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先月(2017年8月)

結菜さんのレビュー一覧

投稿者:結菜

1 件中 1 件~ 1 件を表示

紙の本馬の瞳を見つめて

2002/12/21 11:36

生命と経済価値

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

書店関係者各位に、お願いがある。
貴店において、この本を競馬ファンを購読対象として著されたエッセイとして取り扱っておられるなら、ぜひ再考を願いたい。
これは、経済性のもとに切り捨てられてゆく命に最後まで敬意と愛情をもって向き合った人間の、静かな、しかし壮絶な戦いを記録したノンフィクションである。

有名競走馬の死が報じられるとき、必ず、生涯獲得賞金、あるいは同馬が死亡したことによる損失金額などが、併せて報じられる。
我が国のサラブレッドにとって、生命と経済価値は、ほぼ同義語である。
そして、優秀な成績を残せず“不良債権”となった馬は、報道されることすらないまま、この世に居場所を失う。
その最期の在り方までも、採算を最優先させた方法で。

しかし、人は誰もが、自分の最期は「畳の上で死にたい」と願うものである。
慣れ親しんだ場所で、恐怖や不安に苛まれることなく、静かに眠りたいと。
自身の牧場で生を受けた馬たちが“リストラ”後に慣例通り業者に引き渡されて処分されてゆく現実に目をつぶらず、「畳の上で死なせる」ための、著者の決意。その真意が少しでも多くの方に誤解なく伝わることを、願って止まない。

馬と競馬、馬の生命と馬の経済価値が同義語ではなくなる日が、遠からず訪れることを祈る。

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