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先月(2017年6月)

KYKさんのレビュー一覧

投稿者:KYK

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どの距離から見つめているのか?

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沢木のスポーツ・ノンフィクションといえば間違いなく「ボクシング」と返ってくるだろう。
事実、収録されたものはボクシングに関するものが多い。特に「輪島功一」を扱ったものはその試合をおぼろげながらに憶えている自分にとっても衝撃をもう一度思い出させるに充分な迫力と真摯な姿勢が感じられた。
しかし、沢木はストイックなものに惹かれる人らしい。
ボクシングと同様に自らの身体や神経を削るストイックなスポーツ、マラソン。円谷幸吉と瀬古利彦。二人のランナーを取り上げている。
特に瀬古利彦は現役を退いたあとを取り上げ、彼が指導者として今後どのような道程を歩んで行くのかをかなり醒めた視線で書き上げている。
その中に登場してる瀬古の指導を受けているランナー金井豊はその後、陸連のオリンピックの合宿に合流する直前に、交通事故で不慮の死を遂げる。
オリンピックを夢見て、間違いなく選ばれたであろう金井。絶頂期に政治的な理由でオリンピックに出場できなかった瀬古。
(当然、金井が生きているときに書かれたものだからなのだが)二人の対比は文中にはかかれていないが、後日談を知る者としては行間から滲む師弟と言う関係への沢木の醒めた視線が物悲しい。
今もし、沢木がマラソンを取り上げるとしたらやはり男子ではなく戦国と言われる女子マラソンランナーを取材し、書くのだろうか? 今の沢木がマラソンを、ひいては企業スポーツをどう見ているのかを知りたい、強くそう思った。

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