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    体が硬い人のための柔軟講座 (NHKテキスト 趣味どきっ!)

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    中野 ジェームズ修一 (講師),日本放送協会 (編集),NHK出版 (編集)

    5つ星のうち 4.0 レビュー詳細を見る

石川一郎さんのレビュー一覧

投稿者:石川一郎

2 件中 1 件~ 2 件を表示

日本経済新聞2002/03/03朝刊

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 政治や企業のあり方はその国の国民性を象徴する。富と人材を誇り韓国経済に君臨する財閥(チェブル)はまさに韓国発展の象徴であり、同時に弱点をも映し出す。
 著書の池氏は韓国財閥事情に最も詳しい一人。これまでの取材記録を集大成した本書には、日本の植民地支配時代の財閥起源から現在まで、詳細な分析が盛り込まれている。創業者が文字通り裸一貫からつくり上げた財閥あり、政権ににらまれて没落した財閥あり。実例も豊か。この一冊で韓国財閥の歴史、つまりは二十世紀のおおよその韓国経済史をたどることができる。
 韓国財閥の特徴は同族経営による権力の集中とトップダウン型経営による意思決定の速さ。時の政権と癒着する「政商」として、貪欲(どんよく)に事業を広げるたくましさ。サラリーマン経営者がほとんどの日本の大企業とは違う世界がそこにはある。
 金泳三政権時代、ある財閥首脳が「政治家をみんな西海(黄海)に沈めてやりたい」と漏らしたのを今も鮮明に覚えている。政治家からの引きも切らぬ献金要請に業を煮やしての心境の吐露だった。政権との距離を見誤れば存亡にかかわる。政権交代の結果次第で有利にも不利にもなる。浮き沈みはめまぐるしい。
 一九九七年末の経済・金融危機と野党出身の金大中大統領の登場は、そんな財閥事情に変化を強いた。「たこ足経営」で膨張路線をひた走ってきた財閥は、順風の時はいいが、逆風が吹けば予想以上にもろい。責任を伴わない同族経営は否定され、経済再生に力を借りた外国資本の発言権が増すとともに政治との不透明な関係は排除される。個性派ぞろいの創業者が第一線を退き、財閥分裂も進む。権力集中型の韓国財閥にも確実に転機が来ている。
 著者は言う。「生き残った財閥は最も巨大なものでもなく、最も繁栄した財閥でもなかった。変化にすばやく適応できた財閥だった」と。挑戦してこそ生き残れる。大財閥も最初はベンチャービジネスだったのだ。財閥の興亡に韓国人のたくましさが見えてくる。
(C) 日本経済新聞社 1997-2001

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日本経済新聞2000/10/1朝刊

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 かつては少数の研究者だけの世界だった朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)関係の書籍が書店にあふれている。「神秘の国」、「独裁国家」というイメージが、核開発疑惑やミサイル問題、日本人拉致(らち)疑惑などもあって読者の好奇心を刺激するのだろう。
 玉石混交とも言える北朝鮮関係本にあって、本書は実際に北朝鮮要人と接触し交渉してきた外交官の記録、という点で異彩を放っている。六月の南北首脳会談以後、韓国と北朝鮮は急速に接近した。しかし、それまで北朝鮮と最も接触が活発だったのは中国やロシアを除けば米国。キノネス氏は国務省を退官した九七年まで北朝鮮に最も詳しい人間の一人であり、平壌に米国の連絡事務所ができれば駐在員候補だった。
 本書の第一の面白さは交渉実務者として現場を踏んだ者にしかわからないディテールにあろう。九三年の核拡散防止条約(NPT)脱退声明直後に北朝鮮が米国との話し合いを打診してきた場面、軽水炉の提供を求めた場面、初めて食糧支援を要請してきた場面など、うならせる部分である。
 米朝協議をめぐる韓国とのあつれきも興味深い。当時、米韓関係が相当な摩擦を生んでいることは広く知られていた。それが当事者の手を経ると生々しい。今、この摩擦は攻守所を変えて始まっているのかもしれない。
 第二の面白さは当事者にしかわからない資料が盛り込まれていることだろう。中でも静岡県立大の伊豆見元教授が解説で触れているように、九三年の米下院議員が訪朝した際に手渡された「核問題の解決」と題した北朝鮮の「包括的提案」の内容は、その後の北朝鮮の出方を想像させるに十分だ。
 キノネス氏は北朝鮮を見るスタンスをこう語る。「北朝鮮を理解するには、目に見えているものの裏側を眺めるのが、最良の方法なのだ」と。好むと好まざるとにかかわらず、北朝鮮とつき合わざるを得ない以上、裏を読めという、この言葉は傾聴に値する。
(C) 日本経済新聞社 1997-2000

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