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レビューアーランキング
先月(2017年8月)

尾曲 克己さんのレビュー一覧

投稿者:尾曲 克己

4 件中 1 件~ 4 件を表示

紙の本構造主義生物学

2000/10/06 15:22

専門以外の人が対象で,遺伝子還元論の限界を基に,生物学の主流から外れて新しい生物学総合理論を展開

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 本書は現代生物学を遺伝子還元論を批判する立場に立ち,脱構造主義的に,もしくは,脱構築の方法論を用いて再構成するものである。これにより,筆者はもうひとつの総合理論を構築している。
 1章から3章で生物の本質を循環によって維持される同一性であると定義している。この循環性は遺伝子の本質であるが,増殖のたびに差異が生じる。この差異の実態を遺伝子DNAとして生物学は導入したが,これは差異を担う部品に過ぎない。さらに,情報概念の導入により,生物は破綻しつつあり,これに変わる代替概念が必要であると主張する。これは主体性の導入により行われる。
 4章から6章にかけて,遺伝子DNAの差異化の実態として生命の多様性と進化を例に述べている。これにより生命は遺伝子を組織化し,論理回路つまり構造を構築するのだと主張している。
 7,8章で生命現象は,ゲノムを解析するのではなく,恣意的構造に還元する必要があることを主張している。なぜなら種に特有な形態と機能をつくるのは,その全体をどう制御,調整しているかを決定する論理回路つまり構造によるからである。この構造は実態がなく,恣意的に決定されたものである。最後に,新しい構造の形成過程について述べられている。
 終章では,前章までに系統的に取り扱えなかった他論者の意見と筆者の考えとを簡単に対比,検討している。
 本書は,筆者も述べているとおり,主流から外れた考え方である。しかし,このような考え方も大切であり,主流の批判をすることにより,生物学は健全さに近づく。そして,主流でない考えのいずれかが,将来,主流になるかも知れないことを示唆している。
(C) ブックレビュー社 2000

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リアル・クローン

2000/10/06 15:22

真のクローン実現にひたむきに努力した若き日本人研究者の苦難の日々を紹介したノンフィクション作品

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 はじめに,この本の率直な感想を述べたい。この本を読むにあたって私は,興奮なしには読むことができなかった。
 クローン羊,ドリーの出現は,今日,多くの人の知るところとなっているが,ドリーは真のクローンであるか疑いがもたれていることは知られているだろうか。本書はマウスを用いて真のクローン,リアル・クローンを実現しようとする研究について,その発明者である著者・若山先生や共同研究者たちの数々の苦労について述べられている。
 はじめ,若山先生はクローン技術をもたない研究室に所属しており,教授の目を盗みつつ,マウスを用いたクローンの研究の準備を始めていた。その間も教授に与えられた課題を怠ることなく,自らの研究も行うという,普通では,考えられない努力をしている。次第に,教授の目にふれることになり,この研究の重要性を認められ,晴れて研究室で最も優先される研究課題となる。その後,思うように研究が進んだかというとそうではなく,研究以外のことでも多くの困難を抱え込むことになる。
 研究についての指導権争い,生活の糧となる奨学金が得られなくなり研究の道を閉ざされる危険まで味わった。さらに,この研究が社会に与える影響があまりにも大きいことと,ドリーの件でクローンの研究論文発表にあまりにも慎重になる「ネイチャー」は彼らの研究を簡単には掲載しようとしなかった。しかし,彼らは不屈の精神と基礎科学に対する情熱でこれらの苦難を乗り越える。
 リアル・クローン誕生の秘話とそれを実現するまでの困難を一般の人にもわかりやすく書かれてあり,また,これから研究者を目指す人に,研究とはかくのごとくのものであることを伝えており,是非,多くの人に読んでもらいたい良書である。
(C) ブックレビュー社 2000

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紙の本バイオテクノロジー講義

2000/10/06 15:22

専門,一般の人でも現在のバイオ技術のさまざまなジャンルを容易に展望できる読み物

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 本書はバイオテクノロジーについて生物が専門でない人でも理解できるように書かれている。構成は4部15章であり,各章読みきりでどこからでも読むことができる。
 第1部はバイオテクノロジーに用いるウイルス,細菌などの生物の特徴,利用法を説明をしている。第2部では生命のメカニズムの解明に関する研究を各分野の専門家が自分の研究を元に手短に解説している。第3部では,細菌を利用した食品や資源の開発,環境対策について紹介している。最後の第4部では,生物を直接利用した研究ではなく,化学,工学を利用した生命のメカニズムの研究について述べている。
 本書は,これから,バイオテクノロジーの研究に進もうと思っている人,専門分野ではないが現在の研究を展望したい人にとって良書となるであろう。
(C) ブックレビュー社 2000

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複製されるヒト

2000/10/06 15:21

クローン技術を応用した生殖技術が生み出す生命倫理,生殖医療についての問題を掘り下げて解説した良書

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 あなたは初の子供を産んですぐに二度と子供を産めなくなったとしよう。生後6カ月で,この子は不慮の事故でこの世を去る。もし,クローン技術を利用すれば,この子にそっくりな自分と血がつながった子供を持てるとすると,あなたはこの技術を利用するだろうか。
 本書は現在,近未来の生殖医療から生じるさまざまな倫理,遺伝的問題を話題のクローン技術をとりいれて書いている。実際に起こった問題や筆者の想定する未来像は生殖技術を利用しなければならない立場にある人々の気持ちを理解させてくれる。これらの問題に対し,筆者は特定の価値観で対処せず,社会的コンセンサスが得られない以上,人類全体で結論を出すのは間違っていると主張する。子供を欲しがるカップルがわが子のために与えうる最高の恩恵を授けたいと望むのは当然だから,今後,生殖医療は遺伝子改良のようなわが子の遺伝的特性を改良する技術をも親たちに提供すると予測している。
(C) ブックレビュー社 2000

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