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蛇口 浩敬さんのレビュー一覧

投稿者:蛇口 浩敬

8 件中 1 件~ 8 件を表示

観光と地域経済

2001/02/20 18:15

これまでの整備新幹線,イベント産業,リゾート産業等の反省に立ち地域振興,生き方などを考え直そうと提案

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 バブル期の特徴であった地方の情報化,整備新幹線,イベント,リゾートという,いずれも一時期の大ブームの実態,問題点を詳細に分析しつつ的確に批判。かつてイベントビジネスは地方経済活性化に向け期待の星であったが,その象徴的事例として,北海道「世界・食の祭典」などを上げ,ずさんな企画段階から野放図な管理の実態,はては汚職のはびこりの解明まで徹底批判してみせる。
 リゾートビジネス面でも,年間5百万人と言う途方もないスキー客の来訪を想定した湯沢町の例など,過疎(地)脱却へ起死回生策としていっせいに走りだした地方自治体,第三セクター,そしてお決まりの3点セット(ゴルフ,自然,囲いホテル)でリピーター客を引き付けることができず失敗に終わった事例を紹介していく。
 イベント,リゾートビジネス共に,元々本当に地域振興の為になったのかと問う筆者の分析は鋭い。結局,中央からやって来た大手業者の事業として始められ,かつその実施段階でもホテルとかイベント会場の内々のビジネスが中心を占め,地元商店街はうるおわず,雇用の面でも補助労働力として使われたのみとし,ついには日本開銀等による“地域振興へのマクロ的経済効果は極めて小“との試算結果が出るまでを紹介している。
 本書は,読者自身も裁かれる感じさえあり,決して楽しく読めるものとは言い難いが,“過去の反省なくしては再び繰り返される危険もあり”も事実であろう。しかし一方では,住民自らが主導成功した例,又欧州流のリゾート,そこでのあるべき過ごし方の記述(18年間在欧の評者には当然なのだが)等,今後へほのかにだが明かりを見い出せるものとなっている。
 一歩進めて,本書での分析といわば断罪で過去と決別し,第二弾として著者の言う“理念”を前面に打ち出した革新の書を期待したいものである。例えば,これまでの地方の情報化事業は,来たるべきe−ガバメント自治体運営にどのように昇華していけるのか,又整備新幹線の理念は地方の機会平等にこそ(採算性のみでは割り切れない)置かれるべきではないのか等々,将来に向けての重要な課題が山積しているからである。
(C) ブッククレビュー社 2000

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西洋科学史の特徴を鳥瞰し,新しい複雑系の科学こそ日本人(東洋人)の感性・美観によって発展出来ると説く

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 なんとも読み易い科学の歴史書である。大学の一般教養科目“自然科学概論”は,無味乾燥の印象しか残っていないが,本書を読み科学を身近なものと感じ,しかもその深みにも接したようで嬉しくなった。
 科学の歴史を20世紀初頭以前とそれ以降とに分け,前者は“宇宙の偉大な規則性に畏敬,対称・均整・直線的なものを善しとし,単純な数式表現”に美を見いだした時代,後者は生命科学の発展と共に従来型の“美”が失われたいわば複雑系学の時代とするなど,随所で思い切りの良さが見られまず親しみを感じさせる。科学は理工系の人間だけのものではなく文科系人も等しく参画出来るものと呼びかけ,双方の特徴を比較したり芸術論を交えたり,さらにはヒューリステックス理論(限られ選別された情報からの判断力)を展開するなどの心くばりも見せる。
 一方でエジプト時代からニュートン,アインシュタインなど20世紀初頭以前の主な科学者の業績についても平易に記述されていて,科学の歴史を鳥瞰するにも絶好であり,その面だけでも大学高校での一般向け教材ともなりそうである。
 しかし,本書の圧巻は何と言っても1970年以降の複雑系学への思い入れであり,日本人(東洋人)の感性,美意識こそがその真の創発に最もふさわしいものと断じ,若き探求者たちに勇気を与えようとする心意気にありそうだ。かつて200年にもわたり西欧に影響を与え続けたジャポニズムを詳述,自然との共生を大前提に,元々曖昧さをも容認する日本人の精神の方が複雑系学にマッチすると説き,人間の脳の優れた連想力 定性判断力,さらには奥ゆかしさなどの高度な心情(美)なども組み込んだ“日本発の複雑系学の創発”を示唆する好著である。

(C)ブックレビュー社2001

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地方自治体のIT革新の具体像をわかりやすく図解。米国の先行事例も豊富に紹介

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 eガバメントと言うと何かコンピュータ人間の世界,いや役所のリストラを意味するなどと敬遠されがちだが,本書を読むと,普通の人間でも十分に理解でき,かつこれからの時代に大いにマッチする前向きの手法なのだと納得いきそうだ。パソコン苦手族の中高年向けにも十分配慮してあるようで,そのような読み方をすれば楽しくなり,自分でも先頭に立てると自身がわいてくるのではないか。
 著者は“IT化の目的は役所仕事を効率化,市民・企業の利便に寄与し,共同して責任を分担しあえる関係を構築する事にあり,IT化とはその手段にすぎない”と強調する。そこから従来型の業務がなくなっても“自治体が本来持っているソフト力を発揮して,全体として新しい本来業務が続出する”としている。
 つまり地方自治体にとって,最小限の環境整備は不可欠なのだが,IT化自体は民間のツールを大いに活用(IT—PFIでよい),自らは得意分野のソフト構築と運営管理等に徹すればよく,それは例えば財政均衡の絶対条件下で,住民のどの意見を具現化していけるか,住民との共同責任分担で決定すればよいとしている。
 この種の著作には,まず“IT革命ありき,その必然性と米国事例”の論調が多すぎるが,本書も読む人によってはそう受け止め,敬遠されるのを若干恐れる。上記本旨をしっかり持ち“あとは事務マター”と楽しく読んで欲しいものである。策定中の条例素案までホームページで公開(ニセコ町),“やりたいぞう”(宮代町),パソコン無償貸与(山田村),電子入札(横須賀市),エコマネー(草津市)等々我が村,町を考える際にも参考になる数々の本来的ソフトの集録がある。
 いっそのこと,本旨にかかわる“地方自治体憲法”制定の動きと,地域活性化の一環としての“NPO,コミュニティービジネス”等を大きな幹として,e自治体の役割を位置付けるのも有力な一法との印象。いずれにせよ時宣を得た秀作,さらにわかりやすさ,広い層への説得力を狙う第二段を期待したい。
(C) ブッククレビュー社 2000

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新自治用語辞典

2000/12/26 15:26

最新の用語300を加え,質量ともに一新された自治関係辞典。PFI,NPOなど今風の解説も

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 自治体憲法が制定されたりコミュニティビジネスが地方経済の自立の中核となるなど多彩な動きの中で昨今は地方自治の一大革新の時期を迎えている。本書は12年ぶりにその間の大きな情勢変化を踏まえて,旧著改定というより新著として登場させた時宜を得,かつ内容的にも充実した秀作。PFI,NPOとかエイジェンシー等の今風の解説,一方では第三セクターについては最近の批判的な見方も付記するなど一般市民にも読みやすいものとなっている。
 他方,地方自治行政の担い手が従来のお役人主体から市民住民もまた一方の主役を演じつつある時代の潮流の中で,本書はさらに市民のための辞典に生まれ変わろうとしているようにもみえる。市民一人ひとりがこれから地方自治に積極的に参加して行けるたための手引書ともなれば,本書の読者層は飛躍的に拡大しそうである。専門家層と一般市民の双方に向け,引き続きタイムリーな充実を期待したい。
(C) ブッククレビュー社 2000

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紙の本光触媒のしくみ

2000/12/26 15:25

酸化チタン光触媒の仕組みを一般向けにわかりやすく解説。「防汚」「親水性」の記述が光る

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 日本発で世界に誇れる技術の1つに光触媒がある。防臭殺菌防汚対策に酸化チタンをベースに環境にやさしい取り組みが可能で画期的な技術と言える。本書は,開発時の偶然の経緯話から,光触媒の科学的仕組みの解説,昨今世に溢れているごときの光触媒開発者へのアドバイスに至るまで多岐にわたり解説した好著。なかでも,著者の実務経験豊かな「防汚」「親水性」分野での記述は説得力に富み面白い。一方,防臭殺菌等の分野では実務の専門家から辛口の言が聞かれるかもしれないが,とにかく開発者の見方を提示し世に問うと云う学者の姿勢に好感した。
 光触媒関連特許の9割以上は日本からといわれているほどに有望な技術だ。多彩な民間の技術開発者が主流でいっそうの発展を期待したいところ。本著はそのためにも一般向けの絶好の解説PR書である。
(C) ブッククレビュー社 2000

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個(人)の時代のビジネスモデルを体系的に理論家へ堂々挑戦

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 現在まさに従前のマスプロダクション大量消費型の時代から,個(人)の時代へ大変革の途上にあるが,本書は数年前からの日本の実例を考察,分析しつつ「コーディネートベンチャー」の概念で鳥観しようとする若さあふれる作品。
 インターネットの時代の到来は平等主義の日本人の個と個との結び付きに伝統的に親しみやすいものとしてそこから日本型新ビジネスモデル成功例を具体的に示しているのが特徴的である。中でも“普段着のスーパーモデル”“井戸端会議からの発想の個人=ユーザーグループの結合”“隣組的発想と地域手作りのコーポラティブハウス”などのそれぞれスーパーな個人による事業成功例が出色である。
 本書の基本理念的な“境界融合理論”は,一つの切り口として“主体が従来客体と見られていたものと,同一時間空間の中で融合し更に新しいものになるのがこれからのビジネスワールドである”ととらえても,従来型の経営観にも大きなインパクトを与える重要な示唆である。それは当然企業経営にとどまらない。
 そこから論理的帰結としてTAMA,NPOの中にもコーディネートベンチャーの重要性を見出そうとしている所が新鮮味があり面白い。事実としてそのような形でコーディネートベンチャーが存在することは見事に証明されているが,“それがどうあるべきか”については前段と異なるようだ。
 文中にも“支援者と推進主体は(当分)融合せず”との率直な嘆きもくみ取れるのだが,それに対してはもっとはっきり言うべきとむしろ声援を送りたくなる。たとえば,教授の皆さん,ドイツ並みに自らも年間650件の起業をし主体になるべき。役所の皆さん,まずはNPOを自ら1年体験して役所に戻ってくださいetc.
 本書がきっかけで種々議論がなされ,さらに次回はミクロ分野をも含む研究成果としてまた是非登場願いたいものである。
(C) ブッククレビュー社 2000

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浜松地域でのベンチャー創業のあり方を成功事例で実証。「やらまいか精神」がみなぎっているという

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 浜松地域でおよそ経済に携わる人々にとってはなんとも心地よい著書である。 
 著者は“つまり当地域には,企業人,市民を問わずいわゆる「やらまいか精神」がみなぎっているのである”とし,それは他人の行動を批判するより自らやってみよう,やらせてあげよう,一緒にやって応援してあげよう,の意味としている。
 そこからよそ者を受け入れる,エンジェルの存在,学公的機関とか行政財界金融機関などの支援の風土が激烈な競争原理の下にうまくかみ合ってベンチャー創業の格好の土壌が形成されていると論じている。
 当地域のベンチャー創業成功事例の解説も,太宗が著名企業ながら当地域の理解を深めるため,復習のためにも読みやすいタッチで楽しめるものとなっている。一方浜松には評者の友人で目下ベンチャー創業中のメーカー,商人もいるのだが最近のベンチャー創業環境の実情についてはあまりに生々し過ぎるのか記述が少ないのが残念で是非次回は「ベンチャー創業現代学」をと期待したいもの。
 それにしても他地域にとってはこの日本有数のベンチャー創業勃興の浜松地域から学びとる点が多々ありそうで,以下本書論調の一端を紹介かたわら現在とのつながりについて若干敷延する。
1.かつては低学歴のベンチャーであっても学とか公的機関を当然のごとく活用できていたのは注目に値する。翻って現在もそのようなシステムがあるのだろうか。
2.偉大なベンチャー続出の時代(風潮)では学は支援者の立場でよい。だが昨今は,それも大部分の地域では学からの企業こそが待望されている。
3.産官ともに常に巨大な支援者が現れ世界水準のトップ技術VBの成功を後押しした。だが小なりとも多彩なビジネス支援の現代との整合性をどうみるかetc.
(C) ブッククレビュー社 2000

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紙の本四国の中堅130社

2000/10/16 12:15

四国のミクロ経済の実態を鋭く分析解説した労作,他の地域経済活性化策を考える人でも元気が出て参考になる

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 四国のベンチャー中堅企業の活動ぶりを見ていると,21世紀型製品ともいえる医療健康介護,バイオ,環境,ITなどへの指向性が極めて高いのに驚く。
 一方では従来型産業群が近年業績不調気味に推移している実態も明らかにしているのだが,それでも成長分野へしっかりした展望が示される例が多く心強い。
 本書はいわば非上場企業の会社四季報+解説書ではあるが,読者の切り口次第でいろんな楽しみ方があるものとなっている。
 たとえば数県ブロック経済の活性化を指向したい地域にとっては,常に発想豊かな新事業開拓の意欲,積極的な他地域企業との技術提携交流など参考になりそう。
 また,青色LEDのほかにも世界に発信できそうな“技術”と出会えるかもしれない。“経営理念”の面でも新機軸があるかも等々,地域性だろうか読み返しても面白い作品となっている。
(C) ブックレビュー社 2000

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