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    体が硬い人のための柔軟講座 (NHKテキスト 趣味どきっ!)

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    中野 ジェームズ修一 (講師),日本放送協会 (編集),NHK出版 (編集)

    5つ星のうち 4.0 レビュー詳細を見る

さいとうさんのレビュー一覧

投稿者:さいとう

5 件中 1 件~ 5 件を表示

紙の本三国志と人間学

2004/06/08 00:01

歴代宰相の師による三国志の活読と治乱興亡の原理

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

漢籍・漢学というものに断絶・疎遠となってしまった今日の私たちではありますが、しかし、その中でこの三国志というものは、今日までもあらゆる世代・年代においてたいへんに親しまれ、また、小説として、壮大な人間ドラマとしてとても面白く、興味と感激の尽きぬものであります。

しかしその一方で、これほど、国家や民族の興亡原理・栄枯盛衰の理法というものに溢れたものもなく、今日の私たちの国政から企業経営、一家の斉治、そして自身の形成・育成にまで、直ちに活きる内容の宝庫もありません。

そして、この本書において、そういった意味で、講義・箚記される著者は、「時務を識るは俊傑に在り、儒生俗士いずくんぞ時務を識らんや」と、あの名高い司馬徽徳操が、臥竜鳳雛ほどの俊傑で無くば到底天下を平らかにも、本当の意味で時事・時務の問題をも立派に裁断し処理することもできないといった、まさに私たちの国の戦前戦後の俊傑に当たる方であります。
他にも、陽明学者であるとか、漢学者であるなどの肩書きといいますか、職名がありますが、とても、そのようなものに納まりきる方ではなく、また、その活動や影響も含めて、詳しいご説明は紙数の関係上割愛させて頂くほかありません。

そのため、そういう著者による本書は、万巻の書と古今東西の歴史に精通されただけの識見に溢れ、噛めば噛むほどの、読めば読むほどの味をも醸し出す、たいへん重厚な内容となっております。
是非、せっかくの縁あってよく知ることとなった三国志を、本書を通して、上述の角度から真剣に活読・活学なさってはいかがかと思います。

そしてさらには、本書によって、私たちが古来から発展させてきたものであり、また伝統もある、そして今日では多くの西洋の識者が嘱目・憧憬さえもする、東洋の思想・歴史・哲学、古い言葉でいう経書史書という、驚くべき内容と見識が詰まった貴重この上ない財産に対して、再考・再評価していく、大きな機縁になれればと思います。

最後に余談ですが、本書を読むに当たって、抄本でも結構ですので、漢書や後漢書にも触れておかれることをおすすめいたします。

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紙の本孟嘗君 1

2003/08/14 19:15

才徳両面で立派な人物形成の示唆を与える名著

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

大きく驚いたことが2つあった。
それは徳性・才能両面で並外れた人物孟嘗君を形成した原因である。

1つが彼の成人までの生い立ちである。
彼は田嬰という、のちに宰相にもなる相当な貴族の家系に生まれている。これは知っておられる方も多いことだろう。
しかし、その生い立ちは、そういう環境で得られるであろう裕福なくらしとは全くかけ離れていた。
波乱万丈である。独特である。見方によればこのような大不幸はないし大幸福もない。

そしてもう1つが、彼を取り囲み影響を与えた人物である。
時代を超えて大いに敬すべき人物、当代の一流、当代の主要な人物とたくさんの多士済々が彼を取り囲む(この繋がりだけでも読者は大いに驚くかと…)。

以上から、なるほど孟嘗君は宿命の人物であり、必然の結果であったのかと思えてくる。
しかしそれは単純に、運よく、縁よく、人物に恵まれたからというものではないし、特別奇異な運命を与えられたためということでもない。

ここには誰もが徳性・才能両面で立派な人物を意識的に形成し、また形成させてゆくヒントが溢れている。
特に一例をあげると、彼の育ての父親・白圭(風洪)である。彼の人間的魅力・人格・器量・勇敢さはいつの時代でも永遠に尊敬の対象である。言葉よりもはるかに雄弁な、彼の行動と背中に孟嘗君はどれほど羨望のまなざしを向けたことか。人格・器量にどれほど模範となったことか。

余談だが、人物の形成・成長の上で最も重要な要素は「敬」であると言われている。ペットのように愛のみでの育成は不足であるという。また役割分担の云々はここではさて置き、「父の敬、母の愛」が理想であり、必要であるという。
またその敬のうち、人物・徳性が第一義であり、才能・能力は二義的であると言われている。
しかし残念なことに昨今の日本国全体を眺めると、その二義的要素においては尊敬の対象は健在であり多方面に渡っていると思われるが、肝心の一義的要素においてはそれは非常に乏しく感じられる。とくに父親にそのことを感じさせる。さらに悪いことに、一義的要素がしっかりしていないために誤った方向に二義的要素を注いでしまい、その結果とんでもない事態を起こしてしまったり、全く理想の成果が現れないという弊害も起きている。

明治維新のように世界史上類い稀な奇跡をやってのけ、才徳兼備の人物を数多く輩出してきた日本も、現在では、大は政治、経済、文化ともに退廃・堕落し、小は犯罪を中心に、子供による問題がエスカレートの一方をたどっている。
一体、この本質的理由とは何なのか? そして、その明治維新をはじめとした大いなる偉業をやってのけた人物たちの根本となった素養とは何であったか?
今一度日本人全体がこの書を片手に大いに反省し、人物を再構築・再形成すべきときにさしかかっているのかも知れない。

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紙の本禅と陽明学 上

2004/06/08 21:53

東洋思想という偉大なる英知と財産

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

安岡正篤先生につきましては、もはや説明は不要と思いますので、さっそく本書について説明いたします。

本書のタイトルは、禅と陽明学となっておりますが、もちろん、単にこの2つを並べて論じたなどという他愛のないものではなく、実際の内容は、儒・仏・道のシナ3大思想、すなわち東洋の思想・哲学・宗なる教えというものの特徴と、それらの交流・発展、そして主にシナと日本の政治的・社会的・文化的な影響や成果などが述べられております。

年数にして約3000年にも及ぶ対象・領域で、しかも仏教なら仏教と、それのみを取り扱っただけでも大変なものですが、他2宗・2教にも精通するだけでなく、国家や民族の治乱興亡の原理・栄枯盛衰の理法や、古今の政治・経済・社会の問題にも及んでおり、とても世の常のかたには成し得ない、さすがは安岡先生であると、読み進める度に感慨を深くしてしまう内容となっております。

従って、こういう面から本書を紐解いていくのも恐らく大変結構で、その場合なら、例えばシナの、堯・舜という理想的といわれた時代があり、その後は何百年もの分裂・抗争と覇術の限りを尽くした春秋戦国という時代があり、そしてそれによって天下を手にはしたがあっけなく滅亡した秦という時代があり、その後はその秦とは違って最期まで民心もあり、非常に長期的な統一と非分裂をも実現した漢という時代があり、しかしその漢も、同じくらい長期政権だった唐や宋、さらにはとくに私たちの国の江戸時代と比べると、退廃堕落や衰乱が多かったということや、またその一方で、三国という時代にはたくさんの英雄・偉人・哲人を輩出させたということなど、こういった経過についても自身でよく考えつつ、またよく学びつつ、読み進めていかれたら、きっと大きな発見や鋭い洞察と見識をも得られるのではないかと思います。

そしてさらに本書では、諸教の帰するところみな同じと、その本質や、道徳・宗教なるものの本質についても明快に喝破し、とくに東洋における「道」・「徳」というものが、私たちが考えていたような浅薄なものとは遥かに違って、私たち人間社会において、いかに根幹的なものなのか、またその社会の命運をも決しさえする重要この上ないものなのかということを改めて再考・再認識させられる際は、大いに覚醒させられることと思います。
さらには、より視野を大きく広げて、そしてとくに国家や社会の真の成果・理想的状態の確立とその維持の創出という点において、東洋の思想なるもの哲学なるものの偉大さや深淵さについても、改めて驚嘆の感を抱かずにはおられないのではないでしょうか。

私見では、私たちがせっかく持っており、また、私たちの古人・先人・先祖が懸命に取組み大いに発展させてきたこういうすぐれた財産を、今一度真剣に見直して、発展・継承させていくことが、私たちの国にとっても、そしてそれに期待を寄せ嘱目する各国の人たちにとっても、たいへん重要な責務であり、また使命でもあると感じました。

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紙の本楽毅 第1巻

2003/05/07 16:48

見事に生きる。立派な方向に歩み、立派な態度をとる。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

良書でした。久々に「寝食を忘れて読み進めて」しまいました。
そして楽毅は読者の皆様が想像するように、非常にすばらしい人物でした。
諸葛孔明が尊敬し、目指し、彼のようになりたいと想ったことが、なるほどと思いました。
非凡な才能という点以上に、人物の面(徳性・人格・生き方・姿勢)がとてもすぐれており、たいへん魅了されました。

(この徳性・人物という点、今日でも大変重要でしょうね。正しい方向や道筋に、能力や技術・知性や才能を適用してゆかねばなりません。孔明と李儒、関羽と呂布を比較し、またヒトラーを分析すればよく戒めとなりますね。さらに思っていても実践・実行はとても至難なものです。大変な信念と見識が必要です。このことは国家も一個人も皆重要と思います。しかしながら今日の日本の現状はどうでしょうか? 政治の面では最近の対イラク戦争や対北朝鮮への取組み方や国内の諸問題全般への対応、企業の面ではとくに経済の血液のポンプ役の銀行の醜態、あらゆる世代で問題を抱える各個人。これらは一例ですが、能力・知識・方法・手段の問題ではないような気がします。才能に関わる問題ではない感じがします。皆さんはどう思いますか? 今まで何故うまくゆき、そして今日何故うまくゆかないのか、いろんな識者がいろんな面から指摘していますが、根本的で第一義的な原因がこの書籍から分かるような気がします。)

また、余談ですが、2000数年経っても我々の耳に入り、伝わる人物や書物、遺物(人が創作したあらゆるもの)には、ホンモノが多いですね。時代を超えて通ずる何かがあります。根本、本質、普遍の真理、原理・原則、正しい指針があります。
この本にもこういったことをつくづく実感できる場面、生き方、姿勢、信念、現実、そして人物や書物などがでてきます。
そのため、国家も企業もNPOも自治体も家族も個人も、大いに参考になるかと思います。

私個人としては、ここに登場する孟賞君のような人物が、最近の対イラク戦争と戦後問題に指導的役割を果たしてくれれば、世界もイラクも日本も(特に日本は尊敬の対象に)ともに喜ぶことになれるのにと思いましたね。
また、楽毅のように懸命に自己を修練・修養してゆけば、すぐれた人物に巡り合い(=非意図的)、また自身の識見からその働きかけと行動が起こってすぐれた人物に巡り合い(=意図的)、その結果当然、運勢や道が開けるのだなと思いました。
さらに、楽毅自身、才徳ともに優れていましたが、いろんな協力者がいなければ、どれひとつ達成できなかったものばかりでした。いかに同士・協力者が重要なのかもつくづく感じました。

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当初の期待以上に、さまざまなことを教えてくれた名著

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 私は、当初、本書について、さほど興味も期待も持っておりませんでした。山脇東洋という人物を存じませんでしたし、有名な杉田玄白などによる人体解剖の先駆者であり、その彼らが最も参考にした人物であるということで、はじめて興味を覚えました。そして、本書の内容も、彼の人体解剖の内容や、それに至る道程を述べたものくらいにしか想像しておりませんでした。

 ところが、それを読み進めるうちに、ますます夢中になってしまいました。それは、興味深い点が多かったためでも、恐らく著者の表現力に見事に陥ってしまったためでもなかったと思います。実にこの主人公・東洋がいたたまれませんでした。とても他人事として、片付けておけませんでした。

 確かに東洋は、すぐれた先覚であり、立派な功績を残しました。しかし、老子にも「禍か、福の倚る所。福か、禍の伏す所。孰かその極を知らん」とありますように、一概に幸福な人生であったと言い切れるかは難しいと感じました。

 幸か不幸か、まだ若く立派であった妻と、長男までをも突如失ってしまったことが、皮肉にも、その後の偉業に繋がる命運を強くしております。また時運も、その実現に有利に働いていきました。

 彼はこのとき相当な脱力感を覚え、自己の非力に大いに煩悶しました。もし、私が同じ立場であったならば、虚無感が進行し、その後どうなっていったか分かりません。しかし、彼は立ち直りつつ、かえってこれをバネにしていきます。とはいえ、身体は正直であったものとみえ、妾にも走り、後妻の選択には期待も熟考ぶりも見られませんでした。

 これらの上に立っての偉業の達成でありましたが、そのことと、亡くなった二人の生命やその当時の生活と比べるならば、迷わず後者を選んだのではないでしょうか。

 私も、東洋が果たしたような大きな功績には憧れます。これこそ男子の本懐と感じずにおられません。しかし、空気の有難さが高山に登ってはじめて自覚できるように、普段無自覚のものにこそ、尊い価値があるという点も、安易に見逃すことはできないと感じました。後生の医家やその恩恵を受ける患者は、この点にもより注意を払って、東洋の功績を敬うべきでありましょう。

 さらに、東洋を取り囲む師友に、とても羨ましさを感じました。彼の代表作となった著書も、そのたくさんの協力があって達成できたものでした。もちろん、彼の偉大な才徳が、良師良友の縁を生んだともいえます。しかしやはり、彼のすぐれた人格や才能も、その後の偉業も、素晴らしい師友のおかげといって過言ではないと思います。

 私はとくに、後藤艮山に、東洋同様うなる点を多々感じました。彼のように本当の意味での達人に近づくほど、滅多なことは言わないのでしょう。いや、言えなくなるのでしょう。ましてや、尊大な態度など構えられなくなるのでしょう。変なてらいや余計な飾りほど邪魔にもなるのでしょう。つまらない理知や理屈ほど嫌気がさしたことでしょう。自身の眼と身体を頼りにしていくしかないとも覚悟したことでしょう。それで人を教え導いていくことこそが、誠であるとも思ったことでしょう。ところがこれらは皆、言うに易く行うに至難ときております。貧民に対する彼の態度も、余程の人格と無欲恬淡ぶりがなければできません。心から頭が下がる思いをしつつ、そういう師を得た東洋を心底羨ましく感じました。

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