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先月(2017年8月)

まるるさんのレビュー一覧

投稿者:まるる

3 件中 1 件~ 3 件を表示

真実は、自然の中にある…。本当のシートンを知ってください。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 シートンといえば、『シートン動物誌』の作者として、たいへん有名です。「オオカミ王ロボ」や「ギザ耳うさぎ」、「イノシシのあぶく坊や」などは子ども向きに訳された物語も数多く出版されているので、あらすじをご存知の方も多いでしょう。
 この本には、数多くの動物物語を残したという側面だけでなく、これまで日本に紹介されることの少なかったナチュラリストとしての面に光をあて、シートンの魅力が溢れんばかりに詰められています。
 まず、厳しい父親に価値観を押しつけられながら、親の望むように生きなくてはならないのかと悩んだ子ども時代のシートンが丁寧に描かれています。イギリスからカナダに開拓者として移り住みながら自然を愛することが出来なかった父親と、動物には二頭として同じものがいないと幼い頃から感じることができたシートンの間には、大きな溝がありました。が、自然が真実をシートンに教えてくれました。ロンドンでの留学を経て、精緻な絵を描く画家として成功しながら作家の道を歩むようになった青年期、自然の素晴らしさやアメリカの先住民について紹介し「ほんとうの西部を、東部に伝えたい」ために売れっ子作家になったこと。ところが、科学者たちから「ペテン氏ナチュラリスト」と批判され、その批判がきっかけとなって壮大な叙情詩『狩猟獣の生活』を書いたこと。どんなに忙しくなっても時間をみつけては野生動物の観察に出かけたこと。
 読み進むうちに、アメリカやカナダの歴史、先住民たちの暮らし、自然を大切にすること、失ってしまった自然を取り戻すために何をしたらいいのか、にも興味が持てるようになるでしょう。夏休みのおわりに、気持ちを落ち着けて読むのにぴったりな1冊です。

★★★

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あの、おそろしいできごとを、忘れない。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

『けとばしやまのいばりんぼ』『へくそ花も花盛り』『こえどまつり』など、独特の美しい時間を作品の中にとじ込める画家、大道あやさんの新刊を、久しぶりに手に取りました。丸木位里さんの妹でもあり、60歳になってから絵筆をとった大道さんは、90歳を超えた今、静かに語り始めます。
“あの日、わたしはあの飛行機、みとるんですよ。庭で白いシーツ、ほしてたとこでね。”
爆心地の近くで洗濯物を干していた大道さんは、落とされた原爆で家をとびこえてふきとばされました。干していたシーツのかげにいたおかげで指のやけどだけですんだものの、気がつくと、あたりは地獄絵と化していました。あまりのおそろしさ、異様さに、大道さんはかえって淡々と、その様子を語ります。屋根も壁もなくなってしまった家に屋根を仮に葺いたら、知らない人が100人も黙って入ってきて黙ってどこかへ行ってしまったこと。黒い雨を、なめてみたけれどなんの味もしなかったこと。まっくろこげになったため自分の妻がわからなかった人のこと。指のやけどだけの大道さんが病院に行くと地面に寝かされている人たちが、みんななんとも羨ましそうな顔で、大道さんを見たこと。死骸を集めて焼いた場所に粟をまいたら、鬼のように大きな粟ができたこと。
 そういった記憶を、大道さんは長い間、自らの中に封じ込めていたのでしょう。その扉を開いたのが、誰だったかわかりません。あるいはそれは時間のせいだったかもしれません。でも、その少しだけ開いた大道さんの心の扉の隙間から、この本は生まれました。企画・編集担当の赤木かん子さんが、できあがった絵を見ながら説明を聞き、絵本の形になるように短くまとめたのですが、大道さんの声、語りをCDにもして、絵本につけてくれました。
 私たちにできることは、ただ、あのおそろしいできごとを忘れない、ということです。そして、同様のおそろしいできごとが、世界の別の地域で起きている現実を知ることです。静かに絵を見るだけで、そんなことを感じました。

★★★★

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紙の本トラベリング・パンツ

2002/07/26 15:32

誰の腰にもぴったりしっくりフィットする素敵なジーンズと、個性的な4人の女の子たちの物語。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 その服を着ると、素敵に見える。なんだか元気が出る。身につけるものによって、気持ちが変わることってよくあるよね。ティビーが古着屋で見つけたこのジーンズは、まさにそうだった。しかも、体型がまったく違う4人の女の子、どの子がはいても、ぴったりしっくりフィットするのだ。
 夏休みの間、それぞれ別の場所、違う境遇で過さなくてはならなくなった4人の間で、このジーンズは共有されることになった。その際、誓いを立てた。*ぜったい洗わないこと*すそを折り返してはダメ。ダサいから。ダサいはき方をしないこと。*男の子にジーンズを脱がされてはいけない。(自分で脱ぐならOK)…などなど。
 離婚したお父さんのところで過ごすカルメン、サッカーキャンプに行くブリジット、おじいちゃんおばあちゃんの住むギリシャに行くレーナ、近所のスーパーマーケットでバイトするティビー、4人の女の子たちの間を小包で行ったり来たりするジーンズ=トラベリング・パンツは、それぞれの汗や涙と一緒に気持ちや思いも吸いこんで行く。楽しいことも哀しいことも、自分が不甲斐なく情けない思いをすることもたくさんある夏。でも、トラベリング・パンツと友だちがいれば、きっと大丈夫。勇気が出る。
 ソフトカバーで軽い上に装丁が洒落ているので、電車の中でも表紙を出して堂々と読める。たくさんのお洒落な女の子たち&女の子に興味がある男の子たちに読んで欲しいな。

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