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あかりさんのレビュー一覧

投稿者:あかり

20 件中 1 件~ 15 件を表示

キラキラの、走る珠玉作

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

まず、タイトルに惹かれる。何だか青春ドラマのようだ。
そして扉絵の3人の笑顔。子供がとってもかわいい!
どんな話なんだろう、と気になって手に取ってみた。
これはやさしい愛と家族の物語だ。タイトルの持つ清涼感も作品を裏切っていない。

人をすごく好きになって、その人にはすでに家庭があって、それでも好きで。
想いが通じても、日陰にいるような気持ちは消えない。好きな人には小さな子供がいて、目の前にすると、罪悪感や対抗心、好きな人を一人占めできない嫉妬など、様々な感情におそわれる。それは過去の切ない恋。
そんな恋を経験すると、人を好きになることに臆病になる。

一方、単純明快にまっすぐ人を好きになる者もいる。好きになったら、迷いがない。気持ちいいほど一途に走る。好きな人に尽くすことの喜び、充実感がエネルギーになる。タイトルの「走る」は、一生懸命に生きるということだと思う。みんな形はどうあれ、一生懸命に生きている。

報われるって、いいなあと思った。臆病な恋人の心の氷が溶けて、一途な想いが報われる瞬間。この作品には、その瞬間がちゃんとあって、読んだかいがあったと思わせてくれる。キラキラと氷が溶けていって、愛を知る。それぞれの愛がいくつか寄り集まって家族になる。家族としての愛。

みんな、支えあって生きているんだなあ。ほのぼのとした読後感も心地いい。
そしてやっぱり、子供がかわいい。

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情熱の温度

2003/04/23 00:00

雪のむこうに、しあわせが見えた。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

本を読んで泣けたのは、久しぶりだった。
挿絵の山田ユギさんが好きで、軽い気持ちで読み始めたのが、
とまらなくなって一気読みしてしまった。

ストーリーについて。
自殺未遂をした高校教師、泉野。生徒の吉川は、はじめは心配でそばにいたのが、
だんだん泉野のことがほっておけなくなる。気がつけば、好きになっていた。
それが、泉野は自殺しようとするくらいだから、性格が暗いのだ。
神経質でうじうじしていて、人と距離をおきたがって、人生はつまらないと思っている。本人が悲観的だから、物事がうまくいくはずもなく、ろくなことが起こらない。吉川は、そんな泉野に気持ちをぶつけるが、拒絶されて傷つく。それでも、辛抱強く見守っていくことを決意するのだ。

生きていることは、楽しいときもあれば、何もかもいやになってしまうときもある。死んでしまいたいときにどうやって立ち直るのかは、その人しだいだと思う。まず自分を認めてあげること。自分を愛してあげること。自分で自分を見捨てていたら、誰が自分を助けてくれるだろう。吉川のような人があらわれるとは限らない。

わたしが悲しくなるときは、孤独を感じたときだ。この世界で自分が一人ぼっちで、誰も愛してくれる人がいないような気持ちになることがある。
そんなときは、家族の顔を思い浮かべ、自分の中にいるもう一人の自分の存在を感じてみる。わたしがいる。少なくともわたしは、わたしが好きだ。見捨てない。大丈夫。そして、大きな愛に包まれている自分をイメージしてみる。
すると、少し落ち着く。
結局、自分を何とかするのは自分なのだと思う。自分を、生かすも殺すも自分しだい。どうせなら、楽しく生かしてあげたい。

小説の中の泉野は、本人は自分のことをついてないと悲観しているけど、本当はとてもしあわせだ。彼を心から想ってくれる人がいる。しっかりしていてやさしい手が、いつも泉野を支えてくれている。泉野に自覚がなくても。
わたしが泣けたのは、吉川の、相手のしあわせを願う無償の愛に打たれたから。
雪の降る中、最後まであきらめなかった吉川に、拍手拍手。

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しあわせ感に浸れる作品。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

梅太郎さんの描く主人公はとてもけなげ。相手を一途に思っていて、可憐で。どちらかというと、女性的な恋愛観を持っていて、男同士の恋愛なんだけど、違和感が全然ない。
こんな風に純粋に相手を好きになれたら、しあわせでしょうね。

美容師見習いをしていたシンは、大学生の城と付き合っているんだけども、それは体だけの付き合い。シンは城のことが好きなんだけど、城には片思いの人がいる。夜しか会っていなかった城と、昼間に大学で会ったり、ゲーセンで遊んだりするのは、楽しい反面、複雑な気持ちのシン。

好きな人がいて、その人とどんなに親しくなっても、彼には好きな人がいる。
彼の心は自分を見ていない。これはしんどい。近くにいるほどしんどいことです。
シンをみているとよくわかる。心理描写がいいですね、思わず応援したくなっちゃう。
あんまり感情移入できない作品てあるけど、梅太郎さんの作品は主人公がキューンとした顔してると、こっちまでキューンとなっちゃう。
そして最後は、あー読んでよかった!と思わせてくれるのです。

わたしは個人的に、ハッピーエンドしか読みたくない。
いくら失恋をのり越えて人間成長するという物語でも、失恋の話は読みたくない。
例えば槙村さとるさんの「イマジン」などは、寿命が1年縮むほど心臓にダメージをうけてしまった。現実にしんどいことは山ほどあるんだから、物語のなかでは、心温まる気持ちに浸りたいじゃないか。読んだあとにしあわせな気持ちになれるものしかいらない。

そういう意味で、梅太郎さんはオススメです。

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恋愛っていいなあ。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ラブストーリーを読むと、恋がしたくなる。恋がしたくならないラブストーリーなんて、読む価値なし、だ。この作品は、わたしの恋愛したい中枢を刺激してくれたオススメな1冊だ。

今のあなたは、もって生まれた素質と、経験からできている。恋愛したとき、その行動パターンは過去の経験がかなり影響する。裏切られて傷ついたことがあったら、人を好きになるのに臆病になってしまう。

主人公は、売れっ子のカメラマン。仕事は順調だが、彼の立っている足元は決して安定していない。先輩の中傷に落ち込むこともある。それでもがんばれるのは、いつも自分の写真を好きだといってくれる存在があるから。

気になるのに、素直になれない。過去の苦い経験がよぎって、足踏みしてしまう。それを乗り越えるには、勇気を出すしかない。
主人公が、「おまえなんか嫌いだ、出ていけよ」と叫んでしまったあと、出て行こうとする彼を引きとめて、気持ちを伝えるところが、とてもよかった。
気が強くても素直じゃなくても、そのままの自分を好きでいてくれる存在。
すごくすごく必要だと思う。
いつか、そんな人に出会えることを信じて。

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エッセイを読むついでに英語を

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英語が話せたらいいなあ。言いたいことがスッと出てきたらいいのに。
かといって、英会話スクールに通うほどの行動力とお金はない、という方におすすめのこの本。とかく英語関係の本は読み進めるのが面倒くさくなって挫折しやすいが、これはエッセイとそれにまつわるやさしいフレーズが紹介されていて、とっつきやすい。

著者のはなちゃんは、雑誌からテレビまで幅広く活動しているモデルで、インターナショナルスクールに通っていた日本育ちだ。学校では英語、家では日本語、友達とは英語と日本語のミックスだったという彼女。日本にいながらにして、英語を身につけた努力の人だ。

インターナショナルスクール出身ときくと、自然に英語が話せるようになったのね、いいなーと思っていた。しかし、彼らは彼らなりに努力している。日本にいるのに、学校の中だけは英語。わたしたちが義務教育で国語や漢字をやっている間、彼らは英語をやっているのだ。かといって、英語のネイティブとも違う。考え方は日本的だ。へたをすると、日本語と英語どちらも中途半端になってしまう危険がある。
はなちゃんも、わからない言葉や漢字は多いと言っている。

本書のフレーズは日常的。学校で、仕事で、彼女が印象に残っている出来事にからめて英語が登場するので、全体の脈絡はなし。思いついたフレーズを書きとめていったという印象。基本フレーズは、「彼ってかわいい!」「一緒に仕事ができてよかった」「肩がとても凝っている」などの簡単なもの。その他に、味覚に関する表現や、マッサージ店へ電話で予約をするときのやり取りなど、ためになるものが程よくそろっている。

この、「程よく」というのがポイントだ。英会話の本だからといって、内容が多ければいいというものでもない。あまり盛りだくさんにこれでもかとつまっていると、めまいがしてくる。とても覚える気にならない。
基本的でシンプルな英語が、エピソードとともに読めるので、ひとつのストーリーとして頭にインプットすることができる、楽しい一冊だ。
はなちゃんのイラストもかわいい。

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こころに灯をともして

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人は何のために生まれてくるのでしょう。
生まれてきたということには、意味があるはずだ。
誰かを愛し、その人を助け、支えるために生まれてきた人もいるかもしれない。
そんな生きかたも、ありかもしれないなあ。
この作品を読んで、そんなふうに思った。読んでいない人にはおすすめしたい、
深い愛の物語だ。

この作品はシリーズになっていて、「成層圏の灯」「年上の人」「セミシングル」ときて、本作で完結。
主人公の子供時代から、叔父との禁断の愛の生活を経て、成長して大学生になり、恋人ができて、仕事を始めてという、一人の人間の半生を読むことができる。本作では、社会人になっている。
ほんの短い一瞬だけを切りとった作品では味わえない、どしんとした充足感があるのだ。

一人は、才能あふれる将来有望なカメラマン。
一人は、やりたいことも特にない平凡なサラリーマン。
仕事がどうということではない。けれど、それぞれに思うところがあり、恋愛感情と絡みあいながら、二人の関係は変化していく。「職業」という視点でみると、はじめは、才能があって好きな仕事ができる方がいいに決まってると思った。自分ならそっちのほうがいい。
けれど、そういうことじゃあ、ないのだ。職業じゃあ、ないのだ。好きな人の役に立つこと。これは立派なことなのだ。意味のある生き方なのだ。
だって、二人とも対等で、しあわせそうだ。ちゃんと同じ重さがある。

人生に意味をつけるのは自分で、自分が納得できるなら、それですべてオーケー
だ。最後の終わり方に映画のような情緒を感じた。そう、まるで映画を見ているようだった。

愛する人の灯になりたい。みんなが、誰かの灯として生きているはずだ。

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若葉のころ

2003/03/11 21:23

じれったさの極み

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華道家元の家に育った凛一と、フットボール部エース氷川との行く先は。
この作品はシリーズになっていて、「白昼堂々」「蒼空」「僕等」に続く完結編
になる。

木々の匂い立つような文体と、はっきりしない主人公の行動に、何ともいえず魅力を感じてしまう。イライラする場面もあって、もう!と思いながらも先へ目を走らせてしまうのだ。主人公・凛一のあやしい態度が周りを引き込むのか、それとも周りが凛一をかきまわすのか。いつも1枚の薄布を通して見ているようなもどかしさがある。

登場人物たちが、何を考え、どうしたいのかということは、はっきりとはどこにも書かれていない。行動と言い回しで理解するしかないのだ。または、読者の想像力にまかされる。そのため、状況が理解できない個所がたまに出てくる。その消化不良がまた癖になる。一度読んでしばらくすると、また読んでみたくなる。

裸そのままよりも、ちらりと垣間見えるのがそそられるように、不確かさというか、あいまいにわかるというのが、いいものなのです。
若い男の子同士が、あやしげなことをするのに、表現の仕方でこんなにも綺麗で
瑞々しいものになるということ、これは感嘆ものです。

人間は、あいまいなものなのだ、それでいいのだ。

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読みはじめたら止まらないスピード感!

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「三十路の魂」コーナーで紹介されているのを見て、すごく読みたくなりました。
この作品はとても有名だけど、リアルタイムで読んでいた以外の人は案外知らないのじゃないでしょうか。連載が1978年から始まったというから、けっこう古い作品なのです。

最初は、そんな昔の作品、感覚が合うかなあーと気持ちが引きかけたけど、感想は…読んでよかった!というより、読み始めたらやめられない、止まらない。畳み掛けるような展開で、桃子は、翔はどうなるのと、まさに一気読みしました。徹夜覚悟で読んでくださいね。

ストーリーは、たいへん女心のツボにはまる設定だ。孤児で、叔母の家で暮らす高校生の桃子は、暴走族のリーダー、翔と出会う。翔は桃子に付き合ってくれとせまるが、追い払おうとして、桃子は翔にこう言い渡す。「暴走族をやめて、そのテカテカ頭(リーゼント)をやめたら、つきあってもいいわ」それをきいて翔は…
次の日、両方ともすっぱりやめてくるのだ。そして2人は惹かれあっていく。

現代の感覚からすると、今ではもう使わない言葉を使っていたり、少し強引な展開はあるけれど、それをカバーする魅力があるから、さほど気にならない。
絵は、太い線と細い線を描きわけていて独特の線がある。牧野和子さんのほかの作品も読んでみたいと思った。

主人公を心から好きになることはあまりない私だけれど、桃子はすごく好きだ。性格がいいし、男からみる女の理想に近いと思う。翔も一生懸命で、輝いている。
若い2人の勢いと情熱が、作品にスピードをつけて駆け抜けていく。
元気が出る、おすすめの作品です。

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骨太なボーイズラブです。

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この作品を読んで感じたこと。愛し愛されることって、人を救うのだ。
つらい夜があっても、朝はかならずやってくる。日は昇るのだ。
なんだか元気がでてくるのです。

まず、これはボーイズラブです。ラブに性別は関係なし!です。
この作品には、いろんな恋人たちが登場するのだけど、共通するのは、切ないまっすぐな気持ち。
物語のメインは、高宮と蒼江というダンディーな男たち。それぞれ大切な愛する人と出会って、愛を深めていく。蒼江はデートクラブを経営しているので、そこで働くかっこいい人たちも登場する。毎回いろんなお話が楽しめます。

構成がしっかりしているので、読み応えは充分です。

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いろんな恋愛が楽しめる!

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コンパで知り合った高田くんに勢いで告白し、まさかのオーケーをもらった美果。
緊張してばかりの初デートから、少しずつ打ち解けあい、恋を進展させていく過程を描いた物語。20巻を越える長いお話になって、美果の妹と高田君の弟が付き合ったり、だんだんと登場人物がふえていき、次々といろんなことが起っていく。

恋する女の子の代表といえる美果は、やること考えることが共感できて、とても読みやすい。高田君も理想の男の子なので、読んでいてほのぼのとする。恋っていいなあーと思えるので、元気になりたいときにオススメ。

恋愛は1人じゃできない、同じようにコマを進めてくれる相手がいる。
このセリフが印象的で、とってもいい。
いくつになっても忘れたくない、ときめきがここにある。

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男と女。でも同じ人間だ。

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世の中には、男と女がいる。女はスカートをはき、男はズボンをはいている。
誰が決めたの? どうして性別で当然のように決められてしまうのだろう?

今までは当たり前に思っていた性別の区切りが、この作品を読んであいまいになった。
スカートをはきたい男の子、ズボンをはきたい女の子がいたっていいじゃないか。
彼らにはそれが自然なんだから。読んだあとに素直にそう思えた。それを、社会が、常識が許さない。身近な友人さえも。

常識って、わたしたちがいつも普通だと思っていることって、何なんだろう?
みんながみんなその中におさまるわけじゃない。はみ出た人たちは、異端者になってしまうのか? あなたはどう思うの? 作者に問い掛けられている気持ちになった。

同姓の友人を好きになってしまう男の子は、見ていてかわいそうになった。
それを知った友人は、最初は戸惑い嫌悪してしまうけれど、時間を経て理解しようと努力する。それが救いになる。
男女だけでなく、人の係わり合いって、友人とか恋人とか、関係もはっきり区別できないところがある。目にみえないものは、所詮はっきりしないものなのだ。本来はあいまいなものを、人間は区別することで自分たちを納得させてきたのかもしれない。

振り返ると、胸の中に湧いた感情に、いつも名前をつけようと焦っていたように思う。
もっとあいまいなものなんだよ、とメッセージをもらって、肩の荷が少し下りたような気持ちです。

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夢の温度 はる

2003/02/17 11:51

日常のつぶやきが共感できます

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お兄ちゃんが好き。
中学生のはるは、実の兄にほのかな想いを抱いている。悩みのなさそうなクラスメイトたちの無邪気さについていけないはるは、ちょっと浮いている。その上、はるはかわいいので、本人は何もしていないのに、まわりがほっておかない。

それにしても、主人公以外が、みんなヘンな顔なのはお見事である。
主人公をひいきしているとしか思えない。顔がよければすべてよし、といわれているような気がして、作者の意図を図りかねた。それでも、人並みに悩みはあるところが救いだ。

全4冊のシリーズで、物語は、はると兄のあきを中心に恋人や友達の様々な想いを描いている。描写はあくまですっきり、淡々としている。兄のあきなどは笑った顔がほとんどない。人物の体の線がバランスよく、個人的に好きな絵だ。知らず知らず彼らのようになりたい、と思わせる。

主人公たちは、いろいろあってもどこか自信ありげに見える。変な冷静さがあるというのか、クールなのだ。そのくせ突発的な行動をとる。そして初々しい。いろんな要素がしっくり合わさって、作品の雰囲気を出している。出そうとして出せるもんじゃない。

日常生活の中で、ふと思うことがある。恋人のことを、「どうやったらもっと喜ばせられんのかなあー」とつぶやく瞬間。あまりにささいなことで、それを表に出すことはあまりないものだ。それらのつぶやきを、見逃さずに披露しているのが、この作品のツボだ。
どうぞあなたもツボにはまってみてください。

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あどけない空気

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何げなく手にとって読み始めたらひきこまれちゃった、っていうこと、ありますよね?

はるかは大学生で家庭教師をしている。単なる生徒の1人だった隆明を公園でみかけた
とき、隆明は死んだ子猫を抱えてたたずんでいた。親がちゃんと面倒みないから死んじゃったんだ。それからはるかは隆明の家庭の問題を知ることになる。小さな細い隆明が
苦しんでいて、自分を頼ってくる。自分には受け止めきれないと思いつつ、はるかは
隆明に惹かれていく。

全編を通して、2人がまっすぐで誠実なところが気持ちいい。流れている空気は頼りなげで、しっとりしていて、少し重い。心情については、ああ、そういうふうに考えるのかと、主人公たちに手をひかれて、進んでいく感覚があった。個人的だけど、私には予想がつかない展開だった。
きっと作者は私より繊細なんだろうな。相手を思いやる気持ち、いいなあ。

もっと続きが読みたい、2人がどうなっていくのか見たい。野守さん、描いて!

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紙の本雪のアルバム

2003/01/14 00:08

実感ー愛することは、許すこと

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この本を読んで思うことは、この世で、深い愛にかなうものはないということ。
深い愛の前では、ただ心がふるえて涙を流すばかりなのだ。

主人公の浜野清美のまわりにはいろんな人間がいる。多くの男と付き合う母、残酷ないじめっ子の津路子、清美をもてあそんだ加奈崎、そして深い愛の人、叔母と章。

叔母のような人が身近に1人でもいてくれたら、もっと人を信じ愛することができると思った。そう思うのは残念ながらわたしはまだ自己中心の世界にいるからなのでしょう。
この本を読み進めながら、わたしはまるで清美であるかのように傷つき、孤独を味わい、胸が痛んだ。

けれど清美は幸せだ。清美を理解し、一緒に歩もうとする章がいる。清美に起きたことは、人を愛すること、許すことを学ぶためにすべて必要なことだったのだ。

いつか叔母のような人になりたい。愛に満ちた人になりたい。
そして章のような人があらわれることを祈りつつ。

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わたしの一押し!

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陸上部元エースの藤本は病気のため走ることをあきらめた。後輩の安孫子は、才能あるエース。安孫子は、藤本に一目ぼれして、まっすぐに気持ちをぶつける。2人は恋人なのだが、プライドの高い先輩はいつもつれなくて、好きとなかなか言ってくれない。
そんな時、安孫子の過去を知ることになり、藤本は…
美人で高飛車な藤本と単純バカの安孫子の組み合わせが大好き。藤本がホントは安孫子のこととっても好きなのに、素直になれないとこがいじらしくていいです。

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