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  3. 落合 千恵子さんのレビュー一覧

落合 千恵子さんのレビュー一覧

投稿者:落合 千恵子

6 件中 1 件~ 6 件を表示

産業医の視点から,現代の心の病の原因・メカニズム・治療法を分かりやすく解説する

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 「心の病」は,ストレスを受けた時の心の反応として現れる。精神的ストレスをうまく解消できないままでいると,心を病んでしまう可能性は誰にでもある。実際,自分でも気付かないうちに心を病んでしまう人が急増し,「心の病」を扱った書籍が大量に出版されるようになった。医療や健康関連の書籍でも心の病に触れないものは皆無といっていい。
 本書は「心の病」のみに絞っている。類似した書籍は多いのだが,他との決定的な違いは,単なる解説書やデータ中心の内容になっていないことだ。それは,著者が産業医として複数の企業に勤務していることに起因する。著者は主にサラリーマンを対象に,メンタルヘルスやストレス・マネジメントを行っている医師で,その経験から本文には具体的な事例が盛り込まれている。リストラで仕事量が増え,過労が原因でうつ病になった例,管理職に昇進してから過敏性腸症候群となった例,ストレスは感じていないが不眠とじんましんに悩んでいる例,プライドが傷つけられるような出来事があった時に何らかの身体症状が出るという例。こうした実例を紹介しながら,働く人が陥りやすい心の病には何があるか,それに伴ってどんな身体的症状が出るかが整理されて語られている。「心の病」の全体像が把握しやすい構成になっているという印象を持った。
 次に,病気になりやすい性格や思考パターン,心の病気の予防,有効な治療法へと展開していく。実例を追いながら,いくつかの治療経過を報告している。一般的な治療法として,カウンセリングや表現療法といった心理療法のみが扱われるのだが,医療的な治療を重視している点も本書の特徴。著者は「心の病の研究が進み,脳内物質のバランス異常も関係している」として,薬物の効用や薬物治療も紹介する。精神科・心療内科・神経科の違い,診療の進め方,治療費といった具体的なことにも触れる。
(C) ブッククレビュー社 2000

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他国の高齢者介護を概観し,日本と比較検討することで,日本の介護保険制度の矛盾や問題点を明らかにする

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 長年,老人福祉の現場に携わってきた多くの人たちは,介護保険制度にいまも首をかしげる。1989年,高齢者保健福祉推進10年戦略(通称ゴールドプラン)が提唱され,北欧型の福祉を目指して取り組むなか,97年,政府は「介護保険」への方向転換を決定。当時,ソーシャルワーカーの職にあった著者は「余りの無駄な方式に幻滅」し,離職を決意した。
 著者はこれまで世界各地へ足を運び,高齢者介護の現場を視察してきた。本書ではドイツ,オランダ,スウェーデン,アメリカ,韓国,日本の6カ国を取り上げ,社会福祉の流れ,高齢者福祉の位置づけ,サービスが提供されるまでの流れ,そして,著者がその国で実際に目にした高齢者介護の実情や高齢者の生活ぶりなどを国別に体系的にまとめている。福祉政策や介護の全体像を捉えようとすると,どうしても抽象的な表現や専門用語を多用しがちだが,歴史をひも解いたり,行政や施設の職員の話を交えたり,ホームヘルパーに同行して高齢者の自宅を訊ねたときの印象を盛り込むなどして,平易に解説している。
 他国の制度や取り組みを明らかにすることで,日本の社会福祉や高齢者福祉,そして2000年4月の施行後,半年経過した介護保険の実態,問題点が浮き彫りにされる。日本の介護保険は高齢者の保険料負担があまりにも大きい。67年から介護を医療保険と一体化して保障してきたオランダは,ケアだけではなく,住宅や年金保障など高齢者の生活全体を支える仕組みを整えている。アメリカでは,企業も個人もボランティア精神によって人々を支え合っている。日本,あるいは個人が取り込もうとすれば実現できるヒントが,たくさん盛り込まれている気がする。「高齢社会最先進国となった日本が行う高齢者の対応が,次世代にとっても後に続く国々にとっても,納得できるものにしなければならない」という著者の強い意志と期待が随所から伝わってくる。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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紙の本介護保険と病医院経営 改訂版

2001/01/07 18:16

介護保険制度導入で病医院経営はどう変わるか。施設・在宅サービスの現状に触れ,今後の経営戦略を探る

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「介護保険研究会計人グループ編」とある。執筆者11名は全員が税理士,公認会計士など税務・財務の専門家で,肩書は医業経営コンサルタント。その立場から,本書が書かれたことは興味深い。周知の通り,介護保険は医療,年金,労働に次ぐ我が国4番目の社会保険制度である。誰がどのような立場で論じてもいいわけだが,制度導入で病医院経営はどう変わっていくかという点に照準を合わせた本書には,斬新なテーマ性を感じる。
 介護保険創設の背景を整理した第一章に始まり,介護保険制度の内容,従来制度との関係等を扱った第二・三章,そしてメインテーマである「病院等の経営変化と介護保険を中心とした経営対応策」の最終章へと続く。最終章は執筆陣の専門分野だけに,密度は濃い。病医院の経営環境や診療科別経営の実態,病院が行える介護保険適用事業,施設サービスの予定のない病院が取るべき道,療養型病床群へ転換した場合の病院経営や補助金制度など,あらゆる要素を網羅する。後半は全15の施設・在宅サービス別に,現状,問題点,収支などに触れる。
 当然のことながら,施設サービスと,医療系の在宅サービスである訪問看護,訪問リハ,通所リハ(デイケア),短期入所療養介護(ショートステイ)などの記述は詳しい。たとえば,訪問看護では医療・介護保険の報酬の違いを指摘し,収支については具体的な事例を紹介したり,前提条件をつけてシミュレーションするケースもある。貴重な資料になる。
 考えてみれば,医療法人であれば特定のサービスを除き,ほとんどのサービス事業者となりえるし,在宅サービス機関は医療機関との連携が不可欠だ。本書はそれぞれの介護サービス事業の経営戦略に言及しながら,病医院の可能性を追求している。
 全章を通して,Q&Aの形式を取る。Qをピックアップして読むには都合が良い。Aには資料をふんだんに盛り込んでいる。
(C) ブッククレビュー社 2000

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介護保険施行は“福祉ビッグバン”。長年,措置制度で運営されてきた老人福祉産業の今後のあり方を探る

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 その題名から,介護市場の検証や事業タイプ別の動向などを扱った介護ビジネスガイドだと思って読み始めたら,まったく違っていた。ここでいうシルバーサービスとは,一般にいわれるシルバービジネスやシルバー産業ではない。行政,社団・財団法人,社会福祉関係団体,医療機関,民間企業,その他の団体が提供している高齢者福祉サービス(著者は“老人福祉産業”と表現)を総括しており,住宅,金融,健康,医療・介護,教養・レジャー,その他の関連サービスを事業分野とする。また,介護保険はこれらシルバーサービスを活性化させるきっかけになるという位置に置く。
 概略は大別すると,4つの構成になるだろう。まず最初は,わが国におけるシルバーサービスの概念に触れ,どのような政策,行政指導の下で発達していったか。老人問題がクローズアップされた1970年代に遡り,介護保険導入に到るまでの経過を紐解く。次は,介護保険の概要,仕組み,目的など。シルバーサービスにおいて介護保険施行は,まさに“福祉ビッグバン”だった。介護ビジネスが急速にクローズアップされ,市場が拡大されていった流れを解説する。そして,介護保険とより密接な介護ビジネスとして,在宅介護サービス,有料老人ホーム,福祉機器・介護用品販売・レンタルの3分野に触れる。
 最後は,介護ビジネスの可能性と限界である。ここで筆者は,業界の健全育成,消費者教育,サービスの質の確保,行財政改革の断行など,今後取り組まなければならない重要課題を掲げたうえで,公共・市場・地域が一体となった新しい福祉のパラダイムを提唱する。
 介護ビジネスを含めて,シルバーサービスが社会福祉としてどうあるべきかを論じているとの印象を抱いた。社会福祉系の大学か,一般大学の社会学部などで使われるテキスト向きの書ではないだろうか。
(C) ブッククレビュー社 2000

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生活習慣病の予防に役立つビタミン,ミネラルの働きを,最新情報を加えながら解説する

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 栄養素とは,一般に糖質,脂質,たんぱく質,ビタミン,ミネラルの5つを指し,前3つを3大栄養素,後ろ2つを微量栄養素と呼ぶ。3大栄養素は生きるためのエネルギー源や体の構成成分となるのに対し,微量栄養素は栄養素の物質代謝(生合成・分解・エネルギー産出)の過程で重要な働きをもち,不足すると体調を崩したり病気の原因になる。本書は,生命維持に不可欠な「微量栄養素」を徹底解明したもの。全3章からなる。
 第1章では糖尿病や高血圧,高脂血症,がんなど,生活習慣病の予防に効果的な微量栄養素を紹介する。たとえば,がん予防に効果があるのはビタミンC,E,Aで,これらは細胞のがん化を抑制する働きがあるそうだ。高血圧予防には,血圧を低下させるカルシウム,カリウム,マグネシウムを多くとる食生活が望ましい。第2章はビタミン編。現在,ビタミンと呼ばれるものは水に溶ける水溶性9種類,油に溶ける脂溶性4種類があるが,本書ではそれ以外を含め全19種類を取り上げ,それぞれの役割,所要量・必要量,健康とのかかわり,含まれる食品などを種類別に解説。第3章のミネラル編も同様で,22種類について解説する。
 1テーマにつき2〜8ページを割き,半分以上はデータとイラストが占める。文字量は極端に少ないが,簡潔・平易な表現で非常に理解しやすい。摂取基準データは,平成12年4月に制定された「第六次改定日本人の栄養所要量」の摂取基準(所要量,許容上限摂取量)に準じており,ほかに「国民栄養の現状(平成9年国民栄養調査結果)」(以上,厚生省)「四訂日本食品標準成分表」「日本食品ビタミンK,B6 ,B12成分表」「五訂日本食品標準成分表〔新規食品編〕」(以上,科学技術庁資源調査会)などから出典。随所に最新データが盛り込まれているのが特徴だろう。食品のイラストはかなり個性的な作風のようだが,いくつか許しがたいものもあった。
(C) ブッククレビュー社 2000

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紙の本介護・福祉がわかる事典

2000/11/08 12:15

介護・福祉について,概要と関心のあるテーマを1項目1ページでわかりやすく解説

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 介護や社会福祉,社会保険は私たちにとって重要であり,本来,身近なはずだか,実際には仕組みが非常に複雑で,内実が把握しづらい。本書は,それぞれの制度や仕組み,福祉の現状,問題点などを項目ごとに取り上げ,1ページ(約800字)で分かりやすく解説したもの。
 社会福祉の位置づけ,社会福祉を支える制度,高齢者介護の現状と将来,児童福祉の現状と将来,障害者ほかの福祉の現状と将来,社会福祉施設の現状,社会福祉を支える仕事,介護保険のしくみなど,全11章から構成されている。
 特筆すべきは,単なる用語解説に止まっていないことだ。たとえば,「児童福祉の現状と将来」を見ていくと,児童福祉の流れ・在宅制度の広がり・児童権利宣言とは・学童保育とは・離婚した母子家庭を支えるサービス・少子社会への社会福祉の取り組みといった項目が取り上げられている。制度が生まれた背景から,制度改革の変遷,関連情報,サービス内容,制度の利用方法,将来展望まで一連の流れを網羅しているのは,全章に共通する。細かな情報は割愛されているが,大枠を理解する上で大いに役立つはずだ。
 私事で大変恐縮だが,本書を活用している。つい最近,こんなことがあった。訪問看護ステーションの訪問看護を受ける場合,医療保険と介護保険の両方が適用されるのだが,どういう使い分けをするのかが分からなかった。そこで本書を紐解いてみると「介護保険と医療保険は何がどう違う?」「介護サービスと医療サービスとの関係は」という項目で概略が触れられていた。そういう角度で改めて読み直してみると,紛らわしい用語や多くの人が抱くであろう素朴な疑問が,多数取り上げられていることに気付く。「保険事故と特定疾病」「上乗せ,横出しサービス」というふうに比較対象した事例も多い。そのほか,介護・福祉の専門職,介護技術,医学・医療用語まで幅広い内容を扱っている。
(C) ブッククレビュー社 2000

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