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角田光代さんのレビュー一覧

投稿者:角田光代

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「文芸2001冬号」より

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一般的にもちいたら悪い意味なんだけれど、女の子を形容する場合にのみ誉め言葉になる、そういう言葉があると思う。たとえば「わがまま」。たとえば「なまいき」。したたかとか、ずるがしこいとか、えばりんぼとか、いろいろある。「わがままな」男も、「なまいきな」中年女もいただけないが、その下に「女の子」をつければ、とたんに憎めなくなる。それどころか、わがままじゃなかったりなまいきじゃなかったりする女の子なんて、噛みすぎて味のしなくなったチューイン・ガムみたいに退屈だ。

 そんな、女の子の特権で満ち満ちているのがこの写文集だ。詩とも、ちいさな物語とも、目的のないひとりごとともとれる、短い言葉のつらなりと、キュートで同時に毒々しくて、傲慢なのにどこかさびしげな、強烈な写真群は、重なりあって絡まりあって、互いに影響しあって、それはそれは極上の女の子ワールドを作りあげている。

 わがままな女の子がなぜわがままじゃない女の子より格上の気がするのか? なまいきでしたたかで、ずるがしこくてえばりんぼ、これだけ負の形容詞をのっけてもなお、女の子が女の子度を失わないのはなぜなのか? その理由は、この作品集を眺めているとよくわかる。
 女の子をわがままにするのもなまいきにするのも、全部全部恋なのだ。恋なんかしなければ、女の子はわがままでもなまいきでもない。恋というのは相手がいなければできないもので、つまり、ひとりという単位にもうひとり足して世界を形成する、ということだ。この言葉と写真の中にはそんな完璧な世界がある。私はあなたを好き、あなたを好きな私が好き、あなたのいるこの世界が好き、私から見えるこの世界が好き。私の足元から発した宇宙的全肯定。こちらのページに続く

(角田光代/作家/河出書房新社 『文芸』2001年冬号より転載)

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