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ポジポジタイムさんのレビュー一覧

投稿者:ポジポジタイム

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言うべきことは言っているが、

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かつてある英語教師と話していて、正確に英文を和訳することは受験英語の領域で、高校英語の本義はべつのところにある、と彼が断言するのを聞いて、耳を疑った覚えがある。では、高校の授業では何をやっているのだろうか。訳読だの読解だのと称して、ただなんとなく、いわゆるフィーリングで訳し終えているのではあるまいか。(p.75)

こと知育教育に関する限り高校教師の学力は情けないほどだ、[…] ちょっと名の通った大学の入試英文など読めずじまいで、それをいい繕うために「受験英語は悪文だ」と託けている教師が大半だ[…] (p.77)

各大学の(英語の)入試問題を毎年読んでいると、極端な話、その大学の教官の英語力、問題意識、教育への意欲などが透けて見えてくる。また自校の置かれている、全国的な序列中の位置(ランク)をわきまえていない、身のほど知らずの実態すら垣間見える。入試問題に体面をかけ、あえて難問を出題する三流・四流の大学が存在するということである。(p.167)

など、まともに受験英語を教えている人間なら誰もが知っているが、門外漢には俄かには事実と認められない(あるいは、認めたくない)点について、はっきりと言及している点が素晴らしい。

しかし、著者は自分でも半ば認めているように、どうにも古いタイプの教養主義者であり、京大入試に代表されるような、化石のごとき英文和訳と和文英訳を教えていれば事足りる、関西地区の予備校講師である。著者のような教え方をしていては、例えば慶應・上智・ICUなどの入試には全く通用しない。culture の訳語が「文化」ではなく「教養」であることを巡って呻吟するような英文解釈は、不毛でしかない。

終章に至って、「司馬遼太郎に『坂の上の雲』という傑作長編小説がある」(p.207)などと始まってしまうに至っては、ゲンメツせざるを得ない。また、これも非常に残念なことであるが、著者は本の中に見られる予備校講師としての矜持にも関わらず、そのうちどこぞの三流大学から専任の誘いでもあろうものなら、いつでも予備校を辞めてひょろひょろとそっちに流れてしまう権威主義的パーソナリティの人間なのであろう。畢竟、無責任なのである。

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