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小森 博司さんのレビュー一覧

投稿者:小森 博司

2 件中 1 件~ 2 件を表示

紙の本IT革命原論

2000/10/25 00:15

“IT革命”というキャッチフレーズのもと進行中の現象を鳥観するルポルタージュ

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 これらの言葉にうんざりしている方も多いと思うが,マスメディアでは(“IT 革命”に代表される)“IT-なんとか”だの“e-なんとか”だのいうキャッチフレーズが毎日踊っている。その濫用ぶりは,以前の“高度情報化社会”や“マルチメディア”と同様である。
 政治家が,あるいは経済人が語る“IT 革命”とは,もっぱら景気対策の話でしかなく,つまるところ“効率化”の話である。伝統的な“効率改善運動”と全く変わりない。
 “IT 革命”とはそれだけのものなのだろうか? “高度情報化社会”や“マルチメディア”と同様,流行語として消えゆく運命なのだろうか? 随分と安っぽい“革命”ではないか。
 パーソナル・コンピューティングの歴史も,Internetworkingの歴史も,既存の体制や価値観に反発するヒッピー・ムーブメントの影響を色濃く受けていると言われる(結果として,電算機室に鎮座する汎用機を駆逐し,交換機でコントロールされるネットワークを滅ぼしてしまった)。もちろんこれらは“効率改善運動”ごときとは相容れないものである。“IT 革命”を積極的に推進すればするほど,その裏側に存在する“毒”が体制や価値観を蝕むことになる。その最悪の結果は破壊と混乱である。ヒッピー・ムーブメントは,やがてニューサイエンスやカルト宗教を生み出すに至ったことを思い起こすべきだろう。 
 破壊と混乱をもたらすとは,いかにも“革命”を名乗るにふさわしいが,体制の頂点である総理大臣自らが“革命”を先導するという構造の喜劇性がここに見える。
 さて,我々は破壊と混乱をもたらすような“革命”へ積極的に加担するべきなのだろうか? それともどこか別の目的地を目指すべきなのだろうか? というところで本書の登場である。
 本書は“現在‘IT 革命’のキャッチフレーズの下で何が起こっているのか?”を整理している。この国で進行しつつある“革命”の姿を目撃することは難しい。それらは星の数ほどあるWeb Sitesの片隅,CGI掲示番の奥底,fj(ニュースグループ)やMailing Listのアーカイブの中に存在するからだ。マスメディアの報道にはほとんど出てこないし,多くの人の気づかないところで進行している。“Internetをゆるがす大事件”でも,新聞の片隅に載るかどうか,なのだ。よって,その存在を明らかにしてくれる本書の役割は貴重である。ひるがえせば,ビジネス書籍的な“IT 革命”の話を本書に期待しても無駄だし,またそれと同様に,問題に対する解決策,処方せんを期待しても無駄だということである。
 著者はあとがきにおいて“題名を‘原論’としたのは,歴史家の視点を持たせたかったからだ”との旨を書いているが,これは達成されているとは言えない。歴史的な流れの中に現象をとらえるのは確かに有効な手段であり“どこか別の目的地”へのヒントになったかもしれないと思うと,残念な点だ。
(C) ブッククレビュー社 2000

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ActiveDirectoryを中心とするWindows2000ネット環境への移行手引書

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 最初に断わっておかなければならないが,Windows 2000 のネットワーク機能に明るくない読者への入門書として,本書は全く向かない。読者が Windows 2000 ネットワーク環境の基本的な技術を理解していることを前提として書かれているためである。特に,Windows 2000の管理オペレーションに関しての記載はほとんどない。基本的に“~のように設定せよ”とあるだけで,使用するコマンドやツールのオペレーションの懇切丁寧なガイドはない。私も本書を通読しながら,“そういえばこの設定はどうやってやるんだっけ?” と何度も考えてしまったことを告白しておく。基本事項について自信がない場合,まずは他の適切な書籍等に目を通していただきたい。
 本書の対象読者は,Active Directory を中心とする Windows 2000 ネットワーク環境への移行を決定した (あるいは決定されてしまった) システム管理者,ネットワーク管理者である。フォレスト,ドメイン,OU 等の概要とそれを実際の組織に対してどのように適用していけばよいのか,あるいは移行に当たって何を考慮して計画していけばよいのかが話題の中心であり,Windows 2000 の膨大な新機能を前にして,移行作業を計画しようにもどこから手をつければよいのか途方にくれてしまっている管理者諸氏にとってよい手引書となるだろう。“アップグレードガイド” とはなかなか正確なネーミングである。
 本書の内容を順に追えば,かなり確実な Windows 2000 環境への移行計画を立てることが可能であり,対象読者には一読をお勧めしたい。現在のようなコンピューティング環境が続く限り,多かれ少なかれ付き合わなければならないのは確かなのだ。また,Windows 2000の機能が何の役に立つのか? あるいはどう役立てればよいのか? という観点からケーススタディや方針が提示されているので,移行の必要性や時期を判断する材料にも使用できる。NIS+ や NDS の知識があれば,差異を確認しておくことも可能であろう。
 内容に大きな誤りはないようだが,若干注意する点があるので最後にリストアップしておく。(1) 用語 (訳語) の不統一… 原書が 3 人の共著ということもあるのだろうが,用語が統一されていない。異なる用語が同じものを指していることがあるので意識しておく必要がある。(2) 日本語対応 … 訳書ということもあり,内容は英語環境を前提としている。ツールの日本語対応等,追加で調査する必要がある。(3) 製品版 … 本書の執筆は RC版をベースにしているような点があるので,製品版での差異を確認する必要がある。(4)いくつか重要な点が抜けている… NT4 ドメイン環境での最大の問題であるブラウズサービスに関しては,一言も触れられていない。また,既存の DNS ツリーと統合する場合に問題となるBIND8 との連携に関してもほとんど記載がない。
(C) ブックレビュー社 2000

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