サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

  1. hontoトップ
  2. レビュー
  3. 吉田進み矢さんのレビュー一覧

レビューアーランキング
先月(2017年8月)

吉田進み矢さんのレビュー一覧

投稿者:吉田進み矢

3 件中 1 件~ 3 件を表示

桃太郎

2001/08/16 16:45

ビルドゥングス・ロマンとしての桃太郎

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 空7割、地3割。

 日本屈指の冒険民話『桃太郎』の絵本は山程あるのですが、こういう切り口は初めて見ました。極めて新鮮です。

 あらためて気付かされたのは、我が国の空の美しさと広さ、その中でも特に夏の空の蒼さと深さ。そしてそこに吹く風の凛々しさ。

「桃太郎は勇気を使いたくなりました。
イヌ、サル、キジも若く
仲間と勇気を使いたがっていました。
みんなの胸の鼓動が聞こえます。何かが生まれる音。」

 絵本は「絵」と「文章」から成り立つ表現手段で、良い絵本はいつも両者がせめぎあっている印象を受けるのですが、この絵本も相当せめぎあっています。

 静寂の中歓喜するじーさんばーさん、若く成長著しい桃太郎、同じ視線のパートナーとしてのイヌ・サル・キジ、新解釈の鬼との闘い・・・。これらを、著者が時間をかけ丹念にリリックに描ききっています。

 早くも本年度の絵本ベスト5入りが決まってしまったようですな。
 
 犬は紀州犬と見ました。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

理不尽な誘惑と、シンプルな快感。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

——話の舞台は赤字経営のダイビングクラブ。と言ってもスキューバじゃなくて飛込み。そこにやってくる謎の女コーチ(もちろん美人)。

 彼女は、今まで平凡以下の記録しか残していない中2男子の知季(ともき)の非凡を一目で見抜き、すぐに滅法ハードな自主トレを促す。

「コーチは平凡以下のぼくに自主トレをして非凡な選手になれっていうんですか」
「その通り。でもこの際だから確認しとくけど、あなたの考える非凡ってどういうの?」
「それは…、日本選手権で優勝、とか」
「ケツの穴の小さい男ね」

「え」

「私たちがめざすのは、オリンピックよ」

 翌日の日曜日、愛犬と一緒に早朝からランニングする知季がいた。——

 満員電車の中で吊り革を持つ腕に、瞬間立った鳥肌が立ちました。
 会話にゾっとするほどのリアルさを感じさせる森絵都(美人)が、‘飛込み’というマイナースポーツをマジに熱く描いた当作品。これは相当気持ち良いです。

 ジャンル振り分け上‘児童文学’とくくられがちなのですが、その理由だけでこの気持ちよさを経験できなかった人がいるとしたら、かなり損だと断言します。

 副題の「前宙返り3回半抱え型」は、10メートル台からじゃないとできない技。そして、中学生はジュニアの大会で10メートル台から飛んではいけないルールがあるのです。なのにそれを覚えろと言い、とどめにとんでもないライバルまで用意する女コーチ。

 知季は思う。「これでいいのか。今どきこんなスポコンでいいのか。」

 スポコン、全然OK。
 どんどんのめり込んでいく知季と共有する快感。それはシンプルで効き目があります。

 是非とも漫画化されて欲しいと思いましたな。その時はあだち充や井上雄彦でなく、島本和彦で。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本せつぶんだまめまきだ

2001/03/01 11:57

著者お二人合わせて132歳。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 2000年12月初版のこの絵本、煙が蔓延する日本家屋から逃げ出す子供たちのシーンから始まります。時代設定は平安朝の頃のようです。で、なんの煙かと言いますと、節分準備の一つ「焼鰯」によるものです。

 なぜ鰯を焼くのか・・・?それは、その煙+臭さで鬼を家から追い出すためです。と、書かれてます。読み進めて行きますと、節分の謎ってのは以外に多いものですな。なぜ鰯を焼くのか?なぜひいらぎを飾るのか?なぜ自分の年の数+一個炒り豆を食べるのか?だいたい、なぜ豆まきをするのか??

 その謎解きを、ある年のある村のある家族の節分の日の「チョットいい話」を通して説明してくれます。そして、文章はオールひらがな。

 こういう言い方はアレですが、実に「学校図書館が似合う」、と言いますか、それを意識したわけじゃないけどそうなってしまった感じがする一冊。‘This is 教育画劇’と言った感あり。相当な本好き、絵本好きな方でも手に取るチャンスがなかなか無い一冊だと断言してしまいそうになります。これを「今日のおすすめ」にするbk1のセンスには脱帽です。

 しかし、ラストには軽く意表を突かれました。素直な正統派オチなんですけど、その文章と絵のセンスが、ひっくりかえった瑞々しさと言いますか、この著者お二人(桜井さん1931年生まれ、赤坂さん1937年生まれ)じゃないと出せない味だと感じた次第。それまでストーリーと絵があまりにナチュラルにマッチしていただけに、このいきなりのアンマッチぶりは強力です。いやあ、いい絵です。

 それにしても最近、縦書き右開きの絵本が減ったような気がします。翻訳モノばかり目立つのか、それとも国産に元気が無いのか。この絵本のように、地に足が着いたネイティブストーリーは、やっぱり右開きがしっくりきますね。

「行事の由来えほん」シリーズはこの他にお正月、ひなまつり、こどもの日、母の日、七夕、クリスマスとあります。クリスマス・・・、‘行事’か?

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

3 件中 1 件~ 3 件を表示