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レビューアーランキング
先月(2017年2月)

ゆ〜らりこさんのレビュー一覧

投稿者:ゆ〜らりこ

46 件中 1 件~ 15 件を表示

はじめてのかり

2001/05/02 14:19

アフリカの動物たちに思いを馳せてみよう!

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「絵本 アフリカのどうぶつたち第1集 ライオンのかぞく」として、『はじめてのかり』『かりのけいこ』『おみやげ』『ありづか』『きえたにじ』『たびだち』『あしおと』の7冊が、リブリオ出版から復刊された。
この絵本のシリーズは、作者の吉田遠志氏が「自然や動物を愛する心は、幼い時から養われねばならない」という信念から、1982年より制作をはじめたもので、全17巻に及ぶという。数々の賞も受賞している。吉田遠志氏は、1995年に亡くなっているが、この絵本を愛してきた人は多く、今回の復刊は本当に嬉しい。
アフリカに行きたいとあこがれている人、野生動物が好きな人、そしてライオンが好きな人、そんな人にはおすすめ。読んでる(見てる?)うちにもうすっかりアフリカの空気の中にいる感じがしてくる。一冊一冊が、生態をよく考えたストーリーで構成されていて、楽しめる。切ないストーリーもあるが、それも自然の摂理なのだ。今日では、アフリカの動物の写真集も沢山出ているが、そうしたものとともに集めて読んでみるのも楽しいだろう。アフリカを舞台にした読み物を読むときにこの絵本を広げておくのもいいだろう。
一見、地味な絵本だが、描かれている世界は大きく広がっていく。様々な楽しみかたができて、なかなかに奥の深い絵本なのである。

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すきまのじかん

2002/06/07 16:53

まるで一篇の詩のような絵本。詩のなかにたたずんでいるような、落ち着いた気分にさせてくれる絵本。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 昔から、人はこの時間を気にしていたようです。日本では、たそがれどきという味わいのある言葉で呼ばれてきた、この時間。一瞬に永遠を見せてくれるような光の移ろい。微妙に移り変わる空の色。この時間から生まれた芸術も数多くあるようで…。
 この絵本の場合は、絵本でありながら絵画的にではなく、言葉…そう詩的にとらえてそれを絵本という形式で表現しているのです。アンネ・エルボーの独特の世界は、そういうところから生まれているのかもしれません。
 言葉と絵が創り出す詩のような世界。一篇の詩にすっぽりと浸っているような不思議な気持になるのです。
 ちょっと大人っぽくて、なかなか素敵な絵本です。

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紙の本あめふらし

2001/12/27 16:55

ちょっと趣味的な絵本、グリムの森シリーズの5番目。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ちょっと趣味的な絵本、グリムの森シリーズの5番目。天沼春樹さんの文に出久根育さんの絵で神秘的で不気味なグリム絵本のできあがり。なんだかのぞいてみたくなる。

 なんとも激しい気性の王女の婿取りの話。なにしろ城の前には串刺しの男の首が99本並んだのですから。ストーリーは妙に淡々として不気味で、絵も三白眼のしーんとした人物や動物が異次元空間にいるかのような雰囲気で描かれていて、文と絵があいまって、なかなかのスゴミを感じさせる。この皮肉っぽさも一面いかにもグリム的。
大人っぽい、独特の不思議な雰囲気を持った、恐し見たしの絵本。すっかりとりこになるか、ぞっとするかはあなたしだい。心をかき乱されないよう、ご注意を!

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紙の本おりこうねこ

2001/01/24 00:28

「おりこう」って、案外「しあわせ」と似ている言葉なのね。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

こどもの「おままごと」遊びで、このごろ人気があるのはペット役なのだとか。犬の役、猫の役。小鳥やペレットやハムスターやへびの役まであるかどうかはしらないけれど。それ以前は、あかちゃん役になりたい子が多かったんだって。「おままごと」は昔から、その子の家庭の様子が見えてしまうと言われている遊びだけれど、ただただかわいがられるだけで責任の無い役がいいと思うのか、なかなかに笑えるじゃありませんか。
 でも、あなたも「ああ、犬になりたい!」「猫はいいな!ねてばかりいて」なんて言ったことがあるでしょう。これは、その逆を見せてくれるようなお話。
 フォードさんの家で飼われているシマシマが、玄関の前でずーっと待っているのに、「忙しい、忙しい」と言って、フォードさんも娘も息子もエサもやらずに出かけてしまう。フォード夫人だけ「おまえのせいで仕事に遅刻する」と文句をいいながら、どうにかエサをくれるという日々。ある日シマシマは、とうとう自分で缶詰を開けてお皿に盛ってスプーンで食べ始める。フォード一家はびっくり「こんなにおりこうだったなんて!」 そして、そんなに「おりこう」なら、「なんでも自分でやって!」と鍵を渡され、キャッシュカードを渡され…。それからというもの、お金は使い放題、遊び放題…毎日は、とてもハッピー。
けれど、それでは困るとフォード夫妻から「お金を返せ」といわれ、働くことになった。近所のほかの猫たちは、ごろごろ寝てばかりいるのに…。

絵もピーター・コリントンなのだが、猫が立って歩いている様にも違和感がない。きっちりと描かれた絵が気持ち良い。イギリスの生活の幾コマかを絵で見られるのも楽しい。原書は2000年の作。電気湯沸かしポットならぬ電気湯沸かしやかんが床に置いてある場面があるけれど、ほんとに一般的に使われてるのかな? …とかね。
 本の帯には、「じぶんでキャットフードをあけて食べるねことひるまから日なたでいね
むりしてるねこ ほんとうにおりこうなのは、どっち?」 とあって、ぺローではないけれ
ど思わず、教訓を垂れたくなっちゃう。これが、イギリス式ユーモアなのかな?
いろいろ考えさせられる絵本なのだよ。

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紙の本きょうりゅうきょうりゅう

2000/08/24 19:30

あっ!きょうりゅうがいた!ここにも、ここにも!

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 大昔、恐竜がいた。名前もいろいろなら、形もいろいろ。大きいのや小さいのや。でも恐竜もやっぱりお腹をすかせる。食べるし眠くなる。だって恐竜は「生きて」いたんだもの。

 子どもたちが大好きな恐竜を、幼い子にも親しみやすく、カラフルに、単純な語り口で描いた絵本。その絵と、リズム感のある短かい文を追っていくうちに、だんだん、だんだん、ひきこまれていって、アラ、不思議。いつのまにか「きょうりゅう きょうりゅうおおむかし」の世界に自分がいるのに気がつく。

 なんだか休まる。なんだかホッとする。『きょうりゅう きょうりゅう』の絵本。
 
 バイロン・バートンの独特な、カラフルで単純化された絵が魅力的。今回、版権が、ベネッセコーポ−レーションから徳間書店に移っての再登場。「とりけらとぷす」「すぴのさうるす」「けんとろさうるす」「てぃらのさうるす」「すてごさうるす」「あんきろさうるす」「ぱきけふぁろさうるす」「でぃぷろどくす」「こんぷそぐなとぅす」。

 さあ!恐竜の世界へ行こう。

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紙の本兎あにいおてがら話

2002/08/20 15:03

民話とエド・ヤングの絵の組み合わせの、ちょっと変わった体裁の絵本。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

シー・アイランド諸島のアフリカ系アメリカ人に伝わる民話とエド・ヤングの絵の組み合わせの、ちょっと変わった体裁の絵本。

 アメリカ合衆国サウスカロライナ州シー・アイランド諸島のアフリカ系アメリカ人に伝わる民話に、エド・ヤングの墨絵のような鉛筆画のような絵を組み合わせた絵本。縦長の中を1頁4枚見開きで8枚の画面に分けて絵が描かれ文がつけられているというちょっと変わった形式の絵本です。 
 独特の味わいのある絵をよく見ようとついかかえこんでしまうような絵本です。が、形式が変わっていて面白い反面、読み聞かせするには本は大きいけれどなかの絵は小さいので遠目が効かず無理ですし、縦長の見開きのものを支えてもっているのはなかなか力のいることです。もう少し持ちやすくて見やすい形というのにできなかったのかと、残念に思います。
 解説(再話者プリシラ・ジャクイスによる)には、ガラという言語の特殊性や類話の存在の説明もあって、この本のグレードは高いのではないでしょうか。かなり趣味的な本かもしれません。
 それでも、民話の持つ普遍性はもちろん魅力的なものです。解説などは置いておいてともかく読んで絵を見て楽しめれば、それは素敵なことですね。
 ガラ語の特殊なニュアンスをいかすために訳者は、方言を工夫して使ってみたのだそうです。そうしたものを味わうのに、声に出して読んでみるのもいいですね。

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紙の本フリックス

2002/07/30 12:32

フリックスは、猫の夫婦の間に生まれた犬の子。いかにもトミー・ウンゲラーらしいひねりのきいた展開の絵本

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 異質なものを異質と思わないでごく自然に受け入れる、ということをユーモアを交えて描いているなどと言ったら、考えすぎといわれてしまうだろうか。
 猫と犬を寓喩的に使って、猫の中に犬をほうりこみ、犬の中に猫をほうりこむ。フリックスが、猫の子の中でいじめられているところもでてくる。が、両親はこともなげに本人のことを考えて次々と教育と学習と体験の場を与えていく。これほど動じない両親がついていたからフリックスは良かったのか? でも、本人の性格ってのもあるけどなあ。
 ここまでつべこべと考えてくると、国際感覚とか国際理解なんて言葉が頭に浮かんできた。そうそうフリックスみたいなのを、国際感覚豊かなとか国際理解のできるとかいうのかもしれないなってね。

 そういえば作者のトミー・ウンゲラーはアルザスの生まれで、アルザスといえば戦争の影響でフランス領だったりドイツ領だったり、国ということを考えると大変なところだったわけで、それが考え方にもかなり影響を与えているというのを、来日講演の時にも聞いた覚えがある。でも、それを深刻に訴えるのではなく、独特のユーモアと独特のストーリー展開で読ませてしまうところが、トミ・ウンゲラーのトミ・ウンゲラーたるところなのだなと思う。なんだか変な話だけど面白いと思って読んで、ふと考えると前向きな主人公の姿が見えてふーんと思って、さらにその後ろとか横に小さく描かれている上品で落ち着いていてしあわせそうな猫の親夫婦の姿を見つける、というように、いつのまにかトミ・ウンゲラーの術中にはまっているのだ。そして、それもまた楽し、なのである。

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みんなに自分の好みでダメダメと言い続けるねこは、とうとうひとりぼっち?

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 まず、すっきりとした絵に眼をひかれます。そして、読んでみるとくすっ!と笑えるけどちょっとジーンとしちゃうのです。横長のページにネコの顔の「どアップ」も大迫力です。漫画的かなと思ったりもしますが…。
 説教くさいのはなア…いやなんだよなと言う方でも大丈夫。押しつけがましくなくて、なんだか読み進むうちにネコが可愛くなってくるのです。

 作者はこれまでに、『リリ』(BL出版)、『リリがのこしてくれたもの』(旺文社)などを描いています。「身の回りの出来事を素材に、感じたことをシンプルに描く作風」と紹介されています。うん、そうですね。絵も文もシンプル。でもとてもいい。色もきれいです。
 「やさしい英語つき」なのですが、これは国際化を意識したのかそれとも小学校での英語教育を意識したのか。いずれにしろ、レイアウトのうえで邪魔になってることもなく、気にはならないのですが、英訳のしかたがニュアンスからいって妥当かどうか疑問なところもあるのは、ちょっと気になります。
 
 絵も文もシンプルですっきりとしているけれど味があって、これまでになかった作風で、なかなかに魅力的な絵本です。

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ミルトン

2001/12/18 10:15

どこもかしこも黒と白の牡猫ミルトン。なんともおちゃめで、かわいい。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

どこもかしこも黒と白の牡猫ミルトン。なんともおちゃめで、かわいい。あ、かわいいなんて言ったら自尊心を傷つけちゃうかな?カッコイイと言わなくちゃね。

 ミルトンシリーズ4冊のうち2冊が同時発売です。黒と白の毛並みの牡の猫ミルトン。自己顕示欲のかたまりみたいだけど、牡猫ってこういうかんじ。自信たっぷりに派手な動きをして失敗したり、強そうに見せようとしたり、それでいて妙に甘ったれで可愛らしくなったりするからほほえましいのです。そう、ミルトンそのものでしょう?

 この本、版型が横長14×19cmの変形で小ぶり。本文は白黒のみで、表紙が『ミルトン』は黄色、『ミルトンのクリスマス』は赤。ちょっと大人っぽくてシャレた作りなのです。このあと来年6月に出るという『ミルトンとカラス』『ミルトンびょういんへ』は、表紙は何色かな?

 このミルトン、飼い猫なのだけれど今のところ飼い主の姿が見えないのです。6月に出る2冊には登場するのでしょうか。ともかく、じゃれてるところ、怒っている顔、満足してお腹を上に向けて寝ているところ、すねているところ、どれもこれも猫好きにはたまらなく可愛い。牡猫そのものです

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サシバ舞う空

2001/11/06 16:56

秋10月になると島に渡ってくる渡り鳥サシバというタカの物語。

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秋10月になると島に渡ってくる渡り鳥サシバというタカの物語。鳥の渡りは、そのまま自然の雄大さ不思議さを見せてくれるものです。それを少年タルタの想いにのせ民族調のダイナミックな絵で表現した絵本です。

自然の雄大さを見せてくれる絵本です。
鳥の渡りについてはわかっていないことが多かったので、近年発信機をつけたりしての研究がさかんです。渡りは国境など関係ないので国を超えての研究になるわけです。このタルタの島というのは、解説によれば宮古島だそうで、今サシバは鳥獣法で非狩猟鳥獣として保護され、日・ソ、日・中の渡り鳥条約によっても世界的にも保護されているそうです。 

ストーリーは、宮古島で生まれた石垣幸代の遺稿を秋野和子が引き継いで完成させたということですが、終り方に死を感じさせ、魂が鳥と共に飛んでいってしまう喪失感があります。鳥が渡ってくるときの嬉しさや興奮した感じ、渡って行ってしまうときの哀しさを、どちらも力強く、絵と文で表現しています。むかし、島でサシバの渡りのとき人々がどうしていたのかがわかります。実際の渡りの様子を見たらきっとすごい迫力なのでしょうね。

自然は偉大で、自然は不思議。それを肌で感じていたころのお話ですね。
絵本で、それをこんなに感じさせてくれるというのは、素晴らしいことではありませんか。

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たびだち

2001/05/02 14:17

アフリカの動物たちに思いを馳せてみよう!

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「絵本 アフリカのどうぶつたち第1集 ライオンのかぞく」として、『はじめてのかり』『かりのけいこ』『おみやげ』『ありづか』『きえたにじ』『たびだち』『あしおと』の7冊が、リブリオ出版から復刊された。
この絵本のシリーズは、作者の吉田遠志氏が「自然や動物を愛する心は、幼い時から養われねばならない」という信念から、1982年より制作をはじめたもので、全17巻に及ぶという。数々の賞も受賞している。吉田遠志氏は、1995年に亡くなっているが、この絵本を愛してきた人は多く、今回の復刊は本当に嬉しい。
アフリカに行きたいとあこがれている人、野生動物が好きな人、そしてライオンが好きな人、そんな人にはおすすめ。読んでる(見てる?)うちにもうすっかりアフリカの空気の中にいる感じがしてくる。一冊一冊が、生態をよく考えたストーリーで構成されていて、楽しめる。切ないストーリーもあるが、それも自然の摂理なのだ。今日では、アフリカの動物の写真集も沢山出ているが、そうしたものとともに集めて読んでみるのも楽しいだろう。アフリカを舞台にした読み物を読むときにこの絵本を広げておくのもいいだろう。
一見、地味な絵本だが、描かれている世界は大きく広がっていく。様々な楽しみかたができて、なかなかに奥の深い絵本なのである。

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パパーッ!

2002/10/29 20:59

眠ろうとするとベッドのまわりが気になってくる。ギャー!誰かいるんじゃない?

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 子供がベッドで寝ようとすると何か気になる、あるいは寝たくないので親を呼ぶ、そういうプロットの絵本や読み物は沢山あります。これもまあそういう始まり方で…。ベッドにかいじゅうがいるのです。こういう時、フランスではまずパパを呼ぶのでしょうか。それともパーティーの最中だからパパをよぶのでしょうか。そのあとにママが来る…こういうのがふつうなのでしょうか、特別なのでしょうか。なんて、へんなところが気になってしまいました。
 なんだかシャレた作りです。表紙が黒いのも雰囲気があって、フランスっぽい。子供より大人のほうが、気に入っちゃいそうな絵本です。ストーリーも本の作りも洗練されています。
 フランスで人気のおやすみ絵本だそうです。やっぱり、子供達も気に入っちゃうのかもしれませんね。

★★★

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イヌイットの少年アツークが悲しみを乗り越えるとき、見つけたものは?

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 イヌイットの少年の、心の旅の物語が、ヨゼフ・ウィルコンの絵でよく表現されていて、物悲しくあるいは切なくひびいてくる。どうにももって行き様の無い怒りや悲しみや憎しみ、そして寂しさ、それを乗り越えたとき、少年が見つけたものは?
 心の旅とでもいうようなストーリーは、この作者の心も写しているのだろうか。星を友とする狐がでてくるが、その言葉はなにやら意味深長だ。その狐の言葉を聞いてもアツークの憎しみは収まらない。復讐のむなしさを感じてはじめて、我に返って狐の言葉を思い出すというストーリーになっている。
 大事なものの死、それも突然奪われてしまうという状態で訪れる死にであったとき、人はどう考えどう行動するだろうか。
 この出版社ノルドズッドにゆかりの深い作者のようだが、その辺の説明をもう少し詳しく書いておいてもらってもよかったかと思う。ウィルコン、ヤノッシュ等を育てながら創作活動を続けてきたと作者ミーシャ・ダムヤンのプロフィールの欄には書いてある。
 そのヨゼフ・ウィルコンとのコンビで、この情感あふれる味わいのある絵本を生み出したというわけだ。この想いの中にひたって、そして考えをめぐらしてみてほしい。

★★★★

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紙の本サバンナのともだち

2002/10/15 16:55

アフリカのサバンナに住むジョゼフのライオンへのあこがれと交流を描いた絵本。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 東アフリカのサバンナにライオンの声がとどろきます。疾走するライオンを太陽に例えてその迫力を表現しています。サバンナに住む少年ジョゼフは、ライオンにあこがれています。あいたいと思っています。でもおとうさんはまだその時ではないといいます。でもジョゼフはあいにいきます。そしてライオンとともに過ごすことができるのです。
 この絵本のように野性のライオンとともに過ごせたらとあこがれる人は多いことでしょう。でも簡単なことではありません。この絵本のストーリーは、だからこそその少年のあこがれを形にしてみせてくれたのでしょう。そして、後半におとうさんが子どもの頃のこともでてくるのですが。そのあこがれの気持が、最初から最後までこのストーリーの中にあふれていて、それが切ないような雰囲気を創り出しています。

 絵も文も英国の人によるのですが絵がアフリカの雰囲気をよく出していると思います。この絵本を読んでいるうちにふと『ライオンと歩いた少年』(エリック・キャンベル作 徳間書店 1996.2刊)の情景がうかんできました。やはり英国人である作者が東アフリカで老雄ライオンを見たことから生まれた作品ということでしたが、アフリカのライオンへのあこがれと畏敬の念とでもいうような気持にあふれた物語で、思い浮かべたサバンナの景色とこの絵本の絵とがオーバーラップして不思議な気持になりました。あわせて読んでみるのもなかなか楽しいことだと思います。そしてどちらの本も訳者がさくまゆみこさんであるのに気がつきました。アフリカのものを好んで訳している(訳書はアフリカのものでないものもたくさんありますが)方です。この絵本も訳者のおすすめもあっての出版だということです。
 この絵本は、アフリカ・ライオンというだけでなく、父と息子の心の交流も感じさせてくれます。なかなかに雰囲気のある絵本です。

★★★★

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しごとをとりかえただんなさん ノルウェーの昔話

2002/10/15 16:35

畑仕事で疲れて、おかみさんの家の仕事の方が楽そうだと思っただんなさんは、仕事をとりかえることにしますが…。

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 ノルウェーの昔話。夫婦を描いた昔話はいろいろありますが、このお話の問題も今日でも問題になっていることなのではないでしょうか。人のやってることは楽そうに見えるということもあるし、隣の芝生はあおいということもあるし、人にはそれぞれむいていること適性があるし。昔話はいろいろなことを考えさせるし教えてくれますね。
 誰ですか?うちの夫に読ませたいなんて言ってるのは。失敗してから気がつくのではなくて人を思いやる気持ちを持ちたいものですが、なかなかむずかしいのが人間でして…。
 仕事というのはどれでも、なにが起こるかわからないところはあるけれど、家事は特に範囲がきまっていないのでこのお話のように同時にいろいろなことをやらなくてはならない事態になることが多いのですよね。そういうことをよくとらえて、よくまとめてあるなと今さらながら昔話に感心してしまいます。
 文に「さしかけ小屋」「つつがなく」「日がな一日」「気もそぞろ」などという言葉が出てくるのがまたとてもいいなと思います。わかりやすいようにとあまりにやさしい言葉や言いまわしを使うのはつまらないし言葉の感覚を鈍らせると思います。 
 絵も文もきっちりとしてよくまとまった絵本だと思います。昔話の面白さがよく伝わる絵本です。

★★★

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