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先月(2017年8月)

ろれるりさんのレビュー一覧

投稿者:ろれるり

1 件中 1 件~ 1 件を表示

紙の本九十九十九

2003/04/28 23:27

圧倒的エネルギーに満ちた失敗作

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

1点をつけておいてなんだが、評者はこの作品が好きである。実際おもしろく読んでしまった。しかも、ほとんど1日で。でも、小説としての出来はどうか、と聞かれれば、そりゃ大失敗作、というしかあるまい。少なくとも、舞城初心者が手を出すべき本ではない。舞城王太郎という作家に興味を持ったのなら、『煙か土か食い物』とか『熊の場所』とか『阿修羅ガール』とか、まずはそっちのほうから読み始めることを強くおすすめする。まあ、一回舞城中毒になってしまったら、もう全作品を読まずにはいられないはずで、いずれはこの『九十九十九』も読むことになるだろうが。

それにしても、これはめちゃくちゃな小説だ。「伏線」のようなものだとか、「メタ」的な要素とか、「ミステリ」風の雰囲気だとかそういったものが持つ、一種独特の迫力とエネルギーだけを存分に吸い上げて、「伏線」のルールだとか、「メタ」のしくみだとか、「ミステリ」の作法だとかのほうは一切無視なんである。すげえ。

これはたしかに失敗作である。どうすればこの迫力とエネルギーとスケールを保ったまま小説としての完成度を高めることができるのかも、ちょっと見当がつかない。しかし、舞城王太郎なら、いつかこの難題をも粉砕し、とんでもない傑作を書いてくれそうな気がしないだろうか。

この本を読んで、今後の舞城がますます楽しみになった。

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