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高橋正樹さんのレビュー一覧

投稿者:高橋正樹

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紙の本日本語の教室

2003/07/22 11:58

二刷も読もう!

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 『日本語練習帳』の勢いもあったのでしょうか、大野晋-岩波新書コンビの『日本語の教室』もけっこう売れ、読まれたそうです。昨今の日本語ブームより遥か前より、日本語研究に関わってきた著者だけあって、読み応えも十分にあったのでしょう。
 ところで、本書には一点ほど過失がありました。それもあって、二刷が出されました。ただ、その経緯が余り広く知られてはいないようなので、誤りを指摘した者の責任としてここでお知らせをさせていただきます。
 問題は、本書初刷153頁より言及されてます「日本人の読み書き能力調査」についてです。占領下日本で行われたこの全国規模の調査について、かなりの紙幅を割いて本書で紹介されており、155頁よりは実際の「問題文」を掲載しています。しかし、これが何と、実際の本調査で使われたものではなかったのです。この一大プロジェクトの中で行われた他の調査のものと取り違えられていました。
 私は、この調査について調べていることもあり、本書を読んでものすごく驚き、そして慌てました。この取り違えが一人歩きすることをおそれたのです。昨年の12月半ばに、間違いの指摘を岩波書店に書き送りました。幸い、出版社も著者の大野晋氏も間違いを認められ、2月半ばには訂正された「2刷」が出たのです。訂正部分は、問題文の差し替えと最小限にとどめられましたが、この迅速さは、さすが老舗書店と言って良いでものしょう。具体的にどう変わったのか、は現物で比べてみてください。
 ところで、この読み書き能力調査とは、日本で最初にサンプリング理論に基づき全国規模で行われた社会調査で、多くの研究者が関わった記念碑的な調査です。その一方、占領下日本での文部省とGHQのCIE(民間情報教育局)との共催という形からも分かるように、意外に分からない部分が多い「謎」の調査でもあります。だからこそ、私も興味を惹かれて調べているのです。ちなみに、この時期の日本語問題を扱ったものに『東京セブンローズ』がありますが、この調査の実施はセブンローズの活躍以後になります。また、「アメリカ」側が、「ローマ字化実施」に一枚岩であったとも言い切れません。
 ただ、改めて不思議に感じるのは、日本人が日本語について論じることに昔から熱いことです。ところが、その熱さの割りに、また本書の書評も数多く出されているのに、今回の間違いに最初に気づいたのが私でしかなかったということです。そんな日本の知識人の知識に一抹の不安を覚えてしまうのでもあります。

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