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@雄太郎さんのレビュー一覧

投稿者:@雄太郎

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紙の本教育を経済学で考える

2003/05/11 12:42

今までにない切り口・視点で、教育を論じており、購入して読むだけの価値ある一冊!オススメです…

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 著者も、経済学の視点から教育をとらえると問題となる部分もあるが、と断ったうえで、論を展開していますが、この切り口からの書物がなかったので、非常に興味をもって読みました。
 かなり前半の部分で、「教育には強制力が伴う」という箇所があり、その中で、
 〜厳密にいえば、憲法が国民に義務付けているのは、義務教育を「受けさせる」ことであって、「受ける」ことではない。教育を「受ける」ことと「受けさせる」こととは、実は大きく異なるのだが、ここではその問題に深入りせず、ともかく教育には強制力が伴っている点に注目しておこう。〜
 、とあります。この中で、他の研究者の論文からの引用で、生徒が教師に注意され、「てめ〜に、そんなことを言われる筋合いはない!」という投げかけに、否、生徒は消費の主権者でなく、税の流れを考えれば生徒を注意する筋合いはあり。教師にも何のために税が投入され、誰のための教育かという問いに答えられなければならない。とあり、このあたりの流れを経済学からの視点をふまえ、押さえていく展開がこの本の真骨頂だと思います。
 重ねて、著者は「経済学の視点から…」と断っていますので、別の側面から考えると異論のあるヒトもいると思いますが、このような視点からのロジック・展開は、面白いと思いました。
 また、後の章で、これも興味深いのは、「教育は投資か消費か」という章です。大雑把にいうと、「子供に投資する」っていいまわしをしますが、これって投資なのかという点です。これは、私のこの数行だけで論じられませんので、興味があれば、読んでみると面白いと思います。実際のところ、投資者(親)に対するリターンなんて意外とないんじゃないでしょうか。経済学的な投資と消費の定義に添いつつ論が展開されていますが、経済学的に考えるのと、身に接する教育とは、その意味とか考え方が異なるので、目からウロコでした。

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