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レビューアーランキング
先月(2017年8月)

真愛さんのレビュー一覧

投稿者:真愛

96 件中 1 件~ 15 件を表示

帰ってきたビストロ本。

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 連続して出版されピタッとお目にかからなくなってから8年。とても嬉しい出版です。

 今回は「おうちで簡単」と言う事で食材が手に入りやすい料理がメイン。項目もパスタ、スープ等料理×SMAPメンバーとなっているので見易いです。料理名と共にその料理を振舞ったゲストも記載されていて懐かしい料理もちらほら。
「簡単」と言うのに相応しい一番のポイントは料理をより引き立たせるワンポイントテクニックの「スマワザ」 これはビストロを観ている時も解説で出て来るもの。それがレシピ毎にそのメンバーが解説しているのが特別レッスンの様で作る楽しさが増しそう。
更に番組では余り見られない中居オーナーのレシピも収録。個人的にこのレシピが一番作れるかも、と思ってしまいました。

 正直料理が出来ないわたしにとって「美味しそう」と只々眺めるだけの本になってしまいますがメンバーのインタビューを読むと「ちょっとやってみようかな」と言う気持ちにさせてくれます。
「何度も失敗して上達していく」「料理に正解なんてない」「食材を大切に思う」そんな言葉が後押しをしてくれそうです。

 付録のランチバッグに関しては大きさも程良いサイズで書籍と同じデザインが可愛いです。只質感はペラペラな感じで持ち歩くにはどうかな、と思います。

 書籍でこんなにも美味しさと楽しさを運んでくれるビストロスマップ。夢のレストランです。


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覚悟は宜しいですか?

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

愛らしいうさぎさんと共に楽しく仕合せに末永く暮らしていく為にさて準備や知識は十分ですか?
こちらはお迎えする時からお別れするその時までの準備と心構えが詳しく示されています。季刊誌『うさぎと暮らす』を加筆した物をベースに様々なうさぎの書籍から良いとこ取りをした優れもの。
お迎えするにあたり必要な品々、抱っこの仕方は勿論うさぎさんは首都圏なら徐々に普及しているかもしれませんが地方では飼い主がしなくてはいけないグルーミングの仕方。またうさぎは病気のサインを隠しがちなので見落とさない様に日々のチェックの仕方、応急処置、健康チェックシートの記し方も載っています。そして実は感情豊かなうさぎの気持ちを知る為に仕草から読み取るパターンも書かれています。共に暮らすには欠かせないコミュニケーションです。
季節によっての対処法、思春期の接し方等も詳しく記載。また実際飼われているお宅でのうさぎが快適に過ごせる工夫から闘病中の様子も記させているので実際にうさぎを迎えた際のイメージが捉え易いと思います。
そしてうさぎはその子によりますが一般的に5歳からご長寿と呼ばれます。そうなると仔うさぎ〜成人の対応ではなく老後を考えた準備を始めなくてはなりません。健康のチェックポイントも若い時とは変わってきます。もしかすると介護が必要になるかもしれません。それでも投げ出さずに更に愛情を深めその子を一生お世話する事を改めて書籍は問います。
可愛いと連れて来た小さな子はいつしか老い別れの時が来ます。やはり大切な家族。パニックになるのは当然ですが飼い主に残された最期のお世話が待っています。言い表せない程の辛いお世話となりますがその時こそ愛情の繋がりが示される時と教えてくれます。
この様に書くと「うさぎって意外と面倒なのね。」と思う方も居るかと思います。しかし私たち人間と同じ生き物なので大変なのは当然。その代わり教えてくれる事、与えてくれる愛情は計り知れません。
最近では育てられないからと捨てうさぎも増えています。折角出会った小さくて偉大な命。私たち人間より歳を重ねるスピードは速いです。それを理解の上今一度お迎えする前に最期までお世話する覚悟が出来るか是非この書籍で確認して下さい。

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お部屋に彩りを。

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「お花を買って来たけどそのまま飾るのは味気ない。」「ちょっとお洒落に飾ってみたい。」等々、身近にあっていまいち本当の所はよくわからない。。。そんなお花達を解決してくれる一冊です。フラワーアレンジメントの本は数多く「初心者向き」とされていても定番な飾り方ばかり。その上そんなに本格的では折角の飾りたいお花も迷いに迷って更に混乱する事もあります。
この本では堅苦しくなく一輪からの飾り方からちょっと手を加えるとプロっぽい!というところまで季節の花やその名前、使用した花器ばかりではなく、おおよその花の費用も記載されている為慣れないうちは真似てみる事からでも素敵に飾れます。慣れてくると応用で自分好みにもアレンジ出来ます。
その他、お花を長持ちさせる方法や、お手入れ道具、お花に併せる様々なグリーンの紹介もまとめて掲載されているので本でのシュミレーションも可能。
これを機会にお花をもっと気軽で身近なものにしてみてはいかがでしょうか。

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紙の本星守る犬

2011/06/12 16:14

揺るぎない愛。

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 書店へ行く度気になる本。そして不思議なタイトル。発売されて二年が経ち漸く手に取りました。

 タイトルの『星守る犬』とは「犬が星を物欲しげに見ている姿から、手に入らないものを求める人を表す」慣用句だそうです。

 どこにでもある普通の家庭。職を無くし病気を抱えるお父さん。徐々に家族の歯車が狂いバラバラに。そしてお父さんと犬は残された一台の車に僅かな荷物を持って最期の旅に出る。海を傍らに犬とのドライブ。
犬はいつでも真っ直ぐだ。喜びも哀しみも、何よりご主人様への愛情は果てなく大きい。それは人間が予想する以上だろう。決して裏切らなければ疑いすら持たないだろう。だが人間はわたしもそうだが時に疎ましく、自分中心に振り回してしまう。それでも動物の愛情や想いは変わるどころか自分を責め「捨てないで」「置いて行かないで」そう思うのだろう。この本は読み始めからそんな動物の視点を片時も忘れさせない。
それでも気付かず、気付いても応えない時がある。だけどこのおとうさんは本当にこの犬が大切なんだ、と思わせる事が随所に描かれている。
旅の途中急病に襲われる犬。おとうさんは急いで病院へ連れて行き手術も受けさせ入院もさせる。その為のお金は車に積んだ僅かな荷物の売れるもの全て売って捻出したのだ。現実病気のペットを放っておく話を聞く事が多い今、犬の愛情に比べると到底足下にも及ばずともなかなか出来ないお返しの一つだ。
おとうさんは最期の時もそのお返しを見せる。それは「ありがとう」の言葉だけではなく車のドアを開けてあげるのだ。生きて行ける様に。だが「死」を知らない犬は眠り続けるおとうさんの側に食料を持ってきたり遊んでは必ず帰って来る。月日は流れ犬も息絶えてしまう。それは愛しいおとうさんの足下で。

 おとうさんも犬も仕合せものだ。誰かが側に居る、ましてそれは自分を愛するもの。「普通」を望むのも高望みになる現代。そんなもの超越するくらい仕合せだと思う。
だって最期に「ありがとう」を心から言える相手が側にいるのだもの。

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『成宮寛貴』に惚れる。

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 実に『Milk』以来の写真集がデビュー十周年の記念本とは純粋にファンとしてとても嬉しいです。『ヤンキー君とメガネちゃん』の撮影最中に撮影したとは思えない充実な内容。
 表紙をめくるととある一日に見立てた「OPENING」から始まり「DEPARTURE」へと様々な表情を見せるスピード感のある魅力的な流れ。時に怪しく時に無邪気なコロコロと目紛しい程の表情に眼を奪われる。こんなにも人は表情があるものなのか、と驚かされる。それは彼に惹き付けられる魅力の一つと確信する瞬間でもあった。
 2000〜2010年までのバイオグラフィーはファンならずとも俳優『成宮寛貴』の軌跡を知るに十分だろう。その時々の写真も少ないが懐かしいもの。
 今回の写真集で個人的に一番の見所は彼自身の言葉で語られるこれまでの十年間のロングインタビューだろう。俳優さんは役を語ってもなかなか自分自身の事は語らず聴く機会がもの凄く少ないです。それを一年ずつ出演したお仕事とリンクさせ語っています。様々な葛藤、焦燥感、ジレンマ、それが緩和した瞬間。。。2010年にはそれらを抜けたからこそ見えるこれからを語っています。それは『成宮寛貴』と言う俳優に魅せられる理由がここにある様に思えました。そして目が離せない程の素敵な表情をする鍵もこのインタビューを読むと見付かるでしょう。
 また後半は木村佳乃さん、小栗旬さん、蜷川実花さん等成宮さんに縁のある方々からのメッセージが掲載されています。更に事務所の社長さん、マネージャーさんのQ&A。これらを読むと成宮さんがとても愛されている事を感じます。

 本の構成はこれでも満足ですが欲を言うと折角の十周年。もう少し本が厚くとも、価格が上がろうとこれまでの写真のページをきちんと設けてがっつり載せて欲しかったです。バイオグラフィーの所だけでは物足りなさを若干感じました。

 しかし全体的を読み終えると今までのファンはより一層、ちょっと気になるなぁ〜と思う方はグッと意識する存在になるでしょう。
 俳優『成宮寛貴』そして素の成宮寛貴を今後も見続けたいと感じさせる一冊です。

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紙の本わたしの病院、犬がくるの

2009/11/28 16:16

溢れる笑顔。

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

セラピー犬はテレビで何度か見て関心はありましたが、正直この本を読むには抵抗を感じました。それはとある病院の小児病棟でのお話だからです。病気と闘う子どもを「写真」という切り取った形で目にするには胸が痛むと思ったから。
でもページをめくる度それは間違いだったと気付かされました。モノクロの写真に写される子ども達は時に痛々しい治療の様子もありますが他はこぼれそうな程の笑顔が圧倒的でした。
変わらぬ病院の中、子ども達は楽しみを見付ける天才でした。そしてそれをサポートする医師、看護師の他専門家達の真摯な姿勢に見られました。その中でもある子どもが「犬が好き」と言う事で取り入れた「セラピー犬」の存在は大きな事でした。
人ではない温もりに触れる。何も言葉は要らない。ぎゅっと抱きしめたり側に寄り添っていてくれるだけで全てを受け止めてくれる。。それは犬等の動物だからこそなせる技。病は気からではないですがまた犬に会いたくて子ども達は治療を頑張る等心的ケアの面でプラスに働きます。しかし小さい身体にどんなに頑張っても時に病は容赦しません。写真にはお別れの際その子がお気に入りだったセラピー犬が顔を覗き込む様に写っている一枚の写真がとても印象的で胸を打たれました。わたしが出来れば避けたいと思う場面だったのにそれはとても優しく穏やかでした。
故意に避けていても世界中で今もこの絵本の様に闘う子ども達は居ます。毎日変化が無くつまらない、と嘆く前にこの子達に見習い自分で見付ける力を発揮しなくては。きっと笑顔が増える事でしょう。

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紙の本チリンのすず

2002/11/23 10:48

かわいい表紙にひかれたが…

6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

児童書コーナーにあった緑の中に首にすずをつけたほわほわのかわいいこひつじ。私は一瞬で虜になってしまいました。「きっとかわいいお話だ」と単純に考えながら。家に帰り早速見てみると、その内容はあまりにも表紙とのギャップがありすぎるものでした。無邪気なこひつじチリン。山の悪おおかみのウォーによって母親を殺されてからチリンにあるひとつの感情が生まれる。チリンはウォーに弟子入りをしました。そして3年が経ち、無邪気なこひつじチリンの姿は変貌しました。その時です、3年間、心に秘めていた考えを実行したのは。チリンはそれで自分の心が晴れると思っていたのでしょう。ところが、それに反し心は晴れるどころか、もやもやがあふれるばかり。ひとりぼっちになったチリン。そのすずの音が何処からともなく聴こえてくる…そんなところでこのお話は終わっています。読み終わった後こんなに悲しさが残る絵本を読んだのは久々だな、と思いました。チリン。チリンの母、ウォー。それぞれに生まれた感情のお話といっても良いでしょう。

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紙の本空の絵本

2011/10/24 17:42

優しい慰め。

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 表紙の鮮やかさに目を惹かれ手に取ったら偶然にも個人的好みの荒井良二さんと長田弘さんの絵本。『森の絵本』以来。

 台風の一日を言葉遊びの様でリズムの良い綺麗な言葉の運びで繰り広げる。強さを増す台風で森の様子がどんどん変化する中「運命みたいにたたきつけ」このフレーズを読んだ時ドキッとしました。その瞬間、あぁこの本は人生のようだ、そう感じてしまいました。
だが台風はずっと続きはしない。台風の残したものは必ずしも悲惨ではなくきらびやかな新しい事を残してくれる。そしてそれは以前よりずっと大切に感じる。

 荒井さんの絵も今までの絵本とは色味やタッチが違いぱっと見荒井さんの絵と気づきませんでした。しかし言葉と絵は見事な程にリンクされていて台風のダイナミックで抗えない様子、そしてその後の穏やかな真逆の様子。感情が揺れ動かされる。思わず表情までくるくる変わっていた。

 少し落ち込んだときに出会ったこの絵本。わたしにとって厳しさはいつも訪れることを思い出させでもこんな素晴らしい世界がその先にあると言う事も思い出させてくれました。
どんなたくさんの言葉より慰めになった一冊です。

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ぎゅっと宝箱。

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 ジュエリーブランドe.m.が15周年の上待望のe-MOOKに登場。独特の遊び心満載のジュエリーが更に遊び心を持たせて掲載されています。それは大切な宝箱を開けるかの様にわくわくとさせてくれます。しかしさすが15周年。きらきらの宝物はぎゅぎゅうに所狭しと詰め込まれているのが贅沢でもあり、もう少しゆっくり見させて、と残念な気分にもさせられます。
 15周年と言う事で現在15歳の少年少女が付けるe.m.はしっくりくるものから危ういアンバランスさを感じさせるものと見ていて不思議な感覚を覚えました。
またe.m.ブランド別は見開き1ブランドともう少し見たい、と感じる物足りなさが絶妙な感じに思えました。それは例え見開きのみでもその世界感が揺るぎなく確立されているからでしょう。ページをめくる度くるくる表情が変わる様子はメリーゴーランドを思わせます。
15年分のジュエリーを年を追ってデザイナーがピックアップしたページはe.m.愛好家には懐かしい品や想い入れの在る品が見受けられるでしょう。
 そしてe-MOOKと言えば付録。今回はチャーム付きトートバッッグ。サイズは小さめですが今までの殆どがナイロン素材が多いのに対し布なのが付録感を薄れさせます。色合いもかっこ良くデザインはシンプルの中にもやはり遊び心が。チャームもしかり。
 トータルで見ると価格は安い様に感じます。

 e.m.は着ける人によって表情を変えるジュエリー。そんな楽しさが十分に伝わります。そして疲れがちや代わり映えの無い日常にも遊び心は必要だなぁ、と感じました。今後のe.m.からもますます眼が離せなくなるでしょう。

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盛りだくさん15周年記念。

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 正直最近のe-MOOKは個人的に質が落ちた気がして魅力が無かったです。
ですが今回のアナスイは日本展開を始め15周年記念ムック。表紙からも内容の期待度が高まります。そしてその期待以上の内容。

 e-MOOKシリーズはは付録の実用的且つ豪華さボリュームが気になる所ですが今回の付録は「付録で良いの!?」と思わせる程の豪華さ。大きなサイズにマチ付きしっかりとした作りに内側の巾着タイプの布にもプリントがされている抜かり無さ。バッグ表面の[ANNA SUI]ロゴは刺繍。グリッターの蝶もプリントされています。カラーもバッグ自体は黒、内側の布、ロゴ等は紫とアナスイカラー。そして蝶のチャーム付き。付録のバッグに付けても勿論素敵ですがお気に入りの持ち物に付けても存在感のあるアクセントになります。

 またe-MOOKでは書籍部分がいまいちと感じる物が多い中、今回の内容は濃い。デザイナー・アナ氏のメッセージに始まりプライベートルームやNYでのお気に入りスポットの紹介。ロングインタビュー等アナのインスパイアーを垣間みれます。
そして2011SSコレクションが洋服だけではなく、メイク、シューズ、バッグ、アクセサリー、キッズライン等々目移りしそうな程。今年GWに伊勢丹新宿店で開催される15周年記念イベントの品の紹介も少しあります。

ANNA SUIワールドを堪能するには優秀な一冊でしょう。

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紙の本さよならをいえるまで

2011/01/10 15:48

「さよなら」の意味。

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 この絵本を知ったのはこちらのbk1での多くの書評でした。絵はデッサンの線があり躍動感を感じさせます。悲しそうなお話だけど必ず何か心に残してくれる、と思い読む事にしました。
やはり確かに切ないお話。しかしやはり切ないだけでは終わらない。わたくし事ですがハリーと同じ大切な家族を亡くしました。わたしの場合愛犬ではなく愛兎です。ですが只違うのはハリーはわたしよりずっとずっと心が強く大人でした。

 「死」を受け入れるのは大人でも容易な事ではありません。それが大切な強く想い合う相手なら尚更の事。
ある日突然日常が一変する。混乱の中呆然としながらも日常生活を送るハリー、だけど思い出の場所には踏み込めない、そんな様子が胸を痛めます。しっかりと温もりや匂い、声や感覚は一人になるとより鮮明になり不在である事をこんなにも思い知らされる事はないでしょう。それに耐えるのは過酷としか言い様がありません。
しかしジャンピーはそんなハリーに幻の様に夜会いに来るのです。その二人の再会は絵を見ると仕合せが溢れています。夜になると会いに来るジャンピーが待ち遠しくてたまらないハリー。しかしそんな楽しい時も長くは続かないのです。
弱って動けないジャンピーと何時もの様にベッドで頬寄せ眠るときハリーの「さよなら」は全てを受け入れ「ありがとう」と言っている様に聞こえました。ジャンピーも心残りだったんだなぁ、と感じました。きっと精一杯の力でハリーを元気付け前へ進める様にしたのだろうと思いました。その想いをしっかり受け止めたハリーだから言える「さよなら」

わたしはもうすぐ一年経つ今も「さよなら」も「ありがとう」も告げられないまま。時間はまだまだ掛かりそうですがハリーの様にきちんと受け入れ「ありがとう」といつか言える日を勇気を与えてもらいました。

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紙の本告白

2010/09/28 16:45

本当の「告白」は。

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 この本が発売され「本屋大賞」「このミステリーがすごい」等様々なランキングに入っているのに賛否両論の書評が気になり読むか否か迷っているうちに文庫化されました。

 個人的総評を先に述べると、今まで読んだ酷評程酷くはない、と言う感想でした。後味の悪さはもやもや感に近く、個人的には騒ぎ立てる程の内容ではない、逆に少し緩いとさえ思いました。あくまで個人的です。

 話題とされた一文、
「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」
てっきりページを開くと一文目に来ると思っていたので若干出鼻を挫かれた思いでした。

 この小説は章によって語り手が変わると言う今まで読んだ事の無い形態で書かれていた為読み辛さがありました。第一章で娘の母親であり中学女性教師の「告白」でおおよその犯人と思われる生徒、経緯等の概要が掴める分、先を読みたい!と逸る気持ちがおこりました。
一つの事件へと結びつく経緯を追うにはそれぞれの心情が良く表され人として決してやってはならぬ行為でもうっかり納得してしまう説得力、豊かな感情表現が印象的です。
愛する、憎しみ、悲しみ、妬み、護る、裏切り、思いやり、誤解、見下し。。。一つ一つ書き出すと誰にでも持っている感情。しかしそのどれかが確実に偏り他の感情が見えなくなる程膨れ上がると人はこうなるのか、と変な感心をしてしました。そして見えないからこそ完全なるものは生まれない、とも気付きました。
代わる代わる語られる事件の背景、心情。。しかしどの語り手も「それが本当に本当の奥底に抱いて起こした本心?」と思わずにはいられません。特に娘を殺された女教師は。一貫して淡々と語る事で異様な凄みは感じますが逆に本心を出さない様に隠す技の様に感じました。その為「読んだ後の嫌悪感」とはわたしにとって「先生、本当の『告白』は?」とのもやもやした疑問としての後味の悪さでした。
唯一嫌悪感を抱いたのなら犯人生徒の母親の日記です。歪んだ子どもへの愛情、疑わない己の教育法、こちらの方が恐怖を抱きました。

しかし訊けるものなら訊いてみたい。
「先生、本当はどんな感情を持って、どんな復讐を考えているの」と。

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紙の本ブイヨンの気持ち。

2010/09/22 17:21

満ちる愛。

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 糸井さんの『ほぼ日』に掲載されていた愛犬との日常と書き下ろしエッセイ7本収録されているこの本。愛犬ブイヨン目線で書かれる短いコメントと写真に惹かれましたが読むに従い糸井さんとブイヨンの関係の深さを感じました。それは読んでいるこちらさえ愛おしさを教えてくれる程です。
 わたしも犬ではありませんがペットを飼っています。日々「この子は何を考えているのだろう」と思う事があります。糸井さんはブイちゃんの写真と共にブイちゃんの気持ちをユーモラスでその素晴らしき言葉で見事に表しています。あぁこれは糸井さんから見たブイちゃんの気持ちではなくブイちゃんが糸井さんに送っている言葉なのだ、と感じる程自然体。それは互いに信頼し愛情があるからなされる技の様に思えます。
 書き下ろしエッセイの中で特に好きなエッセイがあります。『犬がぼくらを咬まないということ、そして、犬がものを言わないということ。』これを読むと切ない位動物をいじらしくそして愛おしくなります。動物はじっと何か言いたげなのに言わない時がありますよね。当たり前だから、とうっかりこんなに大切な事を見逃していた事に気付かされました。このエッセイの終わり『「ものを言わないこと」の価値は、「じょうずにものを言う」よりも、深い所で相手に伝わると思います。』この言葉はこの本の意味、人間同士・動物とのコミュニケーションを教えてくれる様です。
 糸井さんとブイちゃんを通じ人が成長して行く様々な大切な事を気付かせてくれる素敵な一冊です。

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紙の本もりのおとぶくろ

2010/04/20 15:18

懐かしい絵本。

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 『おとぶくろ』と言う言葉と可愛いうさぎ達の表紙に目を惹かれました。表紙を開くとそこはうさぎ達が生活をしている森の中にお邪魔した様。
 足をけがしたおばあちゃんの為にうさぎの兄妹はおばあちゃんが遠い目をして話してくれた森の様々な音を届けると元気になるのでは? と音を探しに行きます。兄妹それぞれ風、水、鳥の声、森の葉の音と探す音を分担します。その音の表現は可愛らしく独特で絵を見ていると本当に聴こえて来そうです。
しかしお兄ちゃんうさぎがどうやっておばあちゃんの所までこの音を持って行くのか気付きます。確かに音はそこに居ないと聴けないものですよね。兄妹達と一緒にわたしまで悩んでしまいました。
 日がくれ翌朝になった時うさぎ達は自分たちが今まで見付けた音が聴こえて来る場所へ急いで行きます。そこには大きな木がありました。森に何百年と居るその大きな木は森の音を集めていました。うさぎ達は事情を話すとおじいさんの木はその集めた音を貸してくれます。そうそれが謎だった『おとぶくろ』どうやって木は『おとぶくろ』を作ったかは読んでからのお楽しみ。おばあさんうさぎは早速その森の音を聴くと見る見るうちに活き活きとしてきました。そしておばあちゃん治っておめでとうとうさぎの末っ子のお誕生日を祝う楽しく仕合せな笑い声がお家から漏れます。
 うさぎの兄妹は翌日大きな木へおとぶくろを返しに行きます。そこには知らず知らずに前日のうさぎ達の楽しい笑い声が加わっていました。大きな木はこれからもずっと森の音を集めて行くのだろうな。
 読んでいてとても懐かしい気持ちにさせてくれる絵本でした。森の中、冒険したい年頃の優しい心を持つ子ども達、どんな森の奥でも変わってゆくものたち、それを見守る長寿の木。幼い頃に読んだり、テレビで観ていたその時の心を思い出させてくれます。
そしてうさぎ好きには絵の細かな部分に注目。お家の屋根はうさぎのおみみの他うさぎの兄妹の持っている物等うさぎの絵が描かれていたりうさぎマークを見付けるのも楽しいですよ。

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紙の本ビロードのうさぎ

2009/12/21 17:38

本物である事とは。

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

名作『ビロードうさぎ』 原作タイトルは『The Velveteen Rabbit』
個人的には酒井駒子さんの絵/訳のこの本が好みです。絵のタッチと物語のシーンが見事にマッチし時に切なく時に嬉しく。。読みながら自分の表情が変わるのを感じます。
物語でビロードのうさぎは二度の[本物]を体験します。
一度目はクリスマスに贈り物として贈られた坊やの所で[坊やの中での本物]として。二度目は坊やと別れた後の[動物のうさぎ]として。
どちらもビロードうさぎにとっては本物で本当の事。坊やに本物と抱かれている時のビロードうさぎの絵はどこか誇らしげで仕合せに満ち溢れています。又、坊やと別れた後生きたうさぎとなり森の中で他のうさぎと一緒に居る絵は坊やで見た時の誇らしさと違い生き生きとしのびのびとした本来のうさぎの印象を与えます。
さて、ここでふといつも考えてしまいます。
「このビロードうさぎにとってどちらも本物ならどちらが仕合せなのだろうか?」
きっと答えは読んだ方々それぞれの感じ方の中にあるでしょう。しかしわたしには永遠に考えてしまう疑問。何度読んでも見付からない。。。ならばきっとどちらもビロードうさぎにとっては仕合せなのでしょう。一身に愛される事を体験し、仲間として森中を駆け回る楽しさを体験する。。。結論はここに辿り着くのですがいまいちスッキリとしません。
それはきっとラスト1ページがそうさせるのかと思います。緑の目を持つ生きたうさぎになったビロードうさぎは月日が流れ森の中で坊やを見付けじっと見詰める。坊やもあの時の子に似ているなぁ、と思う。しかしビロードうさぎもぼうやも既に[現在(いま)]を生きている。想い合うだけで触れる事はない今。しかし想いはちゃんと交わっている。。どこか良かったと思うと同時に切ない歯がゆさを感じずにはいられません。「もしあの時坊やと別れずに居たら。。。」その「もし」が読んだ後もわたしの中でぐるぐる巡ってしまいます。

『The Velveteen Rabbit』は名作のため石井桃子さんの訳、他にも『ベルベットうさぎのなみだ』としても出版されています。石井さんのは絵本と言うより挿絵が少ない短編の読み物の様です。後者の本は絵本の形です。元は同じ本なのにこれ程までに感情の揺らぎが違う物なのか、と感じます。
初めに述べた様にラストの切なさをより感じるにも関わらずやはり酒井さんの『The Velveteen Rabbit』が不思議とお気に入りです。
もし読まれる方は折角の名作ですので原書を読んで自分なりの解釈をしたり、出版された訳/絵違いの物を読み比べ自分のお気に入りの『ビロードうさぎ』を是非見付けて下さい。

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