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先月(2017年8月)

富澤 正太郎さんのレビュー一覧

投稿者:富澤 正太郎

2 件中 1 件~ 2 件を表示

「ローマ」大好き人間。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 日本で、多くのフアンを生み出だした「ローマ人の歴史」文庫版の第1巻。ハード版でも読んでいたのだが、今回、改めて読み直してみた。
 塩野七生氏は著書を書くとき、実に莫大な史料を研究しているのが行間ににじみ出てくるようである。日本で自分以上にローマに魅入られた人間はいない、とでも言っているかのようだ。
 さて、今回の第1巻ではローマの発祥とその発展の理由が早くも示されており、最初、読んだときの驚きはまだはっきりと覚えている。他の民族に対して驚くほどの寛容さを示している、ということがその一つである。仮に征服した民族であっても、ローマの市民権を与えている。また、彼らの長所は躊躇無く取り入れている。これ以外にもこれからの発展の原因となるさまざまなこと述べられている。そして、じわじわと周囲の諸国の脅威となっていく。
 そのあたりがこれからはじまる長い長い物語が、実にドラマチックなものとなった理由であるようだ。

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「ハンニバル」出現前夜

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この巻では、ローマ・カルタゴ間の第1次ポエニ戦争を扱っている。
もともとローマはカルタゴとの戦争を望んでいなかったのは相当興味深い。いわば、巻き込まれた形ではじまった戦争であるが、いったん始めると、カルタゴに対して勝利を収めるまで、執念深く追い続けるローマであった。
有名な「ハンニバル」登場は次巻に譲るが、シチリア島を舞台とした、第1次ポエニ戦争のメインテーマは、まったく海戦を経験したことの無かったローマがいかにカルタゴに追いつき、追い越したのか、であろう。今回も、ピュロス、ハミルカルなどの「天敵」を相手に危機をどのようにして克服したのか、大いに愉しませてもらった。

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