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ラズベリーパイさんのレビュー一覧

投稿者:ラズベリーパイ

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紙の本手のひらの蝶

2002/11/17 13:19

久しぶりに泣いた

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 小笠原慧は、私がひそかに注目している作家だが、なかなか2作目が出ないので案じていた。だが、本作を読んで、その理由が納得できた。実験的とも言える大胆な着想、緻密に練り上げられた構成、その完成度の高さは、描きこまれた胸を震わせる人間ドラマとともに、十分に熟成され、一つの奇跡を見るような思いにさせられた。
 テンポのよい文体とあいまって、読み始めるうちに、連続殺人事件と幼い少年による母親殺しの事件が、不気味に絡まり合う謎に引きこまれて行く。やがて、襲いかかる息を呑む悲劇。読むのが遅い私だが、夜、少し出だしを読みかけて、翌日の日曜日、何気なく手にとって読み出したら、最後までいってしまった。後半の三分の一は、息をするのも忘れる思いでページを繰った。最後の場面では、久しぶりに泣いてしまった。
 現役の精神科医でもある著者は、人の心の動きを操るように描いている。最新の医学知識を用い、我々の踏み入ることのできない世界を、実にリアルに、ミステリアスに見せてくれる。悪の本質をグロテスクなまでに暴き出す一方で、そこに潜む哀しみを、美しいまでに高める手腕には、脱帽させられる。
 「DZ」では、超人的?とも言える発想と才能に驚かされたが、本作も、単なるミステリーを越えた、新たな人間性に対する挑戦として成功している。今回の作品は、前作より読みやすく、専門知識のない私には、ありがたかった。次作が今から楽しみである。
 

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