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レビューアーランキング
先月(2017年6月)

渦巻さんのレビュー一覧

投稿者:渦巻

10 件中 1 件~ 10 件を表示

再会

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

王道ラブロマンスもついに4巻である。

前主人ケリーの他界後、行き先を告げずロンドンを発ったエマ。
階級の差を皮肉り、非の打ち所の無いジェントリを演じ続けるウィリアムは、反対にエマへの思いは募らせるばかり。だが、彼はある一つの決断を下してしまう。
エマは、新しい主人について二度と土を踏むことの無いと思っていたロンドンへ戻ってくる。
そして二人の切れかけた運命の糸を紡ぎよりあわせるのは、謎の貴婦人ミセス・トロロープ…。

森薫の絵が好きだ。
少しセピアの紗のかかったような、木の手触りのする絵が好きだ。
まさに家庭内手工業のような、「工場」ではなく、「工房」で作られたような世界。
肉感のある人物、細やかに描かれた背景と調度品。
ぐんぐん絵が巧くなっているのがわかる漫画家だと思う。
私はどんどん好きになっていく。

正統派のはがゆい恋愛物語だと思うが、恥ずかしがらず読める。
それはコマの切れ味の良さと、少女漫画等で多用されるリリカルな独白が無いからではないだろうか。
登場人物の無言の表情、ちょっとした仕草に、言葉にあえてしない感情が滲み出る。
その象徴の一ついえるのが、第29話の扉を背にした抱擁だと思う。

ゆっくりした馬車のペースで見守っていたい二人、漫画です。

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隠れた名著です

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この本は攻略本ですが、ゲーム攻略のために使わずとも、読み物・エンターテイメントとしてものすごい名著(迷著)です。

ゲームの内容は、夕暮れ時、公園でリコーダーを吹いていた主人公はエンドネシアという異世界にとばされ、そこここに隠れている神様をエモという感情のエネルギーを使って発見していくという物語です。

この攻略本では主人公が自分の世界に帰ったとき(つまりエンディングの後、ですね)、神隠しにあったとされていた少年は浦島太郎のように大人になっていて、不思議な異世界に行っていた、神を発見していたなどの言動も手伝い精神鑑定を受けます。その鑑定した心理学者のレポートがこの本の合間合間に挿入されております。
合わせてエンドネシアの設定やイラストを読んでいくとなんともいえない。
よく練られた読み物だと思います。
作品全体に植え込まれた皮肉がむくむくと成長し、脳内を突き抜けていく。

こういう攻略本の傾向は、エンドネシアを作ったスタッフが関わったゲームの攻略本(「ムーン」「UFO」「チュウリップ」 わたしが確認した限りですが)に一貫しております。

ゲームをやらずとも読んで欲しい。
おしゃれなイラストを見ているだけでも楽しいし、読み込んでも思いがけず面白い。またいろいろなおまけも遊び心いっぱいで洒落が効いてる。
是非隅から隅まで読んで欲しい、隠れた名著です。

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風車祭

2003/05/03 11:34

とにかく長生きしろ!!

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この本は大好きだ。
一度図書館で借りて読んだけど、改めて購入してしまった。

とにかく老人が元気だ。
本土の老人を創造してはいけない。
すでにオバァという、独立した生き物のようにパワフルだ。
うねる熱気…主人公である少年を飲み込んでしまう。
長生きに命を懸けるオバァと、魂だけの存在で長生きしてしまっている少女、その少女に恋をしてしまった少年、またその少年に恋をしてしまった豚のすったもんだの話。

読めば元気になり、悩んでいたこともどうでもよくなってしまう。
くよくよしてても仕方ない、とにかく生きなくちゃ!
元気になりたいなら必読!!!

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別物です

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

アニメを見て気に入ったので買ってみました。
2003年10月29日現在、はっきり言ってアニメとは別物だと思います。
別物として読んで、宇宙を舞台にしたヒューマンドラマとして良い作品だと思いました。
人間が地球を飛び出しても、抱えている問題は指して変わらず、ごみ問題・貧富の差・後進国問題・テロ・開発と欺瞞。
人間が人間である限りどんな時代でもテーマとなってしまう。そんな悲しい皮肉を感じてしまいました。

1巻はスペースデブリを回収する仕事に携わっているチームのフィー、ユーリ、八郎太(通称ハチ)を軸にオムニバスに近い形で、2,3巻はタナベ嬢が登場し、主にハチの葛藤と成長が描かれています。
割と淡々と物語は進み、物語に興奮するということはありませんでしたが、反対に宇宙で働く人々、職人、社会人として地に足のついた感が伝わりました。
3巻目あたりから、ちょっとインナーに入りすぎな感が否めなく、1巻目あたりのテンポと動きの良さが影を潜めてしまうのが残念です。

追伸 ハチの父親がかなりいいキャラクターでした。是非アニメ出演してほしいなぁ…。

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夏化粧

2003/06/15 21:21

何を犠牲にしても

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

沖縄の日本一、いや世界一強いシングルマザーの話。
どうしようもない産婆のまじないのせいで、一人息子が自分以外に見えなくなってしまった。母親である主人公はそのまじないを解くためにぼろぼろになりながらも奮闘していく。
彼女はいろんな人に励まされ、いろんなものを切り捨て踏み台にし、悩みながらもただ一つ息子を救うことだけに突き進んでいく。とても峻烈だ。
池上永一氏の小説には強烈なことをやってのけるオバァ達が出てくる(風車祭り等)が、そのオバァの極悪ともいえる洒落っ気に憤慨しながらも、乗り越えていこうとする主人公にはらはらし、共感し、涙する。
登場人物達は清廉潔白でも、純真でもない。ずるいことも、人を陥れることもする。それは熟した果実のような人間味であり、どこか憎めない。
不思議なことにどんな悪人であっても、憎めない。池上氏の素晴らしいところだと思う。
そんな彼らが走り回るスピードと沖縄の熱気につつまれて、一気に読んでしまった。

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復活

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記憶を消されて発生した孤独感、また、自らの選択が招いた「結果」の重さに恐怖したライコ=《女教皇》は、自らを否定し続け殻に閉じこもっていた。だが、ようやく顔を上げるときがやってきた。
信じるべきものはすぐそばにあったのだ。

わかっていながら何度も同じような過ちを繰り返してしまう自己嫌悪に陥りながらも、結局のところ自分で決めたことしか納得できない、と思う。
どんなに迷っていても辛い結果が待っていても、決断しなくちゃいけない場面が必ずある。
登場人物が過去の自分を見たときの歯がゆい思いがシンクロする。まさしく自分自身を見てるかのような容赦の無さ。
この物語を読むときそれらを常に感じる。
見たくないけど、見なくちゃ進めない。

長かったこの物語も7月に刊行される新刊でとうとう終わりである。
はたしてライコと《魔法使い》が「幸せ」になれるのか、どこかにそのきっかけが無いか、私は何度も何度も読み返す。
この物語はループしているのだから。

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「おかえりなさい」と、とにかく言いたい

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いったい、何年待ったのだろう、それくらいぶりの「真・運命のタロット」新刊である。私にとって待ちに待った新刊だ。

運命に翻弄され逆らい、考え、時には思考すらとめ主人公のライコ(水元頼子)は《魔法使い》とようやく再会を果たす。そして、ついに彼女が関わるという、「世界の命運にかかわる重大な事象」に手をかける。彼女はどんな運命にさらされいかなる選択するのか…。

主人公ライコが最終的にどうなってしまうのかは、もう既に何巻か前に書かれていてわかっているのだが、この物語は「結果」ではない。その結果を導く、またはその運命とされる結果から防ごうともがく「過程」の物語なのだ。
過去と未来、現在が複雑に交じり合い、様々な出会いと決別を繰り返していく。時には過去の自分に出会い、傷を抉られながら「未来」を目指す。それがたとえ、敗北が決まっていても。

Teen's heartという媒体とは思えない本の厚さ、それに比例する情報量。少女小説というカテゴリーから飛び出たハードな内容と設定。
このシリーズは、登場人物は時間軸を行き来するため、どの段階の彼らなのかにしばしば混乱をきたしていた(段階によって、敵味方が入れ替わってしまうキャラが多い)。
だが、今回は久方ぶりの刊行ということか巻頭と巻末にいままでのあらすじとキャラクター紹介が付けられていたため、おさらいも含めて非常に親切で読み進めやすかった。実際、今まで私が読み落としていた関係も書かれており、改めて相関図の複雑さに絶句。
著者のTeen's heartの前作である、「ティーパーティシリーズ」からの付き合いの私はその複雑ささえ楽しみではありますが。

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紙の本上と外

2003/12/15 21:34

彼らは何をみるのか?

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離婚によって離れ離れに繰らす主人公(錬)・妹(千華子)・父(賢)・母(千鶴子)の4人が、一年に一度、一緒に休暇を楽しむ…一見、離婚率の高い現代社会において理想的にも聞こえるが、実際、社会ほど人間は変わっていない。
子供たちの成長・両親の仕事・そして、再婚。僕たちは家族であったと確認する儀式も年々ずれが大きくなっていく。うすうす感じていながらも、今年も彼らは賢のいる南米に集まった。
母親・千鶴子の爆弾発言により修復困難にまで広がってしまった溝を4人とも抱えたまま、彼らはマヤのピラミッドを目指しヘリコプターに乗り込む。そして、皮肉というべきかクーデターに巻き込まれ、兄妹はジャングルに、元夫婦は人質にと引き裂かれてしまう。
ここから、二組の生存と再会をかけた必死の脱出劇が始まる。

錬と千華子はリュックの中を最大限に生かし知恵を振り絞って最初の目的地ピラミッドを目指す。一方、子供たちが目の前で落下し自分たちも囚われの身となった賢と千鶴子は、自分を叱咤激励しつつ状況を打破しなんとか子供たちの救出に向かおうと懸命になる。
錬と千華子は途中ニコという少年に出会い、更にマヤの「成人式」に巻き込まれていく。

運命は厳しいとおもいきや、意外に幸運だったり、でもやはりつらかったり…4人はそれぞれ奥歯を噛みしだく思いで一歩一歩進んでいく。いったい自分は今、あの時、どうなんだろう? どんなだったろう? そして、今すべきことはなんなんだろう…と痛いほど自分を見つめていく。

私はもはや錬や千華子の年代ではないし、かといって賢や千鶴子の年代でもない。子供たちの苛立ちも響くし、大人の苦々しい世界もかじり始めている。
子供が大人にならなくてはならないときの、大人が子供になれないときのもどかしさが、なにかをぐしゃぐしゃと丸めてしまいたくなる。爪に力が入る。

すべては変化のためじゃない。また、会うため、再び出会って始めるために彼らはもがく、そんな物語だと私は思った。

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紙の本りかさん

2003/07/09 15:22

りかさんとの出会い…そしてミケルへ

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先に文庫化された「からくりからくさ」では、浄土送りのためにほとんどアクション(?)を起こさなかったりかさんが大活躍しています。
「からくりからくさ」で蓉子の親友、姉妹ともいえるもっとも不思議で大事な市松人形のりかさん。とても興味があったので、文庫化したら絶対買おうと決めてました。
うん、おもしろかった。
思わず「からくりからくさ」も引っ張り出して読み直してしまいました。
セットで読んだ方がずっと面白く、深く、懐かしく、嬉しく、淋しい。
小学生のようこの友人の家にある人形たちの想いを軸に、ようこの家族・友人の家族の物語が展開していく。
私は梨木香歩氏が書く、おばあさんがとても大好きで(「西の魔女が死んだ」「からくりからくさ」で彼女たちのファンになりました)、ようこのおばあさんがりんと静かに暮らしているのが描かれる場面を読むととても嬉しくなります。

それに、書き下ろしの「ミケルの庭」も良かった。
まだ1歳のミケルの視点で描かれている場面が秀逸で、どきどきしました。
わたしは1歳のころどんな風に世界を見ていただろう…と考えてしまった。残念ながら(当然)覚えていませんが。
「からくりからくさ」で同居人のマーガレットに恋人をとられ、心の闇に落ちた紀久の未だ拭いきれない苦悩と昇華にほんとうに心が痛かった。
なんとなく、仕方ないとわかっていても紀久のことをしらないマーガレットが、わたしはずるいと思えてしまうので余計でした。
とても素敵な短編だと思います。
わたしは、「ミケルの庭」だけでも買いますね!!

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正直、続きが読みたい

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

アジアンな表紙(しかも由羅カイリ氏!)とタイトル、著者のデビュー作と銘打ってあったのでどれどれ…と購入してみました。
思った以上に読みやすくて、好感触。
難しい言い回しも少なく、漢字が多いから…とオリエンタル調なものを遠ざかっている方にもお勧め。
個人的には、今野緒雪氏の「夢の宮」シリーズがより軽快になった印象を受けた。

物語は家格だけは高いがど貧乏な主人公の秀麗が、頼み込まれて昏君(バカトノ)な王様を更正させるために、後宮に期限限定のお妃として入るところから始る。
登場人物が良い意味でも悪い意味でも気取っていなく、魅力的だった。
お妃であるはずの秀麗は、日ごろの生活ゆえに金勘定にやたら細かくたくましいくらいに家庭的。昏君・劉輝は容姿端麗だが男色家として宮中を困らせ中(実は子犬)。一部女子にカップリングされてしまいそうな個性的な家臣二人組の掛け合いがあったり、くそじじいズはどこまでも突き抜けていたり(実際この本の主人公はじじいズだろうとも思う…)。

ニブ過ぎる秀麗と劉輝にじれったいやら、ほほえましいのはジュブナイルのお約束。

私は今、続きが読みたくて仕方ない。
秀麗と劉輝のその後も気になるし、随所にちりばめられている伏線のような言葉たちが想像をかきたてる。
続編があるのか無いのかはわからないが、著者にも期待大だ。

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