サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

  1. hontoトップ
  2. レビュー
  3. ももぴーさんのレビュー一覧

ももぴーさんのレビュー一覧

投稿者:ももぴー

13 件中 1 件~ 13 件を表示

紙の本フライ,ダディ,フライ

2003/08/22 22:56

爽快!!

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

おもしろかった!! 文章全体にわたるスピード感、読み終えた時の爽快感。久しぶりに味わうおもしろさだった。鈴木一のような父親が本当に存在しうるかとか、ラストの展開が夢物語ではないかとか、そういうことを感じさせるすきがないほど、この小説は魅力的だ。鈴木一も、彼を取り巻く高校生達も、かっこよすぎるのにいやみじゃない。なんどもいうけれど、ホントにおもしろかった!!

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

ナイフ

2003/05/06 09:47

リアリティ

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この小説の中に描かれている「いじめ」は、あまりにもリアルで、読んでいてつらく苦しくなった。それでも読み進めたのは、その中に出てくる大人も子供も、ありきたりな小説にでてくるようなウソっぽい言葉でなく、本当に心の中から出てくる言葉を語っているからかもしれない。大げさな展開があるでもなく、日常の中の出来事を淡々と描いていても、登場人物が発する言葉のひとつひとつが、深く読者の中に切り込んでくる。
重松清の小説の最大の魅力はリアリティだと思う。そのリアリティは、自分自身さえも気づいていないような奥底の部分のリアリティだ。
私はこの「ナイフ」を読み、人間にとって一番つらい感情は、悲しみや寂しさではなく、みじめという感情ではないかと思った。いじめはその究極である。この小説は大人にこそ読んでもらいたい。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本卵の緒

2003/05/24 10:14

家族であること、家族になること

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

表題作の「卵の緒」は、自分は捨て子ではないかと思っている育生と、その母親の物語。文章全体が軽いタッチで、ユニークな母親と育生の日常をさらりと描いている。
母親である君子は、自分の気持ちに正直に生きている。その正直さは半端ではなく、思いつきや気まぐれでもない。育生を自分の子供として育てようとしたのも、育生の父親への愛情からではなく、純粋に育生のことを、「欲しい」と思ったから「愛しい」と思ったから、と育生に話す君子。「あなたのことが大好き!」という言葉と気持ちの中で育った育生はとても幸せな子供だ。そして「大好き」という気持ちを持ち続けることができた君子もまた、幸せな母親だといえるのかもしれない。
育生の級友である不登校の池内君を家に呼んだ時、君子は育生の注意を無視して、池内君に「登校拒否」という言葉を何度も使うが、君子の中では池内君は池内君であって、登校拒否であるということは、池内君の人間性にとってなんら関係の無いことだという思いが確固としてあったから、きっと池内君もその言葉に傷つくことなく過ごせたのだろう。そういう、世間の目や常識やどうでもいい偏見に惑わされること無く、自分の目や思いを信じて生きている君子の根底には、人に対する深い愛情と思慮があるから、ユニークではあっても、決して嫌味ではないのだと思う。

もうひとつの「7's blood」は、母親と二人で暮らしていた七子が、父親の愛人の子供である七生と一緒に暮らすことになった日々の物語。
七生の無邪気さ、気の利いた行動、子供らしい笑顔に、好感が持てなかった七子が、七子の誕生日のお祝いにと七生が買っておいたケーキを、七生は七子に渡すことができず、腐らせてしまい、そのケーキの処置に困っている姿を目撃したことで、少しずつ気持ちに変化が訪れる。その腐ったケーキを七生が止めるのもきかずに食べた七子の中には、急速に七生への愛情が生まれていたのだろう。その姿を見た育生もまた、七子に対して心から信頼することができたのだと思う。
母親が癌で亡くなったあと、何故母親が七生をひきとったのか、そして七子にとって、七生の存在がどれほど大きいものなのか、いろいろなことがわかっていくことで、本当の母親のもとに戻ることになった七生との別れのなかに、七子は消えることのない繋がりを見出すことができたのだろう。

この中篇小説は二編とも、さらりとした文章のなかに、人間の深い部分がしっかりと描かれていてとても心地よく読める小説だと思う。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本黄色い目の魚

2003/05/15 16:30

忘れられない頃

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

村田みのりと木島悟の恋が、なんだかとてもいい感じで描かれている。ものすごく真面目でもないけれど、変に大人ぶってもいなくて、随分前にこの時代を通り過ぎてしまった私には、みのりと木島がうらやましく思えた。
みのりは、不器用でとんがっていて、でもそんな自分を曲げることもしたくなくて、かわいそうなくらい、ごつごつしたものを体中にいっぱいくっつけているような女の子。それが、木島に惹かれていくなかで、どんどんごつごつしたものが取れて、丸くなっていって、でもまっすぐな部分は決して無くしてなくて…  何だかそういうのって、いいなあって思った。誰かに媚びることなく、しっかりと自分というものを持ったまま、成長できるってすごい。
みのりは、とんがっていた頃、キライなものがたくさんあったけれど、木島に出会ったことで、好きなものが増えていって、私はそんなみのりに、よかったねえって抱きしめたくなるような、愛おしさを感じた。そんな頃が自分にもあったんだなあって、懐かしくなった。
なんかきらきらしていた頃がホントに懐かしい。
この小説をとおして、私は忘れられない頃があったことを、久しぶりに鮮やかに思いだすことができたような気がする。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

もっと早く出会いたかった

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

椎名誠が、絵本について講演した内容を一冊の本にまとめたもの。
著者がこれほど、絵本が好きだということは、この本で初めて知った。
絵本に対するあたたかい気持ちが全体にあふれていて、とおりいっぺんの絵本紹介ではなく、本当に絵本に親しんできたのだということが伝わってくる。
絵本を通して、子供たちに向ける優しい目線が、心地よく響いてきて、絵本の紹介にとどまらず、子供たちへのとても暖かいメッセージがあふれている良書だと思う。
紹介された絵本の中には、私が自分の子供たちに読み聞かせた絵本も何冊かあり、とても懐かしくまた嬉しく感じた。子供たちも大きくなり、すっかり絵本から遠ざかった生活をしていた私は、この本を読んでまた無性に、読み聞かせをしたくなってしまった。
そして、子供たちがまだ幼かった頃に、この本に出会っていたら、もっと豊かな時間を子供たちとすごせたような気がする。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本嫌われ松子の一生

2003/06/23 00:15

愛されたかった松子

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

53歳で殺されてしまった松子の一生を、本人が語る部分と、松子の甥の笙がたどる部分とで構成されていて、あまりにも濃い松子の生涯に圧倒され、いっきに読んでしまった。

国立大学を出て教職に就いた松子が、あっという間に暗い闇の中に引きずり込まれていくさまが、ジェットコースターなみの勢いで描かれている。
どうしてこんなにもばかな選択をしてしまうのだろうと思うほど、松子は男達に翻弄されていく。
自分を必要としてくれる男には、無条件で愛を与えてしまう松子。
その根底にはやはり、父親からの愛情を自分が納得するまで与えてもらえなかったことへの、渇きのような思いがあったのだろう。
自分の人生がうまく行かないことを安易に、育った環境や親からの愛情不足のせいにすることには抵抗があるが、松子はそれには気づかないまま、父親から受けることのできなかった愛情を男に求め続けて、自分自身の足で立つことが出来なかったのだと思う。
必死に生きながらも、選択の安易さによって、どんどん不運へとつながっていった松子の生涯が悲しい。
誰かひとりでも、松子のことを普通に愛してくれる人がいたら、松子の人生は違っていたのだろう。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

それぞれの31歳

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

31歳の31通りの最優先事項。自分が31歳の頃の最優先事項はなんだったのだろう。この小説の中の31歳は大半が独身だったが、私の31歳は子育てに四苦八苦のめちゃめちゃな日々だった。世間的に見れば、それは幸せな時期なのかもしれないが、私にとっては、人生最大の苦難の日々だった。この小説の中の主人公達も、たぶん人から見れば平凡な日々に見えるであろう日常が、それぞれにとっては、いろいろな問題があり、どろどろした日々であるのだが、著者の筆にかかるとそれが湿度の低い、さらっとしたものになってしまう。それは、読んでいて、けっこう心地よくて、どろどろしながらも人生を達観しているようで、私は好きだ。この小説の31歳のその後をぜひ、長編で読んでみたいと思った。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本いま、会いにゆきます

2003/05/20 09:53

深く静かに心に染みこむ思い

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

亡くなった妻は、亡くなる前に残した言葉どおり、雨の季節に夫と子供の前に現れ6週間だけ一緒にすごし消えていくが、その後に思いも寄らぬ真相が妻の残した手紙によって明かされる…
高校生の時に出会い、ゆっくりと育ててきた二人の関係を、生前の記憶を無くした状態で幽霊として現れた(後にそれは幽霊ではなかったとわかるが)妻に夫が語るという形で、物語はすすむ。亡くなった筈の妻と過ごす限られた期間の中で、二人はもう一度恋に落ちせつない思いを抱えたまま別れの時を迎えるのだが、その6週間の間の二人の、深く静かな愛情が胸にせまる。
澪が、亡くなる前に残した手紙の内容で、すべの真相が明かされるのだが、自分が夫と子供を残して死ぬという事実を知っていながら、その運命を受け入れ、やがて死へつながることになる再会にみずから向かっていく澪。
手紙の中に入っていた切り取られたダイアリーの言葉
  「時間になりました。
   もう行かなくちゃ。
   湖の駅で、きっとあのひとは私を待っています。
   私の素敵な未来を携えて。
   待ってて下さいね、私のぼうやたち。
   
   いま、会いにゆきます。」

幼い子供と最愛の夫を残して死ぬことになる自分の未来でさえも、「私の素敵な未来」と思えるほど、夫とすごす時間を求め選んだ澪の、夫への愛の深さと潔さに、深い感動をおぼえる。
あなたの隣にいるだけで幸せだったと思えるような恋愛をできる人がどれだけいるだろう。
死ぬということは、もう二度とその人に会えなくなるということ。
やがて来る別れを知りつつ、夫と子供を愛し続けた澪のせつなさが、「今、会いにゆきます」という言葉とともに、読後深く静かに心に染みこんでくる。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本永遠の出口

2003/05/06 08:42

何だか懐かしい

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

森絵都の小説は初めて読みました。10歳からの日々が気負うことなく自然に描かれていて、気持ちの良い小説でした。小学生の頃の、今思えば本当にばかで、単純で一生懸命だった自分。中学生の頃の中途半端な自分。高校生の頃の大好きな人に夢中だった自分。永遠の出口の中にはそんな自分がほんの少し、形を変えて現れました。久しぶりに忘れていたアルバムを開いたような感覚で、懐かしく、もどかしく、そして絶対に戻ることのできない日々をこの小説をとおして、ゆっくりと味わうことができた気がします。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本本格小説 日本近代文学 上

2003/05/05 09:13

女の側から見たよう子とは…

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

上下巻にわたる読み応えのある小説。上巻の物語への導入部分は少し退屈だったが、冨美子の言葉を通して、物語が語り始められたとたん、いっきに読み進んだ。裕福な家庭に育った少女と貧しい家庭に育った少年の長い長い恋愛という話の筋は、めずらしいものではないが、スケールの大きい展開で面白さが増している。ただ、ストーリーの面白さでいっきに読み終えたあと、ふと我に返って、気づいたことがある。ようこという女性のわがままさと、太郎がそんなようこに、どうしてあれほど、惹かれ続けたのかという不可解さである。ようこは、同性から見ればはっきり言って、本当に嫌な女だと思う。ヒステリックで、わがままで、太郎に対しても傲慢な態度を崩さず、体が弱いこととは関係なく、同性の友人はいないだろうと思えるタイプである。今の世の中でもありがちなことではあるが、同性から見るとどうしようもない女が、男からは魅力的でもてるという現実。ようこはまさにそういう感じ。面白かったにもかかわらず、読み終えたあと、何だかすっきりとしなかったのは、やはりここのところにあると思う。太郎のような魅力的が男が、同性からみると嫌な女であるようこにあれほど惹かれ続けたことに対して、女である私は納得がいかない。きっと太郎を愛した冨美子も忸怩たる思いだっただろう。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本コドモノクニ

2003/07/27 16:02

あの頃の空気を感じて…

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

長野まゆみの小説のファンではない私にとっては、この小説がファンを満足させるものなのか、そうでないのかはわからない。
私には、ただひたすらに懐かしく、自分でもすっかり忘れてしまっていた「あの頃」を、鮮やかに思い出させてくれる小説として、楽しませてもらった。
この小説の中に出てくる女の子達よりもひとつだけ年下の私だが、出てくる遊びやはやっていたものは、まったく同じで、読んでいるうちにあの頃の空気まで(それは今の空気とは明らかに違う)しっかりと思い出し、味わうことができた。チロリアンテープや、ワンポイントの刺繍が入ったブラウス、フエルトを使った手芸、友達との間で交わされる会話、男子との距離…
どれも、あの頃の自分にとっては大切で、生活の中のかなりの部分を占めていて、そして今では絶対味わうことのできない時間の中にあった。
後にも先にもない、あの頃の一瞬が、この本の中にはぎゅっと詰まっている。
忘れていた探し物が、30年の時を経て、いきなり自分の目の前に現れたような、驚きと懐かしさを感じさせてくれた著者に感謝!!

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本満月の夜、モビイ・ディックが

2003/05/09 09:01

やさしさと弱さと…

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この小説を読み進めて行く中で、タケルの小難しい理屈っぽい言葉の羅列にはうんざりした。ただ読み終えてみるとタケルの中の弱さから、それらの言葉がでているのだとわかる。タケルは弱くやさしい人間だ。自分の中の弱さをどうすることもできず、難解な理屈でそれらから逃げているように思える。誰かを求め続けているのに、素直に正面から求めることができず、それでも鯉沼には彼の精一杯のところでぶつかっていったのかもしれない。香澄も心を病んだ人として、鯉沼を求めた。鯉沼は自分という確固たるものを持っていたから、タケルも香澄も自分の弱さが、鯉沼によって救われたのかもしれない。この小説は鯉沼と香澄の恋愛を中心としているのだが、私には、タケルの壊れそうなほど弱い心の中から出てくる、繊細なやさしさが読後強く印象に残った。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本忘れ雪

2003/05/04 22:07

う〜ん

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

これって感動する小説なの? 私ははっきり行って、読後感は最悪でした。昼メロなみの大げさな展開はさておき、登場人物があまりにもうそっぽ過ぎて、読んでいて疲れてしまいました。美雪が、出会った頃のことを桜木に気づいてほしくて、いろいろなヒントを出しているのに、気づかない桜木にはイライラ。思わず「いい加減に気づけよ」って、つっこみをいれたくなりました。桜木は純粋でまっすぐな青年という設定のつもりなのかもしれませんが、あそこまで純粋だと、ばかなんじゃないかと思える。美雪も悲劇の主人公になりきっていて、あほらしくなる。唯一、涙を誘われたのは、保健所からつれてこられた犬が殺されてしまうところです。動物好きの私にとっては、胸が締め付けられるような場面でした。この小説は、感動する人と、全く感動しない人のどちらかにはっきりと評価は分かれるのではないかと思います。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

13 件中 1 件~ 13 件を表示