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先月(2017年6月)

ジェイさんのレビュー一覧

投稿者:ジェイ

1 件中 1 件~ 1 件を表示

紙の本ローラが選んだ生き方

2002/11/27 23:14

基本は家族愛!

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

お伽噺話のような恋に恋して幸せな花嫁になったものの、結婚生活は
敢え無く破綻。離婚して幼い子供二人(アリソンとケイラ)を育てる
ヒロイン ローラ。
厚い友情に結ばれた姉妹とも言うべき幼馴染2人と始めた事業も軌道に
乗り始め、家業のホテル業でも徐々にその手腕を発揮し次第に離婚によ
って元夫から受けた心の痛手からも立ち直りつつある彼女だった。
でも30歳の誕生日を迎えて心の中にポッカリと空いた穴に気がつく。
素晴らしい家族と友人、やりがいのある仕事に恵まれているのに、それで
も癒せない空虚さに。
そんな時、兄の親友で10代の頃は札付きの不良でならしたマイケル・フ
ュアリーが故郷に帰ってきた。静かな彼女の生活に嵐をもたらすように。

私がノーラ・ロバーツにのめり込んでしまうのを決定づけた作品。
扶桑社ではノーラの3部作(トリロジー)を積極的に出版しているが、
これは最初に翻訳された3部作のトリを飾る作品である。
翻訳者の後書きでも述べられているが、3部作の中で最もロマンス小説
らしいロマンス小説。お姫様(お嬢様)とならず者(不良少年)の恋という
王道パターンを踏襲しつつそれだけでは語りつくせないエピソードをあち
こちに散りばめて男女の愛情だけでなく家族の愛情にも焦点をあてたストー
リーの展開には脱帽である。
マイケルとローラの恋愛が深まるにつれ、両親の離婚によって母親同様に深
く傷ついた上の娘アリソンの心も次第に癒されていく過程にはきっと読者も
心癒される思いがするに違いない(私は不覚にも涙ぐんでしまった)。

この3部作では遠い過去に内乱によってひきさかれた悲運の恋人達の伝説が
鍵となってストーリーが展開している。1部と3部のプロローグでそれが語
られているのだが、それぞれにこの第3部のヒーロー マイケルが登場して
おり、その心憎い演出にも作者のストーリーテラーとしての力量を感じてし
まう。読後に爽やかな幸福感に包まれて、早くノーラの最新作が読みたい!
と思ってしまうこと請け合いである。

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