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先月(2017年8月)

重松清さんのレビュー一覧

投稿者:重松清

2 件中 1 件~ 2 件を表示

紙の本明日があるさ

2005/04/14 15:46

著者コメント

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

二〇〇一年の秋に単行本『セカンド・ライン エッセイ百連発!』として刊行された、ぼくの初エッセイ集の文庫版です。タイトルを『明日があるさ』にあらため、構成もまるっきり変更して、収録エッセイ数を絞り込んだぶん、「流れ」の見える一冊になったのではないかと思っています。
あえてザラ紙を使い、個々のエッセイのタイトルもなく、三段組みあり二段組みあり一段組りあり……と、雑誌の体裁を意識してつくった『セカンド・ライン』は、ある意味では、フリーライター・重松清の色合いを濃く残した一冊でした。あれから三年半、『セカンド・ライン』のおもちゃ箱のようなにぎやかさを愛しつつも、もうちょっと文章をじっくり読んでいただきたくなって、「作家リミックス・バージョン」をお届けすることになりました。二〇〇一年には三十代だったぼくが、いま四〇代になっている——そんなことも影響しているかもしれません。あいかわらずショボいことしか書いていませんが、一人でも多くの読者の方々に出会えることを祈っています。どうぞお楽しみください。

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さつき断景

2001/02/20 19:29

『さつき断景』著者コメント

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

1995年から2000年まで——〃世紀末〃の6年間を定点観測しながら物語を紡いでみたい、と考えました。
全6章の連作長編、各章の舞台は、それぞれの年の5月1日。
 6年間の時の流れを〃5月1日〃で輪切りにして構成したわけです。
 主人公は、1995年に高校に入学したタカユキと、電車1本の差で地下鉄サリン事件の難を逃れた三十代半ばのヤマグチさん、そして1995年に娘を嫁がせたアサダ氏。いや、物語の真の主人公は、三者三様に生きてきた6年間という時間だったのかもしれません。
 激動しつづけた世紀末、世の中が悪い方へ転げ落ちていった6年間、しかし、社会の大きなうねりに翻弄されつつ、ひとびとの日々の暮らしは確かにある。そのささやかな強さというものを感じていただければ、作者としてなによりの幸せです。
 そしてまた、読者であるあなた自身の6年間を振り返っていただければ……とも。
 あの年の5月1日、あなたはなにをしていましたか?(重松 清)

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