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浅倉 与志雄さんのレビュー一覧

投稿者:浅倉 与志雄

2 件中 1 件~ 2 件を表示

いまひん死の中心市街地を救う決め手は,「タウンセンターマネジメント」

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 近年,我が国の多くの中心市街地は生死の境をさまよい,早急に活性化策に取り組まねば手遅れとなる危機的状況にある。
 本書は,英国における中心市街地活性化策の制度,組織,事業のあり方について,データや英国8都市の事例も交えて解説した実践的な書であり,タウンマネジメント機関(TMO)の設立,運用をはじめとした,中心市街地活性化策に取り組む行政関係や研究者が,実務の参考書として活用できる内容となっている。
 英国では,1979年誕生のサッチャー政権による規制緩和と民間活力の導入政策を契機に,スーパーストアに代表される大型小売店の郊外出店が加速し,規制緩和策が浸透した80年代後半にはその数が急増していった。この動きと裏腹に中心市街地に空き店鋪や廃虚,空き地が顕著になり,80年代後半には中心市街地の衰退が深刻化する。
 中心市街地活性化の必要性が認識されはじめたのは,ちょうどこの時期である。タウンセンター・マネジメントを活性化の有力な手段として,90年代に入ると多くの都市で中心市街地活性化策が実践された。
 中心市街地活性化策の推進の過程で,英国政府が都市計画上の政策を計画方針ガイダンス(PPG6)として示し,地方自治体のプラン策定の方向づけを明確にしたことも注目される。PPG6では,都市計画での誘導,中心市街地の用途多様化の促進,小売施設案件の評価などの方針を提示している。本書ではそのガイダンス全文が紹介されている。
 本書から示唆される手がかりは多い。我が国のTMOが英国のTCMと比較するとその役割が限定的である。まち全体を意識した多面的活動を行えるよう役割の見直しが必要であること,また,用途の多様性と住宅の重要性を中心市街地活性化の側面から再認識すべきであることなどは,これから中心市街地活性化策を推進していくうえで参考となるであろう。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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紙の本住宅という場所で

2001/03/08 15:16

建築に新しいパラダイムが求められる21世紀には,再び住宅という場所が建築の主戦場となる

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 この本は,生涯を通じて住宅に情熱を注いだ建築家・宮脇檀の,住宅作家としての活動を紹介した展覧会「宮脇檀の住宅−−テーブルのまわりで」(ギャラリー・間)とあわせて開催されたシンポジウム「モダンリビングとは何だったのか−−宮脇檀がいた時代」および「世紀の変わり目の住宅−−過去・現在・未来」を収録したものである。
 今までの価値観が揺らぎ,建築にも新しいパラダイムが求められるなかで,今後住宅が建築の主戦場となり得るか,をテーマに植田実(編集者),内藤廣(建築家),中村好文(建築家)らが企画監修。シンポジウムでは,宮脇檀が住宅という場所で考えたことを端緒として,原広司,山本理顕,隈研吾,妹島和世など8人の実践で活躍する建築家を交え,議論を戦わしている。
 「宮脇さんの家に住むのは快適かも知れないが,所詮(しょせん),それもフィクションである。生きていること自体,われわれはどういうフィクションに従って生きるのかを問いかけられているのだから。」と言い切る原広司。また,住宅という場所を徹底的に考えようとする意識より,むしろ距離をおいて冷静にみる建築家たちがいる。彼等にとって住宅は建築家としての通過点にすぎないのかもしれない。
 その一方で,宮脇檀がそうであったように,人間や生活に興味と愛情を持ち,これからの家族を住まいで捉えようとする中村好文,木下庸子,渡辺真里たち。
 それぞれの建築家により,住宅に対するスタンスの違いが鮮明で面白い。住宅にはいかに多様なアプローチがあるか,改めて認識できる。また,それぞれの建築家が独自の視点から20世紀を代表する国内外の住宅建築に解説を加えているので,雑誌や建築史の教科書ではわからない名建築の見方と表情を知ることもできる。
 だが,宮脇檀の理念を次の世紀につなぐ道筋は,ここには示されていない。真に彼の情熱と生涯に共感する人にとっては,ややもの足りない感がいなめないかもしれない。 
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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