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フニャディさんのレビュー一覧

投稿者:フニャディ

2 件中 1 件~ 2 件を表示

傑作になりそこねた凡作

5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

中世ヨーロッパを舞台にしたとおぼしき架空歴史小説。
まあ面白かったのだが、不満点も多い。
もっとも気になったのが、衣食住などの日常文化に関する記述が殆ど無いことだ。これは異世界を舞台にした小説としては致命的といって良い。固有名詞の雰囲気からかろうじて中世ヨーロッパ風ということが判断できるというくらいである。作者の興味が異世界の描写ではなく、登場人物の破天荒な活躍を描くことなのはわかるが、いくらなんでもこれは手を抜きすぎである。なんというか、読んでいてデルフィニアの臭い伝わってこないのだ。
登場人物も類型的。いかにも「女性作家の描く男性」といった感じには少し辟易した。悪役が小者ばかりで魅力に欠けるのにも困りもの。ペールゼンなどはもう少し書きこめばいくらでも魅力的になったろうに、残念である。

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紙の本ファンタジー・ブックガイド

2003/12/24 22:42

意義は大きいが問題点も

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

質量ともにファンタジーのガイドブックとしてはおそらく最高峰だろう。いうまでもなく意義は大変大きいし、読みたいと感じさせられる本もたくさん紹介されてあった。
他だいくつか問題点を感じたので、それについて若干述べてみたい。まずは著者のスタンスが不明確だった。具体的にいうと「著者独自のファンタジー観に基づきセレクトし系統だてたもの(つまり主観を前面に押出したもの)」にしたいのか「最大公約数的な視点でなるべく主観を廃してファンタジー作品を概観したもの」にしたいのかがわからなかった。僕は後者を期待して読んだのだが、それにしては著者の主観に基づく感想(「私はここが好きっ!」とか「こういうのは認めないっ!」とか)が目に付きすぎた。特に酷いと思ったのが、ヒロイックファンタジーとライトノベル系のファンタジーの扱い。「コナン」や「グインサーガ」でさえメインでは扱われていないのは、いかがなものか。著者の好みでないので詳しくないからというのはわかったが、それを理由に軽視するのはガイドブックとしては画竜点睛を欠いたものになってしまう。一人でファンタジーの基礎的なジャンルを網羅できていないのなら、誰か別のふさわしい人と共著にでもすれば良かったのではないのだろうか。

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