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先月(2017年8月)

湯元 健治さんのレビュー一覧

投稿者:湯元 健治

1 件中 1 件~ 1 件を表示

少子・高齢化が急速なスピードで進む21世紀で,新しい日本型経営システムにマッチした所得税体系とは何か

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 日本人は,誰しも重税感を感じている。また,クロヨン,トーゴサンという言葉に象徴される通り,日本の所得税体系は極めて不公平であると感じる人が多い。しかし,こうした問題は現時点でも一向に解決されていない。他方,日本の財政赤字は,フロー,ストックともに他の先進諸国中最悪の状況に陥っている。21世紀を展望すると,少子・高齢社会が世界に類をみないスピードで進行すると予想される中で,増税を含めた国民負担の増大はいずれ不可避の状況にある。
 本書は,このような厳しい現実認識に基づき,21世紀の日本の所得税体系はいかにあるべきか,すなわち真に公平な税体系とはいかなる税制か,税の公平性確保と経済活力維持のバランスをいかに図るかなどの重要テーマを真っ正面から扱う力作である。著者は,財政学,日本的経営システム論,安全保障から憲法改正論に至るまで幅広い見識を持つと同時に,元大蔵官僚として実務面にも極めて精通しており,理論と実践を兼ね備えた著名な学者である。本書は,そうした経歴を持つ著者が初めて税制,とりわけ国民の関心の高い所得税制のあり方について,その基本的考え方を過去の歴史的推移から始まり,所得税の経費・控除のあり方など現行制度の仕組み,所得税の執行上の諸問題など実務的観点も交えて,その正確な理解が難しい税制について,極力分かりやすく,その本質を鋭い洞察力で描いたものである。
 金融ビッグバンが進展する中での利子課税やキャピタルゲイン課税のあり方,納税者番号制度とクロヨンの関係,日本型経営システムの変革とフリンジベネフィット課税のあり方など著者独自の新しい視点も随所にみられる好著であり,税制の研究者など専門家だけでなく,普段から税に関心のある読者には,是非とも一読を勧めたい労作である。

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