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    体が硬い人のための柔軟講座 (NHKテキスト 趣味どきっ!)

    体が硬い人のための柔軟講座 (NHKテキスト 趣味どきっ!)

    中野 ジェームズ修一 (講師),日本放送協会 (編集),NHK出版 (編集)

    5つ星のうち 4.0 レビュー詳細を見る

香西 泰さんのレビュー一覧

投稿者:香西 泰

2 件中 1 件~ 2 件を表示

紙の本経済の読み方予測の仕方

2001/04/18 18:16

日本経済の生(なま)の問題を,分かりやすく,だが深く解明し,伊藤経済学の切れ味を示す

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 「銀行は大丈夫か」「インフレは日本を救うか」「円安か円高か」「IT社会をどう生きるか」などは,現在の日本に住む者なら,誰でも聞いてみたい問題だ。こうした選りすぐりの経済時事問題に,伊藤元重教授が経済学の立場から明快に回答する。それが本書の内容だ。
 「生の素材を用いて経済学のロジックを提示する」それも「むずかしいことをやさしく,やさしいことを深く」説明するという著者の目論見は,本書で見事に達成されている。文章はやさしい話し言葉だし,具体な例を挙げての語り口には飽きが来ない。結論は「法則1」「法則2」というようにきっぱりまとめられて,あいまいさがみじんもない。社会人にも家庭の主婦にも安心して奨められる良質の啓蒙書と言えよう。いや学生にとっても,こういう形の経済学入門が必要なのだ。学生の間で経済学の人気が落ちている理由は,モチベーション(動機づけ)の不足にあると思われるが,この本には十分すぎるほどの刺激が詰まっている。
 この本が経済学の復権と経済学ロジックの国民的理解水準向上に資することを期待しよう。
 本書は大胆に論争的課題に切り込んでいるので,その結論(法則)には異論の生じる余地もある。評者としては本書のほとんどすべての議論に賛成だが,「穏やかなインフレを起こせば不良債権は解消できる」という「法則17」には留保を申し立てたい。この章ではインフレ予想が金利上昇を招く可能性にほとんど触れられていない。その点に評者としては不満が残る。
 著者の伊藤氏はアカデミックな世界でも優れた業績を重ねられる一方で,流通をはじめ経済現場で起きている問題に,多様な関心を寄せてこられた。それはアカデミシャンとしての立場を危うくするのではないかと端で見ていて心配になるくらいの入れあげ方だった。私はそれをあえてしたことに,経済学者としての伊藤氏の雄々しい決断と覚悟を見る。本書は小冊だが,そうした著者の志あっての出来映えだ。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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国際経済学 新版

2000/12/28 12:15

1999年ノーベル経済学受賞者の通貨統合,開放体制下の財政金融政策の効果についての先駆的業績

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 1999年のノーベル経済学賞は,ロバート・A・マンデル教授が受賞した。理由としては,開放経済下での財政・金融政策の効果や最適通貨圏等についての分析が挙げられている。いずれも1950年代後半から1960年代前半にかけて,教授30歳そこそこの年齢での業績で,そのほとんどが本書に収められている。本書の原典は1968年に出版され,日本語への翻訳は1971年に刊行されたが,ノーベル賞受賞を記念して再刊された。
 このように書くと,本書は最高級に難解な学術的著作かと思われるかも知れない。しかし実際にはそうではない。というのは,マンデル教授の業績は,深遠な学問体系を構築するというよりも,現実に関連の深い問題をとらえて,これに切れ味鋭いメスをふるうことにあり,その問題意識や着想の斬新さ,推論の明晰(せき)さが特徴になっているからである。文学で言えば長編小説ではなく短編小説作家であり,相撲でいえば重量力士ではなく技能派力士だからである。
 現に本書には21の論文が収録されているが,30頁を超える論文はなく,15頁以下の小論文がほぼ半数を占めている。これらの論文が発表されていた当時,私は経済官庁に勤める公務員だったが,勤務の隙を盗んで教授の短論文を読み,いつも「目からうろこ」の思いをし,しばしば「コロンブスの卵」を味あわされたものだった。
 ノーベル賞受賞理由ともなった論文「最適通貨圏の理論」は,ユーロのような通貨統合に初めて経済学的分析の光を当てた先駆的業績として令名が高いが,その長さは12頁にすぎない。考えてみれば,いますぐ世界単一の通貨をつくるの無理そうだし,かといって北海道と本州とで,あるいは各都道府県ごとに,別々の通貨を使うのも不自然である。そうするとその両極端のどこかに,単一の通貨を使うのにちょうど「最適」な地域があるはずだ。
 その地域の広さを何が決めているのだろうか。教授のこの問題への解の見つけ方は見事だが,そもそもこういう問題を提出したこと自体が,マンデル教授の面目躍如というところだ。
 「成長と国際収支」という6頁の論文でも,成長すれば国際収支が悪化するという通説に対して,衰退国ほど赤字で事実は逆だと指摘し,その謎をさらりと解いてみせる。
 本書には,今では通説となったマンデル・フレミング・モデルの原論文も収められている。そこにはポリシー・ミックスについての有効市場区分の理論も含まれている。
 本書の原典は60年代末に出版されたものであるから,現時点で最先端の分析とはいえない。しかし新しい問題を発見し,これに明確な回答を与えるというマンデル教授の学風は,なお知的刺激に富み,今日でも大いに学ぶところがある。分析技術については著者は大學4年生以上を指定しているが,国際経済問題をじっくり考えようとする一般読者にも,若干の忍耐心をもって取り組まれることを,あえてお奨めしたい。
(C) ブッククレビュー社 2000

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