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小林 貞夫さんのレビュー一覧

投稿者:小林 貞夫

5 件中 1 件~ 5 件を表示

紙の本経営学への旅立ち

2001/05/10 22:17

松下電器の発展を追いながら,企業経営の基本を解説した入門書

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 「はじめに」にも書かれているように,本書は松下電器産業を題材に,その生成,発展,成熟そして変革のプロセスを参考にして「企業論」を展開している。理論を中心とし,実例を添える,従来の経営学のテキストブックとは逆の発想である。
 第1部は「企業の誕生期(自立していない企業)」。企業の生成時に起こる諸問題をとり扱う。ベンチャービジネス論が中心である。第2部は「企業の成長期(組織維持から成長への過程)」。企業を自立しかけている公器と位置づける。経営理念や資源管理を論じる。第3部は「企業の成熟期」。企業を完全に自立した公器と位置づける。国際化からスタートして,企業の経営責任,事業統治,パラダイム革新などを論じる。
 筆者たちは,この本の読者として,高校生,大学1,2年生,新人社会人など,経営学という学問にほとんど触れたことがない人々を対象としていると述べているが,すでに実務経験を積んだ人にとっても経営学を復習し,再整理し,実務に役立てることもできる。松下電器の具体的な経営の発展を追いながら,経営学の基礎的な理論や概念を説明しようとする努力が随所に見られる。経営にかかわる概念や用語も丁重に説明している。たとえば,第3章の「経営理念」と「経営哲学」の違いなどは,すでに経営学を学んだことのある実務家にも参考になるであろう。各部の終わりに紹介される参考文献・引用文献に簡単な解説が添えられているのも初心者にとってはありがたい。
 紙幅の関係で省略されたのかもしれないが,できれば,日本のベンチャー型・小規模でスタートした企業と,最初から一定の規模でスタートした企業の比較検討を示してもらえればよかったと思われる。しかし,このことがなくても本書の内容に対する評価を下げるものではない。
 細かいことだが,何個所か,おそらく校閲の際の見落としとして,かな文字が欠落していたが,読むうえでは影響がないので,読者が自分で訂正されるとよい。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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理論と実務に基づく基礎知識と成功の秘訣を図表を交えて解説

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 2人の著者(田中秀樹・須田哲史)は共にインターネットの理論的研究だけでなく,インターネット広告の実務を経験している。いまやインターネット広告という表題を揚げる図書は何冊も出版されているが,この分野のような技術革新を伴った新しい仕事の入門書では,理論実務ともに優れた著者による無駄のない分かりやすい解説が必要であり,この本はこれらの条件を満たしている。
 (1)脚光を浴びるインターネット広告,(2)インターネット広告の特性と利点,(3)インターネット広告の基礎知識,(4)インターネット広告の成功のポイント,(5)広告効果を高めるデータ活用法,(6)インターネットの媒体事例,(7)インターネット広告の成功事例,(8)インターネット広告のこれから,の8章で構成されている。
 入門者だけでなく経験者の知識の整理にも本書の内容で十分であろう。ただ,インターネット広告のプロになるためには,インターネットの媒体特性やこの仕事の「光」だけではなくて「陰」の部分についてのさらに深い研究が必要であろう。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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勝ち組経営者の「経営哲学」「創造力」「企画力」「行動力」を学ぶ

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 この本の内容は,優れている。日本の経営者について学びたい人にとっては必読の本といっても過言ではない。しかし,この本の作り方には問題があり,貴重な読者を逃がすおそれがある。この本の「あとがき」には,「ビジネス戦記」は,「1986年1月に創刊された『ウィークエンド経済』に毎週連載されています。とかく難しいといわれる経済記事をやさしくおもしろく書くことを狙いにしたページですが,ビジネスマンの本音を聞き書きした『ビジネス戦記』は特に読者の人気を集める欄のようです」と書いてある。
 しかし,この本が生まれてくる経過が十分に説明されていない。朝日新聞の読者でない人が上記の「あとがき」を読むと,「創刊されたウィークエンド経済」は雑誌のように見える。朝日新聞に問い合わせると,新聞土曜日夕刊の4ページ特集であるという。それなら「創刊」という言葉は使わないほうがよいし,出典をていねいに書くべきだ。
 なぜなら,このようなタイプの本は,元の記事を読んで関心を持った読者が先ず買うという見方がある。次にはタイトルや目次,はしがきなどを見て魅力を感じた人が買う。はしがきがないのは不親切だ。目次には,勝てば官軍・藤田田(日本マクドナルド社長),山あり谷あり・瀬戸雄三(アサヒビール会長),リスクを恐れず・傅田信行(インテル社長)というような形で12人の経営者が並んでいる。上記3人以外の氏名は,見城徹,播島幹長,松井道夫,永守重信,福島康博,金城名輝,中邨秀雄,佐武廣夫,中嶋悟。
 次に,この本の副題は「勝ち組経営者が語る成功の法則」だが,「法則」よりも経営哲学や戦略,行動力などが書かれている。広辞苑によれば「法則」は,いつでも,またどこででも,一定の条件のもとで成立する普遍的・必然的関係。また,それを言い表したものである。この本につけられた帯の「他人のやらないことをやれ!12人の経営者に勝ち組の戦略を学ぶ」のほうが,本の内容や読み方をよく示唆している。
(C) ブッククレビュー社 2000

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紙の本経営学への招待 改訂版

2000/11/01 12:15

戦略をたてる,組織をつくる,人を動かすという枠組みで経営学を分かりやすく示す

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 著者は,初版(平成4年刊)を改定するにあたって「戦略をたてる」「組織をつくる」「人を動かす」という本書のグランド・パラダイムは今も不変妥当性を持つと確信していると述べている。初版と比較すると,全体がいっそう体系だったものになったともいっている。「はしがき」では,経営学は幅広くて奥深い,それでいて身近な学問であり,企業の経営現象は現代社会の縮図であるのかもしれないとして,「こういった企業の経営現象を一般の読者に,なんとしても理解してもらい,興味をもってもらいたいと思った」と書いている。「環境と企業の間にみられる相互作用を理論化しようとしている」「実践的示唆を提言する」ともいっている。
 著者の意気込みは第3章「企業の組織構造」,第4章「企業の組織形態」,第5章「企業の組織文化」で,特にひしひしと読者に伝わるであろう。初めて経営学を学ぶ者に役立つことはもちろん,企業ですでに経営学を学び,実務に活用している人達も,断片的な経営学の知識を組み立て直し新しい理論を付け加えることができると思われる。
 ただし,実務で,特にマーケティングや広告・広報あるいは情報部門の仕事を担当する人達からは,いわゆる経営資源,ヒト・カネ・モノ・情報の中の「情報」あるいは「コミュニケーション」という用語の入った1章を設けて理論と実務をまとめてほしいという要望がでるかもしれない。
 もちろん,本書の中では経営資源としての情報やコミュニケーションにかかわる説明が随所にみられる。しかし,米国の書籍「ハーバードビジネススクールは何をどう教えるか」(経済界刊)の第9章の表題は「マネジメント・コミュニケーション講座」であり,その中には,「ビジネスの成否はコミュニケーション技術で決まる」と書いてある。
(C) ブッククレビュー社 2000

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紙の本広告の理論と戦略 第8版

2000/07/10 09:16

ともに生きるマーケティングの中での広告戦略と広告理論を統合。広告の上位概念は「コミュニケーション」

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 日本では,日本人の著作による広告の専門書・理論書が,同一の署名で,内容を改訂しながら9版を重ねるのは異例である。同時に,本書は「日本広告学会賞」を受賞している。これらの事実だけでも,本書の「お薦め度」は星5個に値する。
 著者(清水先生)が「はじめに」で述べている内容の一部を少し詳しく書き直すと,本書の特色を示すことができると思われる。多くの広告テキストブックは,広告の上位概念として,いわゆるマーケティングの4Pの中の「プロモーション」を挙げている。広告は,プロモーション・ミックスの中で重要な役割を果たす。しかし著者は,コンシューマリズムの台頭やオイルショックを経て,「広告はマーケティング・ミックスの唯一のコミュニケーション手段としてのキャパシティを失った」と述べる。必要なもの,つまり広告の上位概念は,より広いカテゴリーである「コミュニケーション」であると主張する。
 最近になってやっとこのような主張が増えてきたが,著者はこの本の初版からコミュニケーションを重視する考え方を展開してきた。このコミュニケーション・カテゴリーを含めた新しいマーケティングを,著者は,「共に生きる」ということから「コ・マーケティング」と呼ぶ。中核は本書の表紙にも書かれている「7Cs COMPASS MODEL」である。
 第9版で著者は,以前から本書で主張していた4Cの理論(1977年)を補強するロターボーンの93年の理論を紹介する。Product→Consumer,Price→Cost,Place→Convenience,Promotion→Communicationである。
 本書の構成は,広告の機能と定義および種類の説明から始まって,世界および日本の広告史に触れ,本書の核心であるプロモーションとコミュニケーションを論じる。これに広告戦略や広告実務にかかわる議論が続き,最終の第12章では,インテグレーテッド・マーケティング・コミュニケーションを取り上げている。なお,些細なことだが,図表の中で網かけの上の活字が読みにくいものが幾つもある。次の版では直されたほうがよいと思う。
 はしがきで筆者は「本書は,これから広告の理論を学習しようとする学生やビジネスマンにも役立ち,さらに,マーケティングや広告の管理者にとっても戦略のヒントになればと願っている」と書いている。まさに本書は著者の願いをかなえるであろう。ただし,本書のレベルはやや高いので,できれば別途に啓もう書を執筆していただければありがたい。その際にはぜひ具体的な広告活動の成功例を示して,難しい理論を平易に解説してほしい。
(C) ブックレビュー社 2000

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