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先月(2017年8月)

水野裕司さんのレビュー一覧

投稿者:水野裕司

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日本経済新聞2000/9/24朝刊

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 米ウォルト・ディズニーの最高経営責任者(CEO)を務める著者は超ワンマンの経営者という印象が定着している。ディズニーで長期政権を敷き、対立したナンバーツーらを相次ぎ退任に追い込んできたと言われる。ディズニー「中興の祖」と称されるに至る半生をつづった本書も、そうした確執を描いた部分からは我の強さや権力欲が伝わってくる。
 だが、著者を権力に固執する経営者、とばかり見るのは早計のようだ。別の一面がこの本からは読みとれる。映画、テレビ番組などのソフト制作やテーマパーク作りで、新しいアイデアを求め続ける熱意である。米三大ネットワークのABC在籍時、映画会社パラマウント・ピクチャーズの社長時代、そしてディズニーに転じて以降と、創意工夫にこだわる姿勢が随所に出てくる。「アイディアこそすべて」という章もあるように、「考え続ける」リーダー像が浮かび上がるのが本書の持ち味だ。
 ABC在籍時は外部から企画や脚本を買い取ることが一般的だった中で、自分で新番組のアイデアをひねり出すのを常とした。パラマウント時代は警官の物語を自ら発案、後に「ビバリーヒルズ・コップ」として映画化された。ディズニーではアニメーション映画の新作品を相次ぎ繰り出し、新しいテーマパークのコンセプト作りも引っ張ってきた。
 自伝の性格から成功物語の色彩が濃厚だが、トップが独創性を求めて考えをめぐらせ、企業経営のエネルギーにしている様子は、経営者の資質とは何かを考えさせる。ディズニーのブランドを陳腐化させない力の一つには、映画作品やテーマパーク施設の新陳代謝にトップ自身が目配りしている点がある。その内情を描いた本書はブランド育成の具体論にもなっている。
 著者は米企業CEOの中でも高額報酬を得ていることで知られるが、批判に動じる気配はない。自分のアイデアは会社に多大な利益をもたらしてきた、といった自負からかもしれない。
(C) 日本経済新聞社 1997-2000

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