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先月(2017年6月)

緑サチコさんのレビュー一覧

投稿者:緑サチコ

1 件中 1 件~ 1 件を表示

紙の本きらきらひかる

2004/07/29 17:02

現実との区別化

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 アルコール中毒の妻「笑子」に、同性愛者の夫「睦月」とその恋人「紺」が織り成す、悲しくて切なくもとても愛しい気持ちがこみ上げる恋愛小説。

 江国さんの小説を読むたびに思うことは、「非現実的」だということ。それは私の尺度ではかった場合ですが、どうにも私には馴染めなくて、距離を置いていた時期もありました…が、久しぶりに江国さんの小説を読んでみて江国さんの小説に対する考えを改めさせられました。

 笑子と睦月の結婚生活は、世間一般の常識や両親への恩を思えばまず成り立たないといっても過言ではないかと思われます。次々と新しい考えが生まれるこの世の中ですから、そんな生活もあっても可笑しくはないのかもしれませんが、とりあえず、理解しがたい。
 ですが、小説を読み進めていくにつれて、笑子と睦月の生活がなんとも自然で、むしろこのふたりが結婚しないほうが理解しがたくなってきます。どんなことがあろうとも、ふたりは間違いなく愛し合っているのです。アル中で少しおかしな笑子、ホモで紺のことも愛している睦月、そんなふたりでもお互いのことがとても好きで、とても必要としているのです。
 小説はそれぞれの視点で進められていきますが、その小説の中ではふたりが一緒に居ることは絶対的なものとなっていきます。

 
 この「きらきらひかる」を読んで、改めて、「虚構と現実の区別化」が出来たと思います。現実ではなくて、虚構だからこそ江国さんの作品はこうも輝きを放ち、読む人を惹きつける。
 そう思えたからこそ、こんなお話もあっていいかと、改めて思えるようになったのです。

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