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先月(2017年6月)

朝倉書店編集部Tさんのレビュー一覧

投稿者:朝倉書店編集部T

2 件中 1 件~ 2 件を表示

エビデンスベースの研究に基づいた犯罪心理学の初めてのテキスト

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

紹介/
 本書は,朝倉心理学講座の刊行開始を飾る1冊として社会心理学とともに刊行されました.編者は,越智啓太先生(東京家政大学)で,「まえがき」でも書かれているように,「エビデンスベースの研究に基づいた犯罪心理学の初めてのテキストである」と高らかに謳われています.
 ところで,日本で一番有名な犯罪心理学者というと,明智小五郎ではないでしょうか? 創作上の人物ではありますが,作中で,「大学の非常勤講師で犯罪心理学を講じている」などとされています.ここからも窺えますように,世間での犯罪心理学のイメージは,「犯罪者の動機や心理を洞察し,天才的な見事な直感によって解決につなげる」とまとめられましょう.常人には理解しがたい犯罪が頻発するなか,世間での犯罪心理学への関心や期待が高まっているせいでしょう,刊行される書籍も少なくないようです.2005年だけでも「犯罪心理」を冠した本が4冊を数えます.
 本書もそのうちの一冊となりましたが,目次を見ていただければわかりますように,「犯罪心理学」の守備範囲が,犯罪者に限られている訳ではないことが理解されます.犯罪が行われる環境,取調室,被害者の心のケアにいたるまでと実に幅広いだけではなく,それは日常生活と地続きなのでもあります.実際の研究は,天才の「直感」などではなく,地道な証拠(エビデンス,データ)の積み重ねにあることが本書全体から理解していただけるでしょう.
 犯罪心理学という言葉の響きから,推理小説でお目にかかれそうな,なにかとても劇的なものを想像した人にとっては,やや物足りないかもしれません.小説やドラマ等で多くの犯罪心理が扱われる分,多くの真面目な犯罪心理学者はちょっと割を食っているかもしれません.しかし,実際にお読みいただければわかるように,こうした証拠の積み重ねこそがスリリングな営みなのです.そう,かの明智小五郎も,それと対峙した怪人二十面相も,そしてシャーロック・ホームズをはじめ多くの名探偵たちも,かれらのスリリングで鮮やかな直観のもとには,ふだんの生活での鋭い観察と証拠へのこだわりがあったことを思い起こしていただけるでしょう.
●目次
1,犯罪心理学の対象とその展望 越智 啓太
2,犯罪原因論 水田 恵三
3,犯罪環境心理学 羽生 和紀
4,捜査心理学 横田 賀英子
5,犯罪者プロファイリング 渡邉 和美
6,目撃証言と取調べ 越智
7,ポリグラフ検査 平 伸二
8,非行犯罪臨床心理学 田中 奈緒子
9,被害者心理学 藤田 悟郎

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紙の本朝倉心理学講座 7 社会心理学

2005/11/11 20:06

紹介/「社会心理」とは,実はとても刺激的な言葉なのです.

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 朝倉心理学講座の先陣を切る一冊として「社会心理学」(唐沢かおり先生編集,名古屋大学)が入ったのは,ごく自然なことと感じられることでしょう.本書では,社会心理学の代表的な研究領域を取り上げ,今までの蓄積にもとづいた基礎知識と,これからの研究方向への指針を提示しています.巻末に各章のレビュー文献の一覧が掲載されているいっぽうで,「進化心理学」の知見を取りこんだ章も見られます.
 さて,「社会心理学」とは,心理学のシリーズものでは欠くことのできない分野でもあり,学問大系の中でも不動の地位を占めているといってよいでしょう.それは,編者の唐沢先生が「まえがき」でも書かれるているように,「日常生活で私たちが経験する諸現象を研究対象としているという点で,多くの人に親しみをもってもらえる学問でもある」からにほかなりません.
 しかし,現在の社会心理学の占める大きさ,というのは当の社会心理学者自身にとってはどうなのでしょうか? 既に作り上げられた枠組と,積み重ねられてきた多くの先行研究とを前に,自らの問題意識をどう貫いていくかに日々格闘しているのではないでしょうか.「社会心理学」ということばに,何かしら固定的なイメージをもってしまう人もいるかもしれません.
 ところで,「心理」とは本来,個々人の心の内を指すもののはずです.いっぽう,「社会」ということばは,学問の歴史からいえば,さほど古いものではないようです.すなわち,「社会」という「まとまり」のことを考えるようになったのは,ごく新しいことと言えましょう.そうなると,「社会心理」とは実は異色な組合せだったのではないのでしょうか? そう考えてみると,社会心理学とは実はかなり刺激的な試みであることが理解してもらえることでしょう.
●目次
1,社会心理学の潮流 唐沢かおり
2,対人認知とステレオタイプ 宮本聡介
3,社会的推論 工藤恵理子
4,自己 遠藤由美
5,態度と態度変化 竹村和久
6,対人関係 浦 光博
7,援助・攻撃 湯川進太郎
8,社会的影響 村田光二
9,集団過程 唐沢 穣
10,社会行動の起源 平石 界
:進化心理学からのアプローチ

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