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レビューアーランキング
先月(2017年8月)

ちはるさんのレビュー一覧

投稿者:ちはる

34 件中 1 件~ 15 件を表示

ハマりました。

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 おススメ書評を読んで半月あまり。古本じゃ見当たらないなあ〜仕方ないな〜まず1巻だけ、と試しに買ったらアラ大変。何だかハマって一気買いした上、雑誌チェックまでしている今日この頃です。
 主人公は千秋サマこと千秋真一。クールでハンサム、イヤミなほど才能&自信にあふれた、天才音大生。指揮者志望だけど、あえて「苦手」なピアノの上達のためにピアノ科に籍を置いているという、そこの主席(おい)。なら早よ留学でもして旅立ってくれ〜!というのが、周囲の心からの叫びなんですが、実は彼、日本から出られない呪われた体質なのでした…。ここで、そのギャップに笑わない人はいないでしょう、どんなに気の毒でも。
 ヤケ酒飲んで自分の部屋の前で寝クタレていた彼を、その日拾っちゃったのが、実は隣に住んでいた変わり者の後輩「のだめ」こと野田恵、ゴミの中でピアノを弾く女。妙齢の女性にあるまじきズボラだし、言動がはっきり変だし、そのくせ王様・千秋に遠慮なく懐いてくるしで、大変困った娘なんですが、人間誰しも取り柄はあるもので、「ちゃんと」ピアノを弾けば、千秋を唸らせる演奏を天然でやってのけてしまいます。ただし気まぐれでいい加減な上、譜読みが超苦手ですが(しかし耳はいい)。
 この、学内ピラミッドの頂点と底を結ぶ「妙」な縁から、千秋がのだめにかき回される日々が始まります。彼の苦労はもう言うに耐えないんですが、彼女の天衣無縫さに影響される時もあり、いろいろな人に出会ったり、様々な経験を積む中で、少しづつ、二人とも、変わっていきます。巻を追うごとに成長していくので、1巻を読み返すと何だか懐かしい感じがして、また読み通したりしてしまいます。二人と関わっていく周囲の人たちも、個性的でぶっ飛んでるのばかりで、イイですよ。
 でも、二人はカップルではないのでした。のだめの完全一方通行。さて、千秋が降参の旗を揚げるのはいつの日か、やっぱりもったいなさすぎる〜と読者が思ってるうちは、当分無理かもね。

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恐くて哀しい人の心の不思議に触れる

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 ひょんなことから、渋谷サイキック・リサーチという心霊研究所(!)の手伝いをすることになった女子高生・谷山麻衣。所長はあろうことか未成年の渋谷一也、美形で頭脳明晰過ぎ、自分以外は皆バカとして扱う、悪い意味で天上天下唯我独尊な、ナルシストのナルちゃん。「僕は霊能者じゃない、ゴーストハンターだ」と主張する彼の元、心霊調査(主に肉体労働…乙女なのに)を続けながら、麻衣が出会う様々な人々、事件とは。ちらりちらりと見え隠れする伏せられた事情が、このシリーズを謎めいた雰囲気にしています。が、種明かしはシリーズ最後までのお楽しみに。
 原作は、今では「十二国記」で知られている小野不由美さんの出世作、ティーンズハート文庫で「悪霊(タイトルが全部それで始まっている)」もしくは「ゴーストハンター(ヒーローの主張する職業名)」シリーズと呼ばれていた一連の作品です。既に店頭から消え、絶版となって久しい為、このシリーズの概要を今から知るには、このマンガを読むか、古本を後生大事に取っている知り合いに借りるかしかありません。荒削りながら登場人物が皆個性的で明るくて前向きで、強烈に恐いが救われもするオカルトホラーなエピソードを読み進めていくと、実はシリーズ全体が謎解きになっていた、という構成の妙。私も含めて未だに根強いファンがいます。その原作ファンの厳しい目にさらされながらも、文句の言えないレベルで続けられているいなだ詩穂さん、これからいよいよシリーズ後半、ますます内容が濃くなってきますが、頑張っていただきたいと心から応援しています。

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紙の本だれも知らない小さな国 新版

2004/06/02 22:18

初めて出会った本と聞かれたら

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 読んだだけならもう何冊かあるのですが、自分でも驚くほどの執念深さで本にかじりついて、その物語の世界に入り込んでしまったのは、この本(の前バージョン)が初めてでした。
 友達と離れて自分一人の秘密を持つ楽しみ、トマトのおばあさんに話してもらった「こぼしさま」のちょっと恐くて不思議な話、親の都合で離されて、いつしか思い出になったはずの場所への止みがたい憧憬…。そして再訪から動き出す、見えないものの小さな影。ちょっと変わった幼稚園先生との出会いと、意外な結末。今読んでも大人びてんなあ、というお話ですが、当時の私のハートをがっちりつかんで離しませんでした。
 いや、今に至るまで「おススメの本は」と聞かれると、コレと答えることが多いです。ええ、見栄坊の中高時代も、大学時代も、現在も、です。情熱が空回って、「いやそこまでは…」と退かれるのに気付いてからは、「あくまでマイ・ベストだけど」と付け加えるようになりましたが。
 誰しも波長の合う合わないはあると思いますが、読んでみなけりゃわかりません。とりあえずご一読を、おススメします。

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ガイな名作!

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 高校が松山だったので、司馬遼太郎さんの「坂の上の雲」の地元ネタにウケていたら、郷里の姉が「じゃあこれも結構いけるかもよ」と教えてくれました。読んで大爆笑。吹き出しに伊予弁がつまっとる〜。秋山兄弟の笑えるほど厳しく暖かい関係。地元俳句王国じゃ下にも置かない正岡子規こと「のぼさん」の、文字どおり「のーぼー」とした不思議な持ち味。司馬さんの描いた大人たちとはまた違った趣の少年〜若者たちが、頁狭しと暴れています。江川さんというと若い男性向きの作家さん、というイメージがあったのですが、少なくともこの作品ここまでは、実にカラッとした少年やストイックな男の世界を描いていて、女子供も面白く読めます。まだ執筆途中なので個人的に楽しんでますが、この調子で最後まで描いていただければ、司馬さんは字が小さくて多くて「読めるワケねーっつーの」という中学生あたりにも、おススメできる歴史マンガの一つになるかもしれません。
 実際、松山の公立図書館書庫には既巻が揃っているそうです。でも「だ〜れも借りてないみたいでキレイだったよ」だそうな。もったいない! 松山の若者〜読まんかい〜!

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二ノ宮的農村ライフ

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 「のだめカンタービレ」で二ノ宮ワールドにはまった方には迷わずお勧め、そうでなくとも爆笑とほのぼので和ませてくれて、農業への親しみが湧いてくる作品なので、生協あたりで扱ったら大ウケしそうなアグリカルチャー・コメディ(だって生産者通信を彷佛とさせる漫画なんだもの)。
 東京生まれの東京育ち、田舎暮らしに少し憧れているワコちゃんこと吉川和子は、ある日キャンプ地で理想の王子様に出会います。近郊の農家を継いでまだ2年の新米百姓・小野誠さん…。腰を傷めたおばあさんの代わりに、友人とのキャンプも調理師専門学校も放り出して、お手伝いに走りました。失敗もしたけど良い反応ももらって、毎週会いに行くようになったんですが…。いっそこのまま居座りたいワコちゃんと、そうはさせない誠さん。「本当に、私のこと好きなの?」 いやまったく両思いの二人なんですが、今イチかみ合ってないようで、結構お似合いのようで? 突っ走って「良い意味でも悪い意味でもドキドキさせてくれる」彼女と、野菜オタクで土オタク、淡白な態度で見守る彼の、農村を舞台にしたドタバタ恋物語。おばあちゃんをはじめとする外野陣がまた、みんな個性的でイイ味出してます。誠さんも実は東京生まれの東京育ちで、苦手な生き物もいて、バカにされないよう結構突っ張っているところもポイントです。意外な特技もあるんですが、それは読んでのお楽しみ。だって、最後の最後でこの設定が笑わせてくれるんだから…。

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恐るべき第二弾!

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 「恐るべき」というタイトルを知人に紹介したら、「それって食べると危ないってヤツ?」と真面目に返されてしまいました。ご時世ですが、違います。むしろ「あなどれない」という意味で…。恐るべきは、読者を讃岐に誘うその吸引力でしょう。てらいのないライブのような文調は、瀬戸内地域および出身者にはたまらないのではないでしょうか。
 さて、その第2弾(ちなみにネットで購入)、特筆すべきは「恐るべきロンリープラネット社」の章。知る人ぞ知る世界的な旅行ガイド発行社(たしか)ですが、筆者の知り合いの外国人が持っていた「JAPAN」のガイドブックに、なんとバッチリ! さぬきうどん、しかも麺通団がお勧めする穴場タイプの店がズラーリ、網羅されてしまっているのです。まさしく恐るべし! まんま引用されているページの細かい英字をついつい追って、いっしょに「おおーっ!」と叫んだりして。いや、冷静に考えると十年前なんですけどね。臨場感があるもので、つい…。
 あと、前巻で、名前と場所だけでも、と記録された「東京に存在したさぬきうどんの灯」の店が、しぶとく生き残って登場します。首都圏在住者には嬉しいエピソードです。それとともに、やはり不安が浮かんできます。今、セルフの安いかなうどん店が街に乱立を始めていますが、「うまかった〜」という感想はまだ聞いたことがありません。ちなみに、讃岐のとなり愛媛でも、セルフのチェーン店が広がってますが、正直おいしくなかったんです。湯通しの腕がなかっただけかもしれませんが、自分の手間がかかるだけ、一般店タイプの方が面倒も間違いもないと思いました。今度チャレンジしてみようと思ってはいるのですが、もしや客の技量が問われるのでしょうか。どうせ問われるなら間違いなくウマい店に行きたいよな…と、やはり心は讃岐に向かうのでした。いつになることやら。

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紙の本サラディナーサ 第1巻

2004/08/21 04:45

良質のジュブナイル歴史大河まんが

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 河惣益巳=「ツーリング・エクスプレス」=BLの「走り」の人。そう思い込んでいた私にガツンと一発くれたのが、この作品。
 大航海時代に世界を席巻した大スペイン帝国。その圧倒的な海軍力の重要な一翼を担っていたのは、フロンテーラと呼ばれる独立不覊の海の民だった…。そんな架空の存在を、華やかに鮮やかに、歴史に名だたる人物と堂々絡ませることで、「もうこれはこれで美味しいんだからOK!」と思わせてくれた名作です。
 たしか日本の歴史モノを考えていた作者を、編集が中世ヨーロッパに引っ張って行ったはず。絵柄からして向いてるものね。BLどころか、女主人公を取り巻く男達という逆ハーレム状態は、もしかしてかなりヤケなのでしょうか。その割にはいい出来なんですが…。
 この作品が気に入った方は、同じ作者の「風の城砦」もお勧めします。呪われた青い瞳を持つ女性が主人公です。

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紙の本爺さんと僕の事件帖 4巻セット

2004/05/16 18:03

2巻から必読!

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 タイトル・装幀からして「面白そう」で買いましたが、正直1巻はそれほどでもありませんでした。2巻も古本屋で安くなかったら買わなかったはずです。しかし、これが読んだら凄くて、気がついたら逸実といっしょに滂沱の涙を流していました。以降3・4巻と、単なる小学生探偵ものではない、社会の一面をえぐるような鋭い内容の作品が続いています。即席少年探偵団達が解き明かしてしまう、切なかったり痛かったり、そこで終わらなかったりする、今時の子供達そして大人達の抱える問題。普通にノンフィクションだったら、手に取るのを避けたり、読む前に心の準備をしてしまうかもしれません。「謎解き」仕立てにすることで、気がついたらそんな問題に思わず踏み込んでいた…そんな感じが一杯のお話満載です。ご一読を。

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紙の本ゴンはオスでノンはメス 新装

2003/11/29 12:07

児童文学とサルの性生理学の絶妙な融合。一読の価値あり。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 たいへん可愛らしいカット・イラストが、表紙および本文を飾っています。「ノンとゴンが生まれたのは、ふるような星明かりの夜でした。」そんな、児童文学のような語り口です。とんとんと、山で暮らす野生のニホンザルの一生が語られる中で、同じ日に生まれたオスのゴンとメスのノンの成長の違いが、生理学の知識で彩られながら、描かれていきます。この一見何だかなと思われるコンビネーションの絶妙さは、読んでみないとわかりません。これ以前もこれ以降もない名著です。
 ちなみに私は学生の時に、縁あってこの本と出会ったのですが、当時、高校の生物でも保健の授業でも性の本でも今ひとつ掴めなかった、高等動物の性的成長と生殖の仕組みが、この一冊でポンと整理されて、頭の中に収まったのを覚えています。一風変わった性教育にもよろしいのではないでしょうか。とかく我が身と同じ人間の性については、照れが出て、どこか横目で理解してしまいがちです。ニホンザルという、ヒトではないが近い、しかも同じ日本の四季の中で暮らしている生き物で説明されると、不思議にすんなり知識として理解ができる気がします。
 95年に出たのは新版で、それ以前に書かれた本なのですが、今読んでも楽しい、長い寿命の本です。

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紙の本だいじょうぶだいじょうぶ

2003/03/13 19:31

心にしみ入る本

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 小さな、薄い絵本です。淡い色彩の絵、トツトツとした文、読んでみるまで誰も、そんなに大した本とは思わないでしょう。
 小さかった「ぼく」は、祖父と、毎日のように家の近所を散歩しました。様々なものに出会い、発見し、やがて危険や不安にも気づくようになりました。そんな時、祖父が口にしたのが、題名にもなっている「だいじょうぶ、だいじょうぶ」。それは、人生前向きに生きていくための、呪文なのでしょうか。…やがて「ぼく」が少し大きくなった頃、その言葉を祖父に返す日がやってきます…。
 ゆっくりと、読んでみて下さい。子供に読み聞かせながら、大人がしんみりとする、そんな本だと思います。私は何度読んでも、数年前に見送った祖父を思い出して、涙ぐまずにはいられません。
 

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紙の本皓い道途

2004/08/25 01:40

この作家さん、やっぱり歴史が好きなんだなあ。

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 赤、青、白と三色で、砂漠の国の架空歴史絵巻もついに終幕です。架空なので一応ハッピーエンド…かな? なんだか懐かしくて好きだわと思っていたら、最終巻読んでてはっとしました。そうか、竹宮恵子の「ファラオの墓」と雰囲気が似てるんだ…!
 隣国に侵略・占領されて以来水が止まって、どんどん枯れていく故国の青い泉。誰かが、毎年恒例の水を呼ぶ儀式を行わなければ、エルの奇跡と呼ばれたオアシスが消えてしまいます。必要なのは、風の民に認められた次代の領主と、彼の選んだ巫女、家伝の宝剣と「平原の書(キターブ・アルサール)」。本当かいなと斜に構えてたら(なんせやるのがアルセスと…まあ読んでのお楽しみ。ぷぷ)本当にやってくれました。「やったあ!」なシーンは壮観です。
 主人に忠誠を尽くす従者や、美貌の王子を私情でかくまうオジさま、けなげな兄弟愛など、その種の方々に美味しい設定もそこここに転がっていますが、あくまで歴史モノなので、BLと思って読むと、肩すかしをくらうでしょう。
 それにしても、砂漠版ロミオとジュリエットの二人は、その後どうなったんでしょう。…気になる〜

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とにかく元気で明るくて前向き!

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 星里もちるさんのデビュー間もない頃の初期作品。若さ大爆発捨て身ギャグ連発の、元気いっぱいなジュブナイル・コメディだ。
 主人公の少女は、なぜか体液にニトログリセリンが含まれていて、汗でポタポタ小爆発、涙でドッカン大爆発という歩く取扱い注意危険物。しかし、持ち前の明るく前向きな性格と、献身的に優しいカレシや、ひと味違う周囲の人々のおかげで、なんとか毎日を楽しく過ごしている。出てくる人々がみなユニークで、それでも一生懸命生きているので、読んでいるとへこんだ気持ちが上や前に向いていくのがわかる。
 一家に一組、買って読んだらいつまでも手放せない常備薬。と私は思っているんだがどうでしょう?

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紙の本わたしとあそんで

2004/07/15 00:55

生き物と仲良くなれる子供にするための一歩

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 やさしい感じの表紙で「わたしとあそんで」。しかしこれは立派な科学絵本なのでした!
 野外で遊ぶ子供が、生き物たちに「あそんで!」と言って寄って行っては、次々逃げられてしまいます。あきらめて静かにしていたら、おやおや逆に寄って来て…。素朴だけれど、他の生き物との関わり方の真理をついた、凄いお話です。大学で動物の行動観察をしながら身につけたコツが、とっくに絵本になっていたとは…がく然。
 子供を生き物好きに育てたい人に、心からお勧めします。

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紙の本精霊の木

2004/06/07 02:10

復刊ばんざい!

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 本業・文化人類学者の上橋菜穂子さんの文学作品には、異民族の移入によって圧迫され、文化摩擦の挙げ句に変質・消滅していく、原住民族の悲哀が底を流れています。この作品もその一つで、なんとSFです。今、地球人として少し根性を直しておかないと、遠い未来、よその星で、私達は加害者になってしまうかもしれないよ…。そんな裏メッセージを受け取ったと思うのは、私の気のせいでしょうか。文化人類学での著書「隣のアボリジニ」と併読すると、大変啓蒙されます。
 お話としては、年頃の女の子が主人公で、一冊読み切りにまとまっていて、「月の森…」より明るい感じで、読みやすいです。中高生の特に女の子への上橋作品の紹介や導入に最適でしょう。

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花僧 池坊専応の生涯

2004/06/03 00:54

仏心を表す「立花」

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 乱世前夜の頃。村を襲った野盗に犯された若い女から生まれた、太郎坊。名付け親の旅の僧に励まされ、母子で村八分の扱いに耐えて来たが、やがて少年は村を出ることになった。焼き尽くされた都へ…。後見人の失踪、生活の為の雑役、どこまでもついてくる「野盗の子」への偏見。何度も訪れる危機をくぐり抜けて、したたかさを増し、悟りを得る主人公の、資質とひたむきさが素晴らしいです。
 知人からの大プッシュで、(池坊=生け花?)くらいの軽い認識で読み始めたのですが、これが深い深い歴史&宗教小説でした。なのに読みやすくて、一気読み。実はちらちら先読みして、結末を見てしまう邪道をやってしまいましたが、いざ読み進めて最後に来た時、不思議に涙が出てきました。完敗です。
 ちなみに、生け花ではなく「立花」。仏への献花から発展して、仏心を表す立派な伝道法の一つだそうです。

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