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  3. 和田 正光さんのレビュー一覧

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先月(2017年2月)

和田 正光さんのレビュー一覧

投稿者:和田 正光

70 件中 1 件~ 15 件を表示

美濃部都政への怨念,ブレーン達や中曽根元首相との絆など政治家・石原慎太郎を巡る人間模様中心に描く

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 慎太郎シンドロームはとどまる所を知らない勢いである。本書は,2000年8月に出た同名書の新編だが,旧編よりデータは増え分析は深みを増した。「外形標準課税」「新債券市場構想」「ディーゼル車排ガス規制」の3大政策決定過程を解析し,石原知事を取り巻く人間模様を詳しく描いた。「国にガツンと一発食わせる」発想を根っこに持ち,天成のパフォーマンスでアピールする石原都政は,従来の無策に泣いた東京都民の心をつかんだ。
 石原知事は「東京から国を変える」のキャッチフレーズを掲げ,声倒れに終わらせないことを証明してみせた。著者は,特に自衛隊車両に銀座を走らせたビッグレスキュー2000(総合防災訓練)と,これに関わった“6人目の参謀”志方俊之元陸将に注目する。石原の視線は都を越えて国に向かい,「参謀がいるというのは幻想かも知れない」と著者が言うワンマン性が目立ち始めたことも分かる。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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世界は混乱しデール・カーネギーの時代が再びやってきた。本当の人間関係を目指し英知の言葉に耳を傾けよう

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 ハリー・トルーマン大統領によく似た実直そのもののような優しい笑顔が私達に微笑みかける。D・カーネギーは生きていれば2001年に112歳,そんなジイサンの言葉が今の世の中に通用するだろうか? ところが立派に通用するのだ。カーネギーは1889年米国ミズーリ州の農家に生まれ,苦学して州立学芸大学を出て教師,会社員,俳優,セールスマンなど雑多な職業に就いた。後にYMCAで若い人達に弁論術を教えた経験などを生かして人間関係にかかわるD・カーネギー研究所を設立した。その広く深い人生経験から生まれた一言一言は,単なるビジネスマンの言葉ではないし学者のへ理屈とも違う,親切で頼りになる訳知りの小父さんの言葉として私達に迫ってくる。
 本書の原題「THE LEADER IN YOU」は,貴方に必ずしも組織を引っ張るリーダーになれと求めている訳ではない。まず貴方自身の中のリーダー,自分自身を引っ張るリーダーになりなさいと求めているもので,その意味は「随処に主となれ」という東洋の教訓と全く同じである。カーネギー自身の成功談や失敗談を中心に「LEADER IN YOU」の例話が沢山出てくる。我々が毎日オフィスや家庭で体験するような実話ばかりで,小難しい専門用語や面倒くさい観念論は一切なく,バーボンウイスキーのように素朴な味わいの話が多い。登場人物の一人ひとりに「アアこれはアイツだ」「コイツはオレにそっくりだ」という親近感が湧き,さすがプラグマティズムの国米国という思いがする。
 本書がちっとも古臭くならないのは古今東西の人間に共通する心理の常識,アタリマエを説いているからである。カーネギーは「人が真に求めるものはカネでもモノでも地位でもない。それは他人から認められること,自尊心の満足である」という。まさにその通りで,やる気,熱意,目標設定,集中と訓練,賞賛と報奨などへのモチベーションはそこから生まれる。「人に認められたい」気持ちは同時に「人を認める」ことへの志向を呼び起こす。カーネギーは他者への誠実な関心,他者の人格への敬意,他者の視点から見ることの大切さ,ビジネスにおける顧客主義の徹底を力説する。これこそ今日活発に論じられている古くて新しい課題であり,古いカーネギーが新しさを失わないゆえんはここにある。
 D・カーネギーは“不死”の人である。師の遺志を継いだカーネギー協会は全世界で活発な活動を続け,本書の内容は版を重ねるたびに一新される。思想の根幹は変わらないが思想が取り上げる課題は変わる。本書は序文で情報化,バイオテクノロジー,人間関係の革命に触れ,カーネギー哲学は21世紀にいかなる使命を果たすべきかを展望し,本文の記述はITなどカーネギー存命時にはなかった事例に及ぶ。カーネギー思想は時代と共に再生する努力を怠らない限り,今後とも永く私達の指針であり続けることだろう。
(C) ブッククレビュー社 2000

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紙の本石原慎太郎「5人の参謀」

2000/12/01 21:16

「東京から国を変える」ため国との喧嘩も辞さない石原都知事。5人の参謀の活動ぶりと石原都政の実態に迫る

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 今国民投票で首相を選んだら「石原慎太郎首相」が誕生するに違いない。対抗馬がいるとすれば田中真紀子衆議院議員くらいなものであろう。メディアに石原の名前と顔が踊らない日はない。森内閣の超不人気と加藤紘一の叛乱で暴露された中央政界のだらしなさが石原人気をさらに沸騰させた。「東京から国を変える」という石原のキャッチフレーズがまさに真実のものとして受け取られ,今や国民的英雄にさえなりつつあるのだ。
 書は石原を取り巻く参謀達に触れているが主役はあくまで石原である。自分以外のスターを許さない強烈な個性がそこにある。「銀行に対する外形標準課税」「東京を活性化する新債券市場構想」「ディーゼル車の排ガス規制」など石原は今まで誰も気付かなかった,あるいは気付いていてもやれなかった新政策を次々に打ち出した。案作りは参謀だが,一見できそうもないことを実現にこぎ着けるリーダーシップを発揮したのは石原だ。
 「国とケンカする」ことが世論を味方に付け,少々無理なアイデアでも押し通す何よりの早道だと見て取って着々実行するのが石原のすごい所だ。演技力は弟の裕次郎にも優る。
 「石原の手法は一見対極にあるかに見える故美濃部亮吉都知事の手法と実はソックリだ」と見抜いた著者の眼光は鋭い。心底では大衆を寄せ付けないエリートのプライドの高さを秘めながら,天才的な演技力で大衆にはこの人こそ真の味方だと思わせてしまう。
 石原は今イキイキしている。「日本は去勢された宦官のような国に成り果てた」と叫んで国会を去った頃の絶望感は消えた。著者は「昔から今まで石原は全くブレていない」と驚くが,その信念の強さと古さが都政という場ではかえって自由に腕を振るう助けになっている。「一区切りついたら再び国政の場へ」帰ってきてほしいと待望する声は根強い。
 今一番シュンの人石原慎太郎,本書は国際的にも注目を浴びるその実像に鋭く迫っている。
(C) ブッククレビュー社 2000

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日本人よ,油断するなかれ。悪平等主義や似非フェミニズムの「国を売る人びと」との戦いに参加を呼びかける

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 「国を売る人びと」=「売国奴」,卑劣な裏切り者のイメージ。他人を名指しでこう呼ぶのは昔なら血の雨が降る挑発的な振る舞いだ。本書に集まった3人の保守派論客は自分達が敵と考えている左派(いわゆる進歩的知識人)の人々を舌ぽう鋭く縦横無尽に切りまくる。気心の知れた仲間同士の集まりだという安心感があるせいかその論調は日頃に輪をかけて激越だ。
 「日本の大学は未だに左翼の巣窟だ」「朝日・岩波信仰が左翼インテリをはびこらせる」「米ソ冷戦の終結で日本は左翼との新たな戦いの火ぶたを切った」「白刃の下の経験無き指揮官から真のリーダーは生まれない」「日本の公教育は日教組に常識を歪められ今や断崖絶壁に立っている」「文部省のオピニオンリーダーが教育崩しのお先棒を担いでいる」「母性崩壊と家族解体の元凶は誤ったフェミニズムだ」「フェミニズムの害毒は介護保険法,少子化対策,男女共同参画社会基本法に仕込まれている」「マルクスとの戦いはまだ終わらない」「不平等主義だけが日本を救う」。
 発言は政治,リーダー,教育,道徳,家族,自由論と次々に広がってエスカレートし,今保守陣営が抱いている問題意識と危機感は手に取るようによく分かる。もちろんうなずける考え方もたくさんある。著者の一人林氏は「私達は倫理保守だ」と言う。大学教授である3人の著者は教育者として立派に職責を果たしているという自負があり,また今時の似非フェミニズムに反対するのは自分達こそ真に女性,母性を尊敬しているからだと言いたいのであろう。「不平等主義の勧め」などという逆説的な物言いも人の注目を集める効果を狙ったものだと思えば分かる。
 それにしても全編を貫いているこの権高な物言いはもう少し何とかならないものであろうか。頭ごなしの独断と独善は追いつめられた少数派の弱さの表れのようにも見え,その主張を多数派にしていくためにはかえって逆効果だとさえ思われるのだが。
(C) ブッククレビュー社 2000

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「どうなる?日本」「どうする!ニッポン」。小泉新首相と旧知の政治学者が「日本をよくしたい」思いを語る

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 2001年前半の今,10年後のニッポンは?そして私は? 誰でも一番気になる問いに政治学者の福岡政行氏が答える。福岡氏は,ボランティア活動のベテランで「100の言葉より1つのフィールドワーク」を信条とする行動派。その描く未来像は「日本的中流幻想は泡と消えタテ社会は崩壊する。人生の全てはパソコンに管理されるようになる」と,はなはだ刺激的だ。「ボヤボヤしていたら貴方(あなた)は生き残れないだろう」と福岡は警告する。
 では,どうすれば良いのか。「国も個人も古い日本から新しいニッポンに再生を」「国民の1票で首相を選ぼう」「特殊法人はゼロにし,規制緩和で民活だ」「ばらまき公共事業と公務員天下りは廃止しよう」。オヤ,どこかかで見たような,聞いたような。そう,小泉新首相の主張は,この福岡氏の主張にソックリだ。彼は新政権誕生(2001年4月)以前に書いた本書の中で,小泉待望論をほのめかしている。この”政学”協調にも注目したい。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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リストラに負けない生き方は?身をもってリストラを体験した著者が「健康と生きがいづくり」の実践を語る

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 「明日は我が身」。リストラは,あなたにもいつ襲いかかって来るか分からない。著者は53歳弱でリストラされ,38年間勤めた鉄鋼会社を早期退職した。ショックで夜も眠れず胃は痛んだ。ホワイトカラーの経験しかなく不安はあったが造園業を志して一から修行し,5年後の2001年の今では一人前の職人になって環境関連の資格も身に付けた。「自分の人生は自分で築く」という目標に挑んだこの物語は,私達を勇気づけてくれずにはおかない。
 第二の人生は自分が本当にやりたかった,向いている仕事を選べ。ただし,過去の地位や収入,面子には拘るな。次の仕事を見つけるのに時間を置くな。積極的に自分を売り込め。家族の理解と協力を確保しておこう,といったことなどなど,著者の実体験に基づいてリストラ後の処し方のポイントが示される。生きがいのある仕事,健康で明るい家庭,そしてシンプルライフで老後の不安をはね返そうと呼びかけている。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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小泉新内閣の目玉閣僚,竹中平蔵経済財政担当相が思い切った経済改革路線を世に問う

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 竹中平蔵,口も八丁,手も八丁の経済学者。民間から経済財政担当相になった小泉新内閣の目玉である。この経済の“火付盗賊改方”は日本経済の構造的な欠陥をバッサバッサとお縄にする平成の“鬼の平蔵”になれるだろうか?,内外の注目が集まっている。竹中氏の持論は思い切った規制撤廃とNTT解体を含めたIT革命の強力な推進であった。
 本書では「景気回復と財政再建どちらが先か」の論争を「そんなつまらん議論をやってる場合じゃない」とアッサリ片付け,「供給力・成長力を高めれば問題は一挙に片付く」というサプライサイド重視の拡大均衡論を展開している。小泉首相と竹中経済財政相は政界と学界の改革“過激派”同士としてウマが合っている。竹中氏が「ただ本物の経済社会改革論を展開することだけを念じて」著した本書は“小泉革命”の行く手を占う重要資料となった。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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いつの時代でも競争を生き抜くには,戦争と軍隊以上の教科書はない。戦史から「戦いと管理の原則」を学ぶ

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 大将と参謀,あなたはどちらのタイプだろうか?戦争は「なにがなんでも勝たねばならぬ」が,本書は内外の戦史を引いて,企業戦争の時代に勝ち抜くコツを教えてくれる。日本海海戦に勝った東郷元帥は,大艦巨砲主義のシンボルになって,日本海軍近代化の足を引っ張った。価格破壊の勝利者ダイエーは今,創業以来の危機に直面している。今日の勝利は明日の敗北に繋がるというムツカシサ。戦史には苦い教訓がゴロゴロしている。
 参謀の育て方は旧帝国陸軍と海軍で違った。陸軍はジェネラリスト,海軍はスペシャリストの養成に努めたが,一長一短,太平洋戦争の敗北を防ぎ止めることは出来なかった。哲学者アランは「名将はジェネラルな問題のスペシャリストだ」と言った。近くは湾岸戦争の名統合参謀本部議長で現アメリカ国務長官パウエルの例がある。サテあなたは属する組織で名スペシャリストであると同時に,立派なジェネラリストでもあることが出来ますか?
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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マキャベリの君主論は凄い。このホンネの書から激動の時代をホンネで生き抜くためのチエと勇気を学ぼう

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 「マキャベリは好きか嫌いか?」という問いに,あなたは簡単にイエス,ノーを言えるだろうか。この複雑な人物は,時代が乱世になると歴史の中から不死鳥のように蘇り,私達に新しい問いかけを投げつけてくる。著者は,企業の破綻再編混乱真っ只中の21世紀初頭の今の日本を,混迷の極にあった15,6世紀のイタリアに見立て,世間の誤解を恐れず統一国家建設という理想に向けて邁進したマキャベリから激動の時代を生き抜く知恵を学ぼうとする。
 本書は,図解を多く入れ信長,秀吉,家康らの事例を引いて,マキャベリ「君主論」のキーワードであるフォルトゥナ(運勢,他力)とヴィルトゥ(才能,自力)の働きを詳しく解き明かす。マキャベリは「運命の神は女神だ。内気な男ではなく荒々しく抱きしめてくれる男に靡く」と君主論を結んだ。男女平等の今の世の中,運命の神は女神か男神か定かではないが,果断さがなければ時代の激流を泳ぎ切れないことだけは確かなように思われる。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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定年後の人生は「腹づもり」が早いか遅いかでガラリと変わる。最新情報と実例で定年後設計のコツを伝授

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 良書である。本書は定年本が沢山ある中でも充実度が高い。監修者・堀田力氏の隅々まで行き届いた目配りが感じられる。堀田氏はロッキード事件の鬼検事から一転して福祉の道に入り「さわやか福祉財団」を設立して理事長になった人。“鬼手仏心”を絵に描いたようなその生き方は,人生の後半を充実して生きたい人のために絶好のお手本になる。「終わり善ければ全て善し。悔いの無い人生を送ろう」という監修の言葉がズッシリと心に響く。
 人生を明るく生きるための三種の神器をチャップリンは「健康,希望,そして幾らかのオカネ」と言った。本書は,定年後を見据えたマネープラン,再就職と雇用保険,年金や税金で損しない心掛け,医療費対策等々についてアドバイスし,どこに相談すればよいかも教えてくれる。が,本当に役立つチエは「土地や家は子供でなく配偶者に遺そう。後に残った配偶者が追い出されたりしないために」といった小さなヒントの中に隠されている。
 本書の最大の特色は,定年後の人生の勝利者達の体験談を盛り沢山に載せていることだ。そば屋になって自分の味で客を喜ばす。50歳を前に簿記1級を取って教師に。経営者から牧師になる。僧侶になった人もいる。中国でボランティアの日本語教師。年金で海外ロングステイ。それぞれの勝利は小さいが自分らしく生きる喜びに溢れている。何よりも,そうした皆が私達の隣にいそうな平凡普通の人達であることが私達を勇気づけてくれる。
 備えあれば憂い無し。定年なんか恐くない。もう1度,本書冒頭の堀田氏の言葉を振り返れば「第1に定年後は余生という消極的な考え方を捨てよう。第2に手に入る自由な環境・時間に自ら枠をはめるな。第3に本書の具体例から本当の自己実現の仕方を学ぼう。この3つが豊かな定年後をつくる絶対不可欠なポイントだ」と。つまり豊かな定年後をつくるのは貴方自身だ。貴方のために貴方の力で豊かな定年後をつくろうではありませんか。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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豊かさを求め続けたツケは国家財政破綻という形で回って来た。考え方を一変させ節約国家を目指そうと言う

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 かつて1ドル100円の円高時代到来を,誰よりも早く名古屋から予言して東京をアッと言わせた伝説の為替ウォッチャー,水谷研治氏。その水谷氏が今度は円安とインフレ,悲惨な国民生活の時代が来ると予言。“成功は失敗のもと”で,生産力の増大は日本を経済大国にしたが,慢性的供給過剰・景気低迷のもとにもなった。今のままでも10年位は凌げるが,20年後の2020年あたりで国家財政は崩壊し国民は大増税に苦しむ地獄の時代が来るとして,本書でその処方箋を示す。
 水谷氏が提示する処方箋は「節約国家のすすめ」。公務員採用半減,ODA見直し,社会保障や公教育の圧縮,消費税35%大増税などの劇薬を飲み,国内総生産の最悪4割減や失業増大という危機を乗り越えて「耐乏の後に繁栄あり」を実現しようという。さて耐乏後の繁栄はどんな姿をしているのか,節約という美徳も皆が守れば需要不足の固定という悪徳(合成の誤謬)にならないのか。解明は読者各々の判断に委ねられている。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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21世紀だ!私たちは,なにができなにをしなければならないのか?日本,日本人,そして世界を見詰め直す

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 21世紀,あなたは元気に生きていますか? さまざまなムツカシイ問題が私たちを待っている。
 問題克服に向けてのチャレンジはすでに始まっている。朝日新聞は1999年に世紀末を締めくくり新世紀を考える年間企画として,「21世紀私たちは」を連載した。この連載を本の形に読みやすくまとめたのが本書である。構成は「溢れろ民力」「アメリカづきあい」「育てる」「非核パワー」「アジアの中で」「豊かさ探し」の6部から成っている。
 「溢れろ民力」は市民自らの政策立案と町おこし村おこし,住民投票,市民外交の展開など,官主導から開放された民間パワーの躍動を豊富な事例で報告する。日米のNPO(非営利組織)は環境問題などで協力し「アメリカづきあい」の新たな事例が生まれた。アジアでもNGO(非政府組織)がネットで手を結び,自治体からの「核にノー」の叫びは世界的に広がっている。インターネットは国境を越えた市民同士の『網友』関係を急ピッチで育てている。
 本書はある一貫した立場をとっているようにみえる。「官よりは民」「権力機構よりはNGO」「組織重視よりは個人の重視」「生産者よりは生活者」「強者よりは弱者」「ウインドウズよりはリナックス」「会社人間よりは生きがい人間」という価値観の座標軸である。国家や安全保障体制や市場原理も重要ではあるが,より多くの価値を,組織の重圧からの個人の開放や国境を越えたフツウの市民の平和への連帯に置く立場である。
 「戦前の個は国や公に埋没していた。戦後は国や公は個のためにあるという。正しいあり方は“自覚した個”である。自らの尊厳を自覚し他に依存しない個を確立しなければ再び公に飲み込まれることになる。今こそ個を確立し“したたかに”平和に徹するべき時である」。本書が目指すものはおそらく,後藤田正晴元副総理が本書の中で語ったこの言葉に尽きている。「日本が動く」という本書は「私が動く」ことをあなたに期待しているようである。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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「日本の知恵」はどこへ行ったのか?現役の大学学長が日本新生の祈りをこめて若者たちに語りかける

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 ケイオー育ちで千葉商科大学学長の著者は,「町に愛される」ワセダにエールを送り「楽しくなければ大学ではない」と改革に情熱を燃やす。若い人,特に大学生に一読を薦めたい。
 パラサイトシングル(親に依存して生活する独身者),引きこもり,ケータイがなければ他人と話もできないなどの“症状”がある,いまどきの若者への憂いは深い。幼稚園,小学校から共生の教育で,自分の思いを他人に伝え,他人の痛みも理解する力を育てよう。殻にこもらない“健全な甘え”の気持ちも大切だと説いている。
 著者は「生涯チャレンジ」の堀紘一,「パソコンからトロンへ」の坂村健,「あるがままにアジアを見つめる」渡辺利夫ら各界の一流者と対談する。超一流の『聞き手』である著者の「何のこだわりもなく他者から学ぶ」姿勢は見事である。西尾幹二氏の『国民の歴史』を支持し「忘れかけていた日本の良さを思い出そう。日本人の自信を取り戻そう」と呼びかける。「したたかな保守革命の徹底と根こそぎの構造改革」が日本新生の処方箋(せん)である。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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「彼こそ絶対に総理にさせてはならない危険人物だ」。石原総理待望論の盛り上がりに反対論を浴びせかける

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 “慎太郎ギライ”なら必読の本。森内閣退陣必至の中央政界で,ロクな後継者も見当たらない悲惨な状況が続く。これでは石原慎太郎東京都知事が益々カッコイイと見えるのも当たり前,今や石原総理待望論は夢物語でなくマジで語られ始めた。俄かシンタロロジスト(慎太郎研究者)が雨後のタケノコのように出現し慎太郎本が書店に山積みされているが,本書は類書と一味違う。著者は「石原慎太郎猛語録」,「ここがへんだよ石原都政」と批判を重ねてきたが,本書で幻の石原内閣潰しにスパートをかけた。高慢と倣岸,偏狭な宗教理念,偏った歴史認識,国家対立を煽(あお)る外交経済政策と批判は多面に亘るが,ポイントはファッショ的,独裁的な体質批判に置かれる。著者は恐らく生理的に慎太郎タイプが嫌いな一人であろう。体質的な好き嫌いは石原氏本人も認めるように石原批判のポイントだが,その体質が石原氏の魅力になっているという皮肉な事実も見逃せない所である。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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長島でもたけしでも,好きな仕事を夢中でやってる奴が面白い。だからキミも見つけて欲しい,好きな仕事を

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 「人生は好きなこと探しだ」。著者は度重なる挫折や不遇にもめげず,この言葉を実践して,当代切っての売れっ子評論家になった。自伝的な本書で著者は若い人達に自分の生き方,考え方をザックバランに語りかける。「人間は皆自分の好きなことをやるために貴重な時間を生きてるんだ。海外を体験したり異質なヤツとつきあえば自分が見えてくる。自分の好きな道を見つけたら,ただまっしぐらに突き進め」。これが本書のメッセージである。
 インタビューの突っ込みの鋭さで知られる著者は,ケンカのコツを次のように明かす。第一にその場で議論している以外のことは持ち出さない。第二に相手をとことんまで追い込まないで,逃げ道を用意しておく。つまり寅さん得意のセリフ「それを言っちゃあ,おしまいよ」の「それ」は言わないのが,上手な論争のルールである。「若者は何時の時代でもキレルものだが,キレル前に相手に配慮するゆとりあるケンカの仕方を身につけよう」と著者は説く。
(C) ブッククレビュー社 2000

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