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レビューアーランキング
先月(2017年6月)

りゅうさんのレビュー一覧

投稿者:りゅう

6 件中 1 件~ 6 件を表示

知られざるフィッッジェラルド

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 「グレートギャツビー」は、この本の訳者である村上春樹が、アメリカ文学で三本の指に入る小説だと言っている。また、いつか訳したいとも言っている。そんな訳者が、その前にやっておくことが短編の翻訳ではなかったかと思われる。
 「マイ・ロスト・シティ」「ザ・スコット・フィッツジェラルド・ブック1」とともに揃えておきたい一冊であろう。
 フィッッジェラルドにとって、「アルコール中毒は宿命的にふるい落とすことのできない業である」と、本書の解説の中で訳者は書いているが、それは訳者のフィッッジェラルドに対する愛情のあらわれであるとぼくは思う。
 作品ごと解説がついているので、フィッツジェラルドに興味のある方には、あたかも著者のメッセージのように聞こえる。村上春樹が送るスコット・フィッツジェラルドの鎮魂歌とも云えるのではないか。

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紙の本八百万の死にざま

2003/02/11 18:35

「マット・スカダー」シリーズのターニングポイント

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 「マット・スカダー」シリーズの底流に流れているのは、アルコールの問題である。ハードボイルドミステリーと言いながら、アルコール問題を扱い、見事に成功している。本書では、AA(無名のアルコール中毒者たちの自助グループ)のミーティングに参加しながら、なかなか話すことができない、「アル中です」と言えない彼は再飲酒してしまう。
 「マット・スカダー」シリーズのターニングポイントとなる本書では、アルコールを止めようという強い意志があるにもかかわらず、飲んでしまうというアル中の性がよく書けている。フィッツジェラルドの「新緑」(村上春樹訳)を思わせるアル中の描き方である。「新緑」では自殺で終わるのに対して、本書では希望(?)で終わるように思う。事件が解決したとき、マットの心に何が訪れるのだろうか。
 「マット・スカダー」シリーズは、単なるハードボイルドミステリーではない。特に本書は期待して頂いて良い、とぼくは思う。

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紙の本アンテナ

2003/02/11 22:34

つながったら受信できる

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 好き嫌いはあると思うが、つまり、この種の作品をエログロと称して見向きもしない人には、ごめんなさいである。「コンセント」と同様にテーマとしては、人間の深層に隠されたものを開放する、ということなのだと思う。そうでなくてもテンポがよいので一気に読める。読み物としても面白いのだ。
 著者は女性として語らせるだけではなく、男性として語らせても全く問題ない。まるで現代版女太宰治である。
 おそらく同種のトラウマティクな過去(魂)を持つものは、互いに分かち合うことによって、その魂を開放できるのではなかろうか。主人公とSMの女王は同じ魂の持ち主なのであり、生きてきた場所は違っても、大学院生とSMの女王とであっても分かち合うことはできるのだ。

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紙の本翻訳夜話

2003/02/11 19:54

翻訳家を目指す人あるいは春樹&柴田ファン

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 翻訳の細かい話にはついていけないところがあるが、その他の部分つまり具体的には東大教養部の学生との話とかは面白いと思う。小説家としての姿勢と翻訳家としての姿勢云々などは、なるほどなあと素人なりに思うのである。
 村上春樹あるいは柴田元幸ファンにとっては、いわば生の声を聞くことができるわけで、それだけでもうれしい一冊であろう。
 そして、近刊のサリンジャーの「ライ麦……」を楽しみにさせる一冊でもある。

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紙の本獣たちの墓

2003/02/11 16:20

「マット・スカダー」シリーズ

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

アルコールをやめてから2年。マットはAAミーティング(アルコール中毒者たちの自助グループ)に参加しながら、飲まない生活を続けている。「マット・スカダー」シリーズの底流にずっと流れているのはアルコールの問題である。「聖なる酒場の挽歌」ではアルコールを口にしながら事件を解決に導いていた彼であるが、そうしなければニューヨークの孤独を生きて行けなかったのだ。しかし、本書ではAAに通いながら感情のバランスを保ち、事件に向かっている。このシリーズはハードボイルドミステリーでありながら、アルコールあるいは薬物中毒(依存症)の回復とその一方で末路を描いているのだと思う。回復した、あるいは回復しつつあるマットは、以前と同じスーツを身にまとっていても身奇麗に見られてしまう。そして、もちろん彼はアルコールを飲まなくても事件を解決できるのだ。

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紙の本過去からの弔鐘

2003/02/11 19:27

「マット・スカダー」シリーズ第1作

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 「マット・スカダー」シリーズ第一作。バーボンをたらしたコーヒーを飲みながら、事件の真相を明らかにしていく元刑事で探偵のマットは、あるトラウマティクな出来事から、アルコールが手放せなくなっている。何とかそこから逃れたいのか、報酬の十分の一を教会の慈善箱に入れている。その姿は、とても悲しく、孤独にぼくには思われる。
 ニューヨークの孤独に生きるマットは、いささか地味でそして根暗である。シリーズが長く続くとは思えないのだが、実際は10作以上続いている。なぜか? それは、ハードボイルドミステリーシリーズとしての成長とひとりのアル中の回復と成長があるからではないかとぼくは思っている。大都会の孤独には、アルコールあるいは薬物がつき物だから。

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