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先月(2017年8月)

点子ちゃんさんのレビュー一覧

投稿者:点子ちゃん

1 件中 1 件~ 1 件を表示

紙の本三日月の輝く夜は

2000/09/08 15:29

軽いミステリーはお好き?

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 長い読み物はちょっと苦手、でも楽しくて軽いものなら、それもミステリーっぽいものが好き……という小学生の中・上級生におすすめ。
 東京はJR中央線沿いのA市、そこの小学校に通う5年生の亜美ちゃんが主人公。それに幼稚園のときからずーっと同じクラス、今は席まで隣りという“くされ縁”の勇介くんと、最近転校してきてほとんど口をきかない山田くんがからんでくる。

 サブタイトルに「ペット探偵団の事件簿」とあるが、この作品はシリーズになっていく(?)第一冊目か。を結成してしまういきさつのほうが面白い。個性的な3人だが、とりわけ山田くんがなんとも面白い人物。最近読んだ『ティーパーテイの謎』(岩波少年文庫・カニグスバーグ作)の登場人物シンくんもそうだったが、他所からきた“変人”をいじめの対象にしちゃうのはアメリカも日本も同じなのネ。
 その他、ダジャレの応酬を楽しむ亜美ちゃんの両親(亜美ちゃんは醒めた目でみている)、
奇人に属する動物病院の朝倉先生(ペットの社会問題のこともしっかりおさえている名医なのだ)をはじめ、著者は身近にいそうな人たちを、悩み事をかかえているとしてもあくまで明るく伸びやかに描写している。亜美ちゃんのペットになった猫のケイトの超能力という設定も、「三日月が輝く火曜日の夜」と極力偶然にしか作用しない条件をつけているので納得できてしまう。

 挿絵が、この文章の醸すイメージに合ってないと思うのは私だけかしらん? それにしても「美人の宮原先生は『白いサマーセーターに黄色のパンツ』」という描写にP134の絵はないんじゃない? 編集者さん、この本を読む年頃の子は、ファッションにも敏感だってこと。ゆめゆめ気を抜かないでほしいな。

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