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矢ケ崎隆二郎さんのレビュー一覧

投稿者:矢ケ崎隆二郎

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翻訳によせて

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 本書は、レスリー・ラール編『Risk Budgeting——A New Approach to Investing』を全訳したものである。ここでは、リスク・バジェッティングに関して、実務家がそれぞれ専門の立場から、その有用性や実用化に際しての留意点などについて見解を述べている。
 改めて申し上げるまでもなく、日本における企業年金は、退職給付会計の導入、確定拠出年金制度の発足などを背景として、現在「年金新時代」ともいうべき制度発足来の一大変革期にある。将来の年金給付原資確保を目的とする年金資産運用においても例外ではなく、母体企業を含めた個々の企業年金が自ら負担し得る「リスク」とのバランスのなかでポートフォリオを構築するというアプローチが、急速に一般化してきている。今や、企業年金は母体企業の一事業部門と同様、またはそれ以上の存在であり、年金が抱えるリスクは企業自身のリスクである、との認識が広まりつつある。またそうした意味から「年金スポンサーにとって第一の役割はリスク管理者である」との言葉も聞かれるようになってきた。厚生年金基金連合会においても、リスク管理研究会で議論を重ねられ、厚生年金基金におけるリスク管理のあり方について先ごろ、第二次報告書を公表されたところである。
 年金資産運用においては、リスク管理が重要な命題になってはいるものの、実務の現状は伝統的なものが中心となっているものと考えられる。そうしたなかで最近登場してきたのが、リスク・バジェッティングという考え方である。
 リスク・バジェッティングは、資産や運用スタイル・手法の違いを問わず、リスクを横断的に把握し、限度を設定、それぞれに割り当てるというコンセプトである。政策アセット・ミックスのリスクと、アクティブ運用のリスクを同一の指標で計測できるなど、非常に分かりやすいのが特徴である一方で、実務適用における課題も指摘されている。
 本書では、こうした状況をも踏まえ、リスク・バジェッティングを中心としたリスク管理に関する最先端の考え方を、年金スポンサー、運用マネジャー、コンサルタントなどの実務家が網羅的に紹介している。原書にはリスク・バジェッティングに関する調査研究を進める過程で出合ったのであるが、弊社で翻訳を行うことにしたのは、その内容を広くご紹介することが日本における年金新時代のリスク管理を考える際の一助になるに違いないと考えたからである。本書を契機に、企業年金におけるリスク管理に関する議論がさらに深化すれば、望外の喜びである。
 企業年金関係者の皆さまに、またリスク管理に関心がある皆さまに、ぜひともお読みいただきたい。
(三菱信託銀行株式会社常務取締役/矢ケ崎隆二郎)

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