゃないかな…と」。

◎女の子の、ドキドキな恋。ここに極まれり。



■書評

◎なんとなく手にした。恋愛ドラマを描く作家は、どんな恋をしてきたのだろう。さぞかし、華やかな恋愛編歴なのだろうな、という、純粋な興味からだ。

◎しかし! 手にとってみると、自分と同じように、叶わぬ恋を追いかけたり、ドキドキしたり、泣いたり笑ったり。男の人の一つの行動を、「なぜ彼はあの時こうしたんだろう?」とエンドレスに考えてみたり。と、共感できる部分がたくさんあった。

◎この本を読んでいて、やはりラブストーリーの北川悦吏子とよばれるに相応しいと思った根拠がある。それは、普通の人よりも、過去の記憶を事細かに覚えているということである。過去における、その時の自分の様子だとか、情景だとか、相手のしぐさだとか。そういう過去の【スライスオブ日常】を保存し続けていられる能力が、たぶん人よりもすばらしいのだと思う。スゴイ。

◎恋愛の法則の類いの本は数多い。書店に行けばいくらでも並んでいる。これでもか、というくらい。しかし、どれもだいたい同じ。抽象的にしか書いてない。例えば、「ミステリアスな自分を演出しよう」など。非常に分かりにくい。んで!? どーすればいいわけ? 読者が知りたいのは、抽象論、精神論などではなく、「具体的な方法」なのだと思う。

◎本書は、作者自身の経験を通して、具体的な方法を示してくれている点において、他の恋愛本よりも優れていると思う。

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天涯孤独の少女と、奇妙なおじさんとの心の交流。ゆるやかに。

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【作品かいせつ】

◎柚子(ゆうこ)には、一緒に暮らす両親がいない。母は早くに死に、父は置き手紙一つを残し、消えてしまった。しかもこっそり籍を抜かれて。そして、いつのまにか母・椿の実家で暮らすようになる。「鈴江柚子」改め、「天川柚子」14歳。

◎なかなか新しい家族に馴染めない柚子の前に、ある時、ひとりの「おじさん」という男が現れて…。このおじさんはいったい誰!? 母とつながりがあるようだけれど…。

◎天涯孤独の娘、柚子と、素性不明の男、おじさんとの奇妙な心の交流の物語。

◎他に、『赤い月の話』という短編も収録されている。


【かんそう】

◎けっこう設定が複雑で、ページの途中に出てくる家系図を参考にすると良いかもしれません。

◎年の差のある、少女とおじさんの『恋?』に、ナハナハです。おじさんといっても、かなりカッコイイのですけれど…。こんなおじさんだったら、一緒に暮らしてもイイな。

◎また、柚子とおじさんの仲を邪魔しようとする、柚子の同級生シバケンのひたむきさに心打たれます。

◎このストーリーは、バラ色の明日4・5巻にわたって、描かれています。

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幼なじみの男女の行く末は、恋か友情か!?どっち!

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【作品かいせつ】


◎お隣同士に生まれた、公佳(きみか)と摂(せつ)。いわゆる幼なじみ。家族ぐるみで仲が良い。それなりに美しく成長した女。それなりにカッコよく育った男。デキるのは、時間の問題だと思われた…。しかーし! そこに、広末涼子似の女の子リリコが現れて、公佳は大慌て。摂と公佳をつなぐのは、「幼なじみ」という言葉だけ。さて、どうなることやら…。

◎他、『PEACE OF MY LOVE』、『何の因果か』、『二人の明日』(ショートストーリー)の、全部で4本立て。


【かんそう】

◎少女マンガによくありがちな設定、「幼なじみ」をどう料理してくれるのか、いくえみ先生。それが楽しみだった。ありがちな設定を、もり立ててくれるのは、わたしが思うに「ネコ」の存在だ。地味に活躍している。コマの端っこに「ネコ」ありき。見逃してはイケナイ。「ネコ」は、いつも公佳と摂を見守っているのだ。脇役に注目する。そういう、マンガの読み方もオススメ。

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紙の本閉鎖病棟

2002/08/27 15:10

「ちょっと変」だと思われている人々が織りなす、感動ドキュメント

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■作品かいせつ

◎過去に暗い記憶を背負っている人々が暮らす、ある精神科病棟の物語。ここにいるほとんどの人は、まわりから疎まれ、一方的に「病気」だとレッテルを貼られてこの世界に入る。

◎看護婦達を叱ってばかりいる主任。人の心がわからない主治医。歌を詠むチュウさん。それを清書する秀丸さん。外来で通ってくる女子中学生の島崎さん。耳が聞こえない昭八ちゃん。昭八ちゃんの甥の敬吾くん。そこには、外と何ら変わらない個性のある人がいる。

◎ただひたすらひたむきに一日一日を淡々と生き抜く、まっすぐな患者達。「桜がきれい」だと、素直に感じる心をあらためて取り戻せる、そんな物語。


■かんそう

◎ただひたむきなのだ。こんなに純粋で、一生懸命な人たちを「病気」だと決めつけた人たちがほんとうに正常なのか。ひととはちょっと違うところがあって、不器用なためにうまく生きられない「病気」だと決めつけられた、彼らの方が正常で、一方的に決めつけた方が、じつは異常なのではないだろうか。

◎よくわからなくなる。物事を正しい、正しくない、だけで判断しようとする二元論的な見方だけでは「ほんとうのこと」は見えない。私にとっては、ほんとうのことでも、誰かにとってはうそなのかもしれない。「これが正解」などというものは実は世の中には存在しないのではないか。

◎先入観。固定観念。こうあるべきだ。こうあらねばならない。これが常識である。周りに合わせなければならない。

◎もっと、もっと、ひとりひとりが自分の幸せのために生きてよいのだとおもう。

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クールな心をホットな心で溶かしていく、お茶目な恋の物語。

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【作品かいせつ】

◎主な登場人物

カブちゃん  …主人公
シャブちゃん …カブちゃんの親友
ナナ     …双子の兄妹の妹の方
イチ     …双子の兄妹の兄の方

◎お茶目で元気な16歳・カブちゃんは、双子の兄妹の妹の方・ナナの背中に天使の羽を見た。どうにか、こうにかして、ナナに近付こうとするカブちゃんであったが、双子の兄妹の兄の方・イチにいつも阻まれてしまう。この双子の結びつきは、異常なくらい強かった。いくら頑張っても、カブちゃんの恋は進展しそうにない…。そこで、親友のシャブちゃんに相談するが…?

◎クールな心をホットな心で溶かしていく、お茶目な恋の物語。

【かんそう】

◎この人のストーリーには、「兄妹愛」がよく出てくる。今回もそうだ。家族愛と言うよりも、近親相姦レベルの兄弟愛。一歩間違えれば、かなりとんでもない方向にいきそうな感じの、である。しかし、あくまでも純粋で、泥臭くない仕上がりになっている。この〔いくえみ綾〕という漫画家のすごさを感ぜずにはいられない。

◎おもしろい。お茶目なカブちゃんが、クールなナナの心をどんどん溶かしていく過程が見物。学校の女子達に、ナナが嫌がらせを受けた時にひとこと。『おれは、ナナが全てだ』。
このシーンは泣ける!!!

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ザ・少女漫画!!この人を読まずして、誰を読む!!!

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

【内容】

●トローンとした、切ない恋愛てんこもりの、オムニバス形式読み切り集。

◎第一話『狸ばやしがきこえる』
 →初めて好きになった人は、姉・安奈の婚約者だった。と、  
  始まる吏加の切ない乙女心ラブ。

◎第ニ話『巷に雪の降るがごとく』
 →大学生活に退屈していた頃、再会したのがあの先輩だっ
  た。僕は、その年上の彼女が気になりはじめた。ある男・  
  頼(より)の冬の物語。

◎第三話『fight!』
 →祐規21歳。英会話学校で働いていた時に、彼女の付き添 
  いで来ていた男は、わたしを見て一言、「化粧するのに、
  何時間かかる?」と言った。略奪愛ラブ。

◎第四話『お日さまの日々』
 →双子のイチとナナには両親がいない。ふとした時に、父親
  らしき人が現れて…。飼い猫が語る、双子の物語。

【感想】

◎どーして、こーして、こんなにも乙女心を刺激する、漫画を描き続けられるのでしょう…。乙女のツボを抑えて、放しません。
◎個人的には、第三話が好きです。少し、少女漫画にしては、ヘヴィーな内容。最後のシーンで、主人公・祐規(ゆき)に、甲斐性なしの男・由貴が言う「ボクと結婚しませんか」には、泣きました…。

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紙の本もものかんづめ

2002/07/19 19:29

「ちびまるこちゃん」のあのメンツ!含み笑いエッセイ第1弾!!

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■内容

◎特にすごい人が出てくるというわけでもない。すごいことが出てくるわけでもない。でも、きっと電車の中で読んでいたら間違いなく笑いをコラえて、肩でヒィヒィ言ってしまうはず。

◎めぐってはまためぐってくる、普通の人ならば素通りしてしまう何でもない日常の中で、とてつもない面白いことを見つけては、ネタにする。あの、「ちびまるこちゃん」のあのメンツで。

◎おバカで繊細で思わず吹き出してしまうこと間違いなしの含み笑いコメディエッセイ。

■書評

◎「恐怖との直面」の章で、笑いのピークに達した。そう、そうなのです。恐怖というものは突然やってくるものです。

◎ある夏の夜、作者が窓を開けて網戸にして漫画のネームを考えていたときのこと。ササッと、窓の外に突然、露出狂があらわれる。もちろんお決まりの、男の金印は丸出し。当然パニックになる。ワケがわからなくなる。そして、突然叫ぶ。ヒャー。ヒー。
即警察に通報。電話口で、パニックボルテージ最大レベルの作者は、何を言い出すかと思ったら

「今、出ました珍棒、物干し場の男」

などと新発売の食品のような通報。

◎ここです。ここです。笑いのピークがきたのは。ひとりでシーンとした部屋の中にいて、私のバカ笑いだけがこの時響いたのでした。

◎恐怖の最中にあってなお、その状況をおもしろがること。この本が、こう教えてくれました。



■関連図書

さるのこしかけ
ももこのいきもの図鑑
そういうふうにできている
たいのおかしら

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紙の本小さな恋の物語

2002/07/16 22:56

ガハハな女のピュア心。スーパー痛快股開き絵巻。

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■内容
◎彼氏ができてから3ヶ月。迎える日曜日。なにもすることがなく、ずーーっっとケータイの前に張り付いている女の子。そう、それは不倫をしているから。いつ電話がかかってくるかわからないのでケータイの前から離れられない。彼の「今から行っていい?」の一言が聞きたいがためにずーっと家にいるのだ。
◎と、これはこの本の中に収められているお話の中の本の一部。生々しい。Hな内容てんこ盛り。じつはセックスの最中、女の子は意外と冷静に「声、もっと出した方がいいのかな」と考えていたりするものです。つかめないものを無理矢理つかもうと、冷静に図太くてピュアで必死な女子の生態がこれでもか! と描かれている。スーパー痛快股開き絵巻。

■書評
◎なんといえばよいのやら…。ふるさとから出てきた「女子の生態」ですね。これは、紛れもなく。事実です。「何かが満たされてない感じ」です。○ンタンやら○化服装学院でファッションを勉強するという名目で、期待に胸をふくらませて田舎から東京に「よいこらせッ」と出てきた少女たち。田舎で焦っていた彼女達は、東京に行きさえすれば、私もおしゃれリーダーの一員だわ、と意気込む。

◎東京という場所でする何もかもがドラマの中の世界のようで、何かにつけていちいち騒ぐ。みんな吸ってるから自分も吸ってみるタバコ。そして、ひとりでタバコをふかしている自分は「うわあああ、きっとかっこいい、自分」なーんて思ったりして。その次は男。まずクラブに行って、ミラーボールに目をくらませた瞬間には、もうろくでもない男にお持ち帰りされている。フガフガ動物のような交わりをし、クールな女を装って、一人暮らしの家へと朝帰りをする。「なんか、自分って大人の女あああーーーーーーー!」などと思い込む。ああ、おバカ。

◎でも、何かが足りない。でも少し寂しい。でもあっけらかん。でもでも、そんな孤独な自分もすき。カッコイイ。なんじゃそりゃ。こんな少女たちの心理が描かれているマンガです。ブラボーブヒー。

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天井の下で繰りひろげられることって、どんなこと?

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 天井の下で繰りひろげられる、ちいさな日常。
 なんでもないこと。
 ささいなこと。
 つまらないこと。
 つまらない人間関係。
 どうでもいい人たち。
 職場は嫌いな人たちだらけ。
 行きずりに関係を持ち、その関係に執着はしない。
 好きなこともない。
 淡々と過ごす毎日。

 でもときどき、「ちいさな幸せ」がある。
 そのことをとても、愛しく思わせてくれる物語。

 それは、飼い猫が子猫を産んだ、だとか、くだらないと思ってた人が見せた意外に一生懸命な一面に感動しただとか。そんなこと。

 人にはわからない、密かな楽しみをものすごく愛している人にはおすすめのマンガです。どうぞ。

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どこか大人びた少年3人とおじいさんとの奇妙な交流の物語

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◎子供の頃に感じたワクワク感を思い出させてくれた。小学生の頃、街のはずれにある廃虚に仲間と一緒に探検に出かけた時のこと。昆虫を取る網と大きなザルを抱えて川へ魚を取りに行ったこと。巣の中を出入りするアリの様子を日が暮れるまで見続けていたこと。台風の時に勇気を試す、などと言いながら家のまわりを一周したこと。まざまざと、脳裏に浮かんでは消える。

◎この「夏の庭」に出てくる木山くん、川辺くん、山下くん、どの子も小学生なのに、どこか大人びているところがある。よくよくストーリーに耳を傾けていると、3人とも家に事情を持っているようだ。

◎木山くんは、お母さんがねんがら年中お酒を飲んでいるいわゆるアル中で、子供である彼がなだめ役だ。川辺くんは、お父さんがおらず、お母さんひとりに育てられた。そして、山下くんは、おばあちゃんが亡くなったばかりで死人というものを初めて目の当たりにする。好むと好まざるに関わらず、我慢しなければならないというか、無理矢理にでも大人にならなければやっていけない状況が3人には揃っている。

◎しかし大人びているとはいえ、彼らも、まだやんちゃで好奇心旺盛な少年たちであり、ズケズケと無神経なことも平気でいってのける子供っぽい部分もある。そんな彼らが、ひとつのあるエピソードを通してまた一段と大人になっていく。近所のおじいさんとの交流の中で、である。そして迎える切ない結末。

◎ストーリーの中に出てくる小道具がよりいっそう切なさを掻き立てる。おじいさんの庭にみんなで植えたコスモス。台風にも負けずに、美しく大地に根をはっている花の情景は、どんなに哀しいことがあっても乗り越えてやる、というその物語の決意の現れにも見える。次に、山下くんが懸命に研ぎ続ける包丁の音。今までのろまだと馬鹿にされていた彼が見せたその一面からは、少年の、ただまっすぐに損得も考えずに何かを信じ続けようとするひたむきさがあらわれている。

◎そして、おじいさんが少年たちの為に見せてくれた花火。ドーンと夜空に打ち上がる花火は、夏の風物詩であり、夜空に散った一瞬がものすごく美しく輝いているからこそ、終わった後にはとてつもない寂しさが残る。

◎この「夏の庭」を聴いて改めて思ったことは、幼い頃の思い出はどれも夏の花火みたいだ、ということだった。子供の頃に体験したことにはすべて、驚きと発見とものすごい衝撃が混じっている。花火のように輝いている。そして、すこし切ない。

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