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横山太郎さんのレビュー一覧

投稿者:横山太郎

7 件中 1 件~ 7 件を表示

私たち日本人にとって、この物語は他人事ではないからだ。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 ドラガン・「ピクシー」・ストイコビッチはいくつもの顔を持つ。 世界が絶賛した不世出の天才プレーヤー。ユーゴの英雄。日本を愛するJリーグ最高のワールドクラス。そして「政治」によってキャリアを閉ざされた男。

 この本は、スポーツ選手の軌跡を追ったものであるにもかかわらず、政治背景が複雑に入り組み、お世辞にも「軽い」とは言えない。しかし敢えて言いたい。「彼に興味を持つ全ての日本人に読んで欲しい」と。

 なぜなら、私たち日本人にとって、この物語は他人事ではないからだ。

 日本は彼にJリーグという舞台を与えた。しかし同時に、国連での(スポーツ制裁を含む)対ユーゴ制裁決議案に賛成票を投じて、彼から国際試合へ出場するチャンスを奪った。さらに政治的行動をめったにとらないピクシーが怒りの抗議をしたNATO軍のユーゴ空爆作戦に対しても、日本政府は最後まで反対の態度を示さなかった。

 たしかにピクシーが何度も繰り返すとおり、「スポーツと政治は関係ない」。しかし現実は違った。その厳しい現実の中をこの天才がいかに闘い抜いたか、いかに誇り高く振る舞ったか。それを理解することが、キャリア最後の花道を迎える彼への一番のエールになるだろう。

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紙の本スラムダンク勝利学

2001/01/23 10:38

SLAMDUNKがバスケだけでなく、現実世界への扉になっていることに気付くだろう。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 今や伝説なっている井上雄彦氏の名作バスケ漫画、SLAMDUNKを教科書に、スポーツ医学の立場から「勝者の条件」を突き詰めた本がこれだ。

 本書は選手やコーチのためのスポーツ指南書としてはもちろん、とてもわかりやすい「ポジティブ・シンキング」の解説書だ。なによりも、筆者のSLAMDUNKへの愛情がひしひしと感じられるので、ファンは読みながら何度もうなずくだろう。かくいう私もその一人だった。

 「勝者の条件」という非常にシビアな話題を扱っているにもかかわらず、とても読みやすいのは、技術論や難しい単語ではなく、あくまで誰にでも理解できる言葉で論理的に説明しているからだろう。さらに、SLAMDUNKやマイケル・ジョーダンという身近な教材を使って、競技者の心理分析や指導法を説明するので、本当に楽しみながら読み進むことが出来る。

 SLAMDUNKという漫画を読んだことがない人にもオススメとは敢えて言わない。それよりもまずSLAMDUNKを読んで欲しい。それからこの本を読むと、SLAMDUNKがバスケだけでなく、現実世界への扉になっていることに気付くだろう。そして本当の「勝利」とは何か?その答えが見つけられるはずだ。

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紙の本フルカウント松坂大輔

2000/11/05 18:55

「いまどきの若者」と「超一流のアスリート」が同居する不思議な世界。

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 大胆不敵、マイペース、強心臓。この日本を代表するスーパースターにマスコミは多くの形容詞を付けたがるが、意外にも松坂大輔の言葉が活字になることは多くない。彼自身、この本の中であの「リベンジ」すら借り物と言い切っている。
 著者名が松坂大輔となっていることからわかるとおり、この本は彼の言葉で綴られた「松坂語録」とも言うべきモノだ。しかも全編が美しいモノクロ写真で飾られたフォトエッセイ形式になっているのが、ファンには嬉しい。

「車の中では大声でJポップを歌う」
「オリンピック出場は名誉ではなくいい経験」
「僕の中ではエースなんていう意識は全くない」
「飢えた獣になるために試合の日には朝食を摂らない」

 若者口調で淡々と語られたコメントが並ぶ。しかし、その中に見え隠れするのは勝負に賭ける世界で戦う男の強い意志だ。
「いまどきの若者」と「超一流のアスリート」が同居する不思議な世界。それがこの男の最大の魅力なのかも知れない。

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華麗さの影で逞しく生きるクラブ達。

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 華麗、豪華、そして乱れ飛ぶ移籍金。これが日本から見た欧州リーグのイメージだろう。
 今シーズンのフィーゴやクレスポの超大型移籍は、サッカーの世界だけでなくビジネスの世界にも衝撃を与えたが、彼らのような「完成品」を得られるチームは世界でも十指に満たない。

 この本は、サッカーの故郷ともいえるヨーロッパ諸国、イタリア、フランス、そしてイギリスのクラブチーム事情を、選手の育成という点に焦点を当てて綴られている。しかし、登場するのは超有名なユベントスを除いて、マルセイユやレッチェ、サンダーランドなど、いわゆる中堅クラブやリーグ残留を目標に掲げている下位チームが多い。

 彼ら中小のクラブが厳しい経済戦争を生き残るための唯一の方法、それが選手を「創りあげて」いくことだが、その方法は様々だ。若手育成施設やスタジアムへの投資、新しいタイプの株式公開による経営など、もはやそれは単にサッカーの話に留まらない。
 筆者が丹念な取材に加えて、日本人にはなじみの薄い欧州の歴史を交えて描き出した彼らの姿、華麗さの陰で逞しく生きるクラブ達は、読者に今までのサッカー観戦に別の視点を与えてくれるだろう。

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頑固オヤジの日本サッカー強化論

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 ブラジルから日本へ渡り四半世紀、日本のサッカーを見つめてきたご意見番が2002年を語った。熱心なファンだけでなく、あまりサッカーには興味がないがワールドカップは見てみたい、そんな人にもお勧めの一冊だ。

 今、日本サッカー界、そして日本社会が2002年へ向けて超えるべきハードル。それに対する彼の率直な意見は、サッカーにそれほど関心のない読者をも惹きつけてしまう魅力を持っている。

 なぜなら、彼自身の哲学がその背景にあるからだ。だから文化論として読んでも面白い。彼は、家父長制がいまだに残るブラジルの日系人社会で「もう一つの戦後」を生きてきた。その彼が投げかける現代日本の矛盾、問題点への提言は、頑固オヤジの一喝のようで厳しくも温かい。

 世界中が注目する2002年を成功させるために私たちが出来ること。残り時間は少ないけれど、今こそ私たち自身が真剣に考えてみよう。なぜなら彼の言うとおり、「みんな」で参加し、楽しむことが成功への近道なのだから。

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紙の本観戦論。

2000/10/12 12:12

喉ごしスッキリ辛口野球論

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 スポーツ紙の記者を永年勤めたスポーツライターが送る野球エッセイ。ビールの缶をあしらったカバーにも書いてあるが、その味わいは喉ごしすっきりな辛口だ。

 一読すればわかるが、その内容は日米の野球に対する違いから、FA問題、審判の権威といったシリアスな話から、「ちょっといい話」まで非常に多岐にわたる。にもかかわらず軽い感じで読めてしまうのは、筆者の絶妙な語り口のためだろう。そのおかげで、少しでも野球に興味があれば、充分楽しめる。もちろん、より知っていたほうが楽しみは倍加する。

 メジャーとの比較論ではついつい辛口になりがちだが、それも「プロ野球」を愛すればこそ。サムライ野球へのノスタルジーを持ちつつも、「今」のプロ野球の良い点を誉めることも忘れていない。また、全編にわたって、いわゆる暴露的な書き方ではなく、つとめて客観的な記述を心がけようとしている姿勢にも、好感が持てる。

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20世紀日本スポーツの総集編

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 ミレニアムブームで幕を開けた今年も終わりに近づき、私たちはいよいよ21世紀を迎えようとしている。この本はそんな今にぴったりの一冊だ。
 副題が示すとおり、この本の主役は世界へ挑んだ今世紀の日本人名選手達だ。その中には野球の沢村栄治や「柔道の父」嘉納治五郎といった半ば伝説化した人物から、カズこと三浦和良や青木功といった現在でも現役でプレーをしている選手たちまで含まれており、20世紀の日本スポーツの総集編とも呼べる内容に仕上がっている。

 スポーツ好きだけでなく、歴史に興味のある人にもお勧めしたい。
 20世紀は、それまで武道しか存在しなかった日本に初めて「スポーツ」が輸入され、時代の波に揉まれつつも発展していった百年間だった。
 各章の冒頭にある各選手の年表はまさに時代を映す鏡だ。自分の人生を振り返りながら読み進めれば、その臨場感はいっそう増すだろう。

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