halさんのレビュー一覧
投稿者:hal
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紙の本バッテリー 4
2006/08/13 16:38
横手バッテリーの書き下ろし短編つき!
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
さて、文庫版バッテリー(2巻以降)についてくる書下ろし作品、
今回はあの横手第二中学のバッテリー、萩くんと城野くんの物語です。
彼らの先輩であり、バッテリー中の人気キャラクター瑞垣俊二は回想でしか出てきません。
が、
なのに!
彼らの先輩である瑞垣の存在感と、普段ヘラヘラしているところからは見えづらい頼りがいが逆に、城野くんの回想によって浮き彫りにされている気がします。
これは瑞垣ファン必見の作品です。
もちろん件の萩くん・城野くんの魅力も!
(バッテリー本編読んだだけでは、なんかバッテリーには珍しく、中学生らしいほわほわしたかわいい子たちだなあとしか思ってませんでした;)
甲子園の試合など見ている最近、萩くんは実はものっすごい投手かも??と思ってます。
ただほわほわしているだけじゃなく、きっと精神的に強いのでしょうね。
いずれ萩・城野バッテリーが、巧たちの良いライバルになるのではないかと期待しています。
(もちろんそこまで本編で書かれていない以上、妄想になってしまいますが(^_^;))
2006/08/13 16:52
ほろ苦く優しい青春コメディ?
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
文字通り、もしゃもしゃと本を破って「食べてしまうくらい」本が大好きな先輩と、
中学時代、実はベストセラー作家だったにもかかわらず、「女性の覆面作家(しかも勝手に美少女設定にされている)」としてプロデュースされたことがトラウマになっている少年が主人公。
今回は、太宰治の「人間失格」をネタにした推理小説風学園コメディです。
基本的にシリアスで、書く人によってはもっと苦い後味を残すストーリーだろうに、どことなくあたたかい印象を残す作品です。
欠点としては……、
続編が出るらしいので、それを見越してあえてこう書いたのでしょうけれど、
ギャルゲー的にいろんなタイプの少女たちが出てくるわりにはそのほとんどが顔見せ程度の登場しかしていないことが気になります。
あえて思わせぶりにキャラの御披露目をする必要はなかったんじゃない?
主人公などのエピソードについても、
無駄に次回に引っ張る思わせぶりな描写が目立ちます。
せめてタイトルを「”文学少女”と死にたがりの道化 1」にしてほしかったですね。
まあ、電撃文庫は、続編の発売(シリーズものになる)のが前提のようなもので、一巻に「一巻ですよ!」と明記することも少ないので、しかたないのかもしれません。
細かいところを気にせずに読めば、面白いですよ。
勢いもあるし、くだけすぎず整いすぎずのバランスがとれた文章も読みやすいです。
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