サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

  1. hontoトップ
  2. レビュー
  3. やすこさんのレビュー一覧

やすこさんのレビュー一覧

投稿者:やすこ

1 件中 1 件~ 1 件を表示

紙の本総決算のとき

2002/08/17 21:23

女性にとっての母親の存在

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 メイ・サートンという作家を知らずに生きていました。ある雑誌の書評欄に、この人の作品が紹介されており、面白そうだったので手に取りました。インターネットで調べたところ、彼女自身はレズビアンだったそうです。この本の主人公はそうではないのですが、レズビアンの女性が登場し、重要な動きをします。
 しかし、主題は「女性の死」です。残念ながら男性は関係ないですし読んでも理解してくれないかも。60歳の主人公の女性はある日、余命2年の宣告をされます。死への動揺をおさえながら死への準備をすすめます。静かでやさしい生活です。しかし、物語の大半は、彼女にとってもっとも影響力のある女性である「母親」との葛藤が心の中で決着されるまでの過程で占められるのです。物語の最後の死の直前に母親との葛藤に決着はつきますが、ここまで(死ぬ直前まで)母親が影響力をおよぼすのかということに、驚き、また、納得してしまいました。
 私自身も主人公と同じように女性であり、もう自分が母親から産まれた年代に手が届きそうになっています。専業主婦である母親にささやかな反抗をするため、仕事をもち、男性並みに働きといった生活を送っています。その生きる支えともいえる母親への反抗は思えば、10代のはじめでした。そのとき自分の勝手に作り上げた「理想の母」という絶対的存在であった母親がそうではなく欠点も多い人間だとわかりショックをうけたのでした。今、母の年齢に近づきますが、もちろん、私はあのころの「理想の母」には一歩も及ばない欠点ばかりの人生です。ですから、そろそろ反抗心の呪縛をといてもいいかなあ…。でも、きっとこの主人公のように死ぬ直前まで呪縛は解けないのでしょうね。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

1 件中 1 件~ 1 件を表示