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koksudaさんのレビュー一覧

投稿者:koksuda

2 件中 1 件~ 2 件を表示

紙の本異次元への冒険

2005/08/03 00:14

「トワイライトゾーン」が好きな方へ、、、

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

現在、医療現場ではMRIやCTスキャンなど人体内部を観察する装置が使用されています。
これらの装置は決して新しい発想ではなく古代から医者や医療技術者の願望でした。
実際には肉眼ではなく画像を見ていますが、、、。

もし、人体を輪切りにして患部を肉眼で観察し、元に戻せるとしたら?
輪切りにして消えた人体はどこへ行くのでしょうか?
そんな発想からこの作品は書かれたように思います。

原題は「コスティガン・ニードル」。
コスティガン博士の作った新装置「針」のことです。
見た目は巨大な針のように尖った流線形で、縫い針のように根本に貫通した穴が開いています。
その穴の中に生命体を入れると消えてしまい、穴の反対側から断面が観察できるのです。

この新装置の実用化に向けインランド社は資金を提供し大型の「針」を秘密裡に製作していました。
しかし、実験に反対する新興(カルト?)宗教団体「サダス救世団」が実験現場に乱入し事故が起きます。
研究所のあったシカゴの一画にいた生命体がすべて消えてしまったのです、、、。

消えてしまった395人は生きていました。
気付くと何時とも何処とも知れぬ未開の原野に、道具も衣服も無く文字通り身体1つのままで、、、。
彼らは故郷のシカゴへ帰れるのでしょうか?
それより原野で生延びられるのでしょうか?
彼らはこの事件をどのように解決しようというのか?

この物語はインランド社の重役ディヴァンを中心に展開していきます。
さすがに古い感じはするのですが内容は盛り沢山です。
一般ウケしそうというか、ハリウッド的というか。
大企業の内幕、産業スパイ、狂信的なカルト教団、魅力的な人妻との恋、パニックとサスペンス、
原野でのサバイバル生活、、、。
一応、ハッピーエンドなんですが、ご都合主義というか
「良いのかなぁ、、、?」という結末です。

作者のソール氏は医療技術関係に勤務した後に作家、脚本家として活躍しました。
十数冊の小説と多数の脚本をを発表しましたが、2002年に88歳で亡くなられています。
同じような作家にリチャード・マシスン氏などがいますが、ソール氏も「ヒッチコック劇場」「トワイライト・ゾーン」
「アウター・リミッツ」「スター・トレック」「インベーダー」などの脚本、原案などで活躍していました。
ちなみに日本で公開した有名な作品としては東宝映画「フランケンシュタイン対地底怪獣バラゴン」の
原案があります。

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紙の本クローン人間

2008/07/09 12:17

新規改訂版が読んでみたい

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

以前に某TV番組で「デザイナー・ベイビー」の話題を
取り上げていました。
長男の臓器移植のために兄弟を産む話です。
SFでは昔から小説、映画、漫画などでも各種の
デザイナー・ベイビーが登場しています。
ある目的のために生み出された人間、という意味ですが。
この考え方の中には優性思想やクローン人間も含まれます。
本書は小説ではなくジャーナリストである粥川氏が
バイオテクノロジーの話題を追いかけるうちに突き当たった
クローン技術の問題点について記されています。
 
前述のTV番組では簡単にデザイナー・ベイビーが
産まれたように描かれていました。
実際には同じ両親から生まれた子供同士でも臓器の
生体適合率は10~25%程度です。
また、体外受精の成功率も20%程度です。
今の所、受精前の精子と卵子から受精後に生まれる子供の
身体的性質を確実に知る方法は存在していません。
遺伝子による適合判定も遺伝子を破壊して検査しますから
ある程度、受精卵子が細胞分裂していないと行なえません。
ですから目的に適合した子供が産まれる前には20個程度の
不適合だった受精卵子があったはずです。
 
現在、クローン技術の方向性として人間そのものを
コピーする「プロダクティブ」クローンと人間の交換臓器を
作り出す「セラピューティック」クローンがあります。
人間全体をコピーする事に多くの問題があることは
説明するまでもありませんが、医療目的の臓器クローンも
多くの問題がある、と粥川氏は本書で指摘しています。
 
クローン技術は人間の卵子を材料にしています。
その卵子をどうやって供給、入手するのか?
女性が卵子の生産手段として売買の対象になる可能性も
あり、大きな人権問題になり得ます。
文部科学省も2006年6月にヒトクローン研究の
報告書をまとめましたが不妊治療などで余った卵子のみを
使用すること、となっています。
しかし、数量が少なかったり研究に向かない状態だったり
厚生労働省や医学会などでも賛否両論で混乱しています。
 
先日、保存精子で父親の死後に産まれた子供の認知問題が
新聞に掲載されていました。
実際に生まれた子供の人権が法律の不備によって不利益を
受ける可能性などはクローン技術などの生命科学全般の
問題でもあります。
これらの問題を考える上で本書は生命科学技術の論点を
上手く解説してくれて参考になりました。
本書は2003年時点の話題しか含まれていないので
改訂版などで新しい情報もまとめてほしい気がします。

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