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西 正さんのレビュー一覧

投稿者:西 正

19 件中 1 件~ 15 件を表示

日米のケーススタディーと取引モデルを材料とし,BtoBビジネスの成功の秘訣を明示

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 インターネットは既存のマーケティング手法を変化させるにとどまらず,経営のルールやスタイルに影響してくる。著者の言葉を借りれば,一見恵まれたビジネス環境でも,スピードを伴わない「のどかな」判断ひとつがきっかけで,奈落に落ちる可能性もある厳しい世界である。経営者にはスピードや先見性といったセンスが必要不可欠である。これがない経営者は,ドッグイヤー・マウスイヤーの時代を生き残れない。
 本書は,幅広い読者層を想定して,まずはB to B(企業間電子商取引)について理解を深めようという社会人向けにB to Bビジネスを平易に説明する。続いて,B to Bベンチャーの経営に参加しようという人々に対してルールを示す。B to B先進国である米国ビジネスの実例も紹介しているが,それらのモデルも現在進行形であり,次の先見性を求められている,まさにスピード感あふれる世界なのである。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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紙の本よくわかる経営工学

2001/04/02 15:15

グローバル時代の企業経営に欠かせない経営工学,成功への方程式を導き出す工学的発想の数々を紹介

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 1990年代は経営の領域で,工学的アプローチが積極的に試みられた時代である。工学的アプローチに則って経営の近代化と効率化を推進する理論や手法を,経営工学と呼ぶのだが,本書は図解とともにその全体像を明らかにしてくれる。この経営工学を身近なものに感じるとすれば,何よりも90年代の米国の好景気が,ITを中心とした経営工学の導入による経済復興の賜物だったということで十分だろう。しかも,米国で次々に産みだされる新しいビジネスモデルは,周囲に大きな驚きを与え,その影響は各国に波及していったものだ。
 本書は,21世紀の勝ち組となるべく,理論と実践を組み合わせて成功の方程式を見つけ出す上で理解しておく必要のある経営工学の概論をまとめてある。「理論的」「分析的」「定量的」「汎用性」「再現性」など工学的思考のキーワードやマネジメント工学,システム工学,財務工学など種々の理論と手法について具体例を基に,わかりやすく解説。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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紙の本不動産の時価評価

2001/03/18 22:16

まだ未解決な面が多い不動産の時価会計導入について方向性を提示した実用書

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 グローバル・スタンダード時代,会計分野でも国際会計基準に合致させるために,日本の企業で不動産の時価会計の導入が急速に進んでいる。本書は,この時価会計の導入にあたって正確・適正な判断材料の開示が要請されている今、時価評価に必要な指標は何か,不動産の評価手法にはどんなものがあるか,その特徴は何か,さらには特殊類型の不動産の評価についてまでを記述した実用書。
 日本では不動産を土地と建物に分ける慣例が浸透している。不動産の評価に対しての大きな変化が起こるのであれば,まず地価理論,投資価値,不動産の時価に関する考え方を大至急整備しないと,混乱が生じるのは必至である。時価とは市場での価格であり,参加者が決定する価格。相対取引が中心で,数少ない当事者が納得するという範囲での取り引きなら,これを標準的な取引事例とすることには疑問が残る。本書は,こうした未解決の問題が多い中で,新会計導入への道筋を示す。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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ブロードバンド時代の到来を見越したソニーのネット戦略を明らかにする

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 ブロードバンド時代は,従来のハード&ソフトの垣根を超えた新しいビジネスのかたちが模索される。「急速にブロードバンド環境が普及し始めている今こそが,日本のブロードバンド元年と言えるのであり,そこではコンテンツで優位に立つ企業がリーダーシップを握る。そして,日本の企業でハリウッドの映画メジャー保有しているのは,従来からハードとソフトの融合を標榜してきたソニーだけだ」と著者は説く。
 ブロードバンド時代への対応の必要性は,ネット上で新たなビジネスを手掛けていくことだけにとどまらない。ブロードバンドへの対応によって,既存のソニー製品が大幅に付加価値を高めることにもつながる。新たなビジネスモデルをつくると同時に,生き残りのためにソニーではどのような戦略を具体化しているのか。本書は単に賞賛するだけではなく,死角・弱点はないのかを付言している。
(C) ブッククレビュー社 2000

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ディジタル化の波が押し寄せ,通信との融合時代を迎えようとする放送業界の情報が満載

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 「ディジタル放送ガイドブック」は,1999年版,2000年版に続いて,この2001年版が3冊目となる。2000年はCS放送のプラットフォームが1つに集約されたり,ディジタルBS放送が始まったりするなど,動きの激しい1年であった。また,データ放送の仕組みを使った双方向サービスなど,新技術や新サービスも次々に登場しつつある。本書は,このように動きが活発化している放送業界を捉えるための1冊として,お薦めできる。
 構成は,まず第1章で「ディジタル放送の将来展望」と題して,アナリスト4氏の意見を掲げる。アナリスト各氏の視点を読み比べてみるのも面白いだろう。第2章では「ディジタル放送の新技術と新サービス」についての解説があり,第3章では「ディジタル放送の事業化」として,ディジタルBS放送に参入する事業者やプラットフォーム事業への参入を目指す事業者の計画などが紹介される。
 さらに,第4章は「衛星放送の歴史」,第5章は「資料編」になっている。なお,事業者一覧から種々の検討会の報告書に至るまで,この章に収められたデータは付属のCD-ROMでも利用できるようになっている。構成内容からもおわかりいただけると思うが,実務に役立つ最新情報を提供しようという本書の狙いは評価できる。ガイドブックの名に恥じない編集となっている。
 放送業界は,今後も事業化に向けた新たなうねりや,新技術・新サービスの登場により,通信との融合がさらに進展していくことは明らかである。「ディジタル放送ガイドブック」も,版を新たにする時には常に新しい内容が盛り込まれていくこととなろう。価格は必ずしも安いとはいえないが,買って後悔することはまずないだろう。年ごとに買い足す年鑑としての利用法も出てこよう。
(C) ブッククレビュー社 2000

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RBBの環境整備によって通信と放送が融合する次世代サービスの世界について解説

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 本書は,ブロードバンドアクセスに関するビジネス的背景および最新技術を網羅している。ドッグイヤーとかマウスイヤーとか言われるほど,変化の激しい分野については,このような一冊がビジネスマン必携の書と言うことになるのかもしれない。新聞や雑誌には当たり前のように,数多くのアルファベットや略語が紙面に満載されているが,似たような用語や,意味のまるっきり違う略語もあって大変紛らわしいからである。
 本書のタイトルともなっている「レジデンシャルブロードバンド」はRBBと略されているが,技術を専門的に学んでいる人以外にとっても,今やIT,コンテンツあるいはブロードバンドといった事柄を抜きに,ビジネス展開を構想することは難しい,というより,不可能に近くなっている。本書は約400ページにおよぶ大著であるが,目次の中から適宜気になるところを拾っていけば,包括的な把握も可能である。
 これまで,放送と通信は別の伝送インフラを使うことになり,別々の道を歩んできた。しかしここにきて,RBBの環境が整うことにより,通信と放送が融合する次世代サービスの提供が可能となってきた。新たなビジネスチャンスや技術革新のヒントを得ようとしている人たちにとっては,歴史的背景を踏まえつつ,最新の知識をブラッシュアップしていくことが欠かせない。若干,日本の事情には認識の相違もあるようだが,それを補ってあまりある内容と言える。
 本書は「レジデンシャルブロードバンド」のセカンドエディションであり,ファーストエディションはちょうど1年前に発刊されている。その意味では,少なくとも今から1年後には,このサードエディションが発刊されているであろう。そうでなければ,本書の使命を果たしきるということにはならない。常に最新のエディションが待たれる1冊と評してよいであろう。
(C) ブッククレビュー社 2000

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紙の本スカをつかむな!情報家電

2001/01/31 18:16

情報家電の概要を示すとともに,買って後悔しないための「お買い物基礎知識」を提供

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 著者はサイエンス・ライターとして活躍しており,デジタル文房具から情報家電全般に詳しく,情報家電ウオッチャーとなったそうで,これまでスカ(はずれ)をつかんだ経験は数知れず,パソコンにはそこそこ強いが,携帯電話は苦手だと述べている。新製品が続出して混乱に陥っている情報家電の世界をできるかぎり広い視野から眺めることにより,買って後悔しない「お買い物基礎知識」を提供することを目的に書かれた書である。
 個々の製品の性能を追いかけるより,規格の違いや製品の登場した背景を追及することが全体を理解する近道になるという観点から構成が決められている。だれが書いても「本命はこれだ!」という推奨ができない時代にあって,本書は製品の良しあしを判断する材料の提示に主眼が置かれている。情報家電という名のもとに洪水のように売り出されてくる新製品について,決してスカをつかまないようにというアドバイスは貴重である。
 情報家電の存在価値を認めながらも,現在の混乱状況は,買い手にとって非常に迷惑なことだと主張する。何が迷惑なのかというと,互換性のない,すなわち規格の統一がなされないまま,商品化されるところに問題があるという。かつてのビデオの規格で,VHSとベータが激しく争ったことは記憶に新しいが,結果としてベータを買った人はスカをつかまされたことになる。用心を怠ると手ひどい目にあいかねないと力説している。
 情報家電,もしくはデジタル家電についての書籍がたくさん出回っているなかにあって,未来の夢物語を語るのではなく,消費者の視点にたって,何を,いつ,買ったらスカをつかまなくて済むかという切り口は示唆に富んだものとなっている。平易な表現で書かれており,しりあがり寿氏の挿絵も軽妙で,大変読みやすい出来栄えになっている。定義の不明確な情報家電だが,基礎から学びたい人にとっても最適の書であると評価できる。
(C) ブッククレビュー社 2000

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産業的・商業的観点からテレビがどのように見えるかという新しい議論を提案

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 著者は元電通マンで広告ビジネスに精通している。広告業界の発展とは不可分のテレビ業界が,デジタル化という大きな波にさらされることになったのを機に,従来になかった新たな視点で記されたのが本書である。テレビ・メディアはよく知られているようで知られていない。テレビというものを産業的実態から中心にみるということが,従来のテレビ観察ではあまり行われてこなかったということで,その点に取り組んだ力作である。
 本書では,テレビの特徴を4項目にまとめている。1つは「テレビは生活である」ということ。可処分時間の約40%をテレビが占めるという実態からの帰結である。2つめは「テレビは産業として成功している」ということ。テレビの50年近い歴史のなかで,ただの1社も倒産していないという事実からも伺い知れるポイントである。3つめは「テレビは知られていない」ということ。テレビは自身のことについては極めて寡黙であり,外部からは見えにくい性格のものであり,無理もない。
 4つめは「テレビは大きく変わろうとしてい」ということ。デジタル化によって,多メディア・多チャンネル化が進行しており,過去に経験のない大きな変革を迫られているのは事実である。以上の特徴を踏まえたうえで,テレビ企業の収入にかかわる取引構造と,その収入構造について説明している。次に,ネットワークの形成をたどりながら,テレビ産業の発展の歴史について概観している。
 さらに,テレビ産業は現在どのような経営状況にあるのかを整理したうえで,最後に今後の展望を著者なりに分析・予想している。テレビ局のブランドとメディア産業の関わり合いについての考察も説得力のあるものとなっている。元広告マンとしての独特の切り口もさることながら,なかなか内情を伺いしれない業界なので,ブラック・ボックスをのぞいてみたいという読者にとっては,かなり面白い読み物として推薦できる。
(C) ブッククレビュー社 2000

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インターネット,Web技術,XMLについて最初から学びたい人向けの入門書

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 IT革命を支えるものには3つの要素がある。1つはパソコンや携帯電話などのハード的インフラを支える産業の発展,2つめはインターネットの急速な普及,3つめはITを活用した企業の発展である。それを踏まえて,本書では,ブロードバンドは,通信インフラどうなるのか,Webアプリケーション構築の技術とは,XMLの基本構造は,活用のしかたは,XML-EDIとは,といった項目を豊富な図解を用いて平易に解説してくれる。
 本書では,大規模システムや先進的な技術によるソリューションよりも,より現実的な視点で説明しようとされており,非常に身近な例がふんだんに盛り込まれていて,ある意味でビジネスマンの常識となりつつあるものの意外に分かっていないポイントが要領良く説明されている。何よりも各章末に載せられている筆者のコラムに親近感が感じられる。あまり肩肘張って読まなくても,自然と頭に入ってくる,そんな一冊である。
(C) ブッククレビュー社 2000

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デジタル融合市場の誕生にともない,企業の戦略と組織構造を一新すべきであると提言

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 ITによる環境変化は,あらゆる業界の壁を取り払おうとしている。パソコン,テレコム,テレビ,メディアなどの業界がIP(インターネット・プロトコル)によって結ばれ,1つのデジタル融合市場となっていこうとしている。この新しい枠組みのなかでは,従来の業界内競争のあり方を大きく変えるとともに,まったく新しいビジネスモデルが生み出されることになる。本書はそうした流れをいち早く伝えてくれる好著となっている。
 筆者は,富士通のシステム本部上席部長であり,テレコム・コンサルを担当している。そうしたキャリアがあって,企業の戦略と組織構造を一新すべきであるとの主張も,説得力のあるものになっている。本書は「IT革命」によりもたらされる市場の変化が「デジタル融合」であるととらえ,その本質をトータルに解明することを意図して書かれたものであり,個々の企業の変化にとどまらず,市場全体の変化を理解できるように分析している。
 あらゆる業界のあらゆる企業が,新しい変化への対応を求められている。新しいビジネスモデルを武器に新興企業が台頭し,既存企業は抜本的な改革を迫られる。業界の勢力図はめまぐるしく変わる。その結果として,デジタル融合時代が求めるビジネス環境への変化のスピードが加速する。そして,このスピードについていけない企業は市場からの退出を余儀なくされるだろうと警鐘を鳴らす。具体例が豊富に盛り込まれており机上の空論ではないところに魅力がある。
 IT革命の本質は,すべてのビジネスマンに意識改革を迫るものであるということを前提として,技術的知識がなくても読めるように,平易な言葉で執筆されている。ITというキーワードをタイトルとした本が氾濫(はんらん)しているなかにあって,今後日本でも急速に進むビジネス構造,社会システムの変化の方向を理解するうえで,類書を大きくしのいでいると評価できる。ITを単なる祭りごとと勘違いしがちななか,貴重な一冊である。
(C) ブッククレビュー社 2000

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高速で大容量の情報を瞬時に伝えるネットワークとしてのブロードバンドをやさしく解説

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 ビジネスマンの最も関心のあるキーワードは,ここ数年,インターネットに始まり,その後,デジタル放送に移り,今は何といってもブロードバンドである。ブロードバンドにより,高速インターネットが実現し,その結果,インターネットで動画が難なく手に入るようになる。これがインターネット放送である。インターネット放送によって,デジタル放送は,その役目を終えるといった大胆な指摘までなされているほどである。
 本書では,その分かったようで分かりにくいブロードバンドについて,平易に解説されており,まずは具体的な実像を示している。全7章からなっており,全章を通読することにより,ブロードバンドが注目される理由,ブロードバンドの現況,ブロードバンドによって変わる社会,ブロードバンドに対応する企業の様子,これらが総合的に理解できる仕組みになっている。
 第1章は問題提起のパートで,インターネットで欧米・アジア各国に遅れないようにするために必要なのがブロードバンドであるという。第2章ではブロードバンドの定義を試みている。第3,4章ではブロードバンド社会を実現する新たな通信基盤を紹介する。第5章ではブロードバンドの整備により生活がどう変わるのかを描いている。第6,7章はブロードバンド社会が進展するなか,企業はどう対応すべきかに触れている。
 ブロードバンドが21世紀早々の重要テーマになることは間違いない。ただ,ブロードバンドに支えられた高速インターネット放送が,既存の放送事業者を凌駕していくとのシナリオも論じられている現状にあって,しょせんインフラはインフラに過ぎず,重要なのはコンテンツなんだというところを,もう少し具体的に掘り下げてほしかった。とは言え,まだまだ耳慣れない人も多いだろうことからすれば,入門書としては十分になでき栄えである。
(C) ブッククレビュー社 2000

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電子商取引・申請を基軸にしたサイバー社会におけるセキュリティのあり方を実務の立場から提言

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 インターネット革命がいま,地球規模で急拡大しているなか,電子政府化という行政の変革,企業活動・業態の変革,そして個人・家庭生活のあり方の変革が同時進行している。この変化は,行政,企業,個人といった個々の仕組みの変化のみならず,行政・企業・個人の相互関係における仕組みと意識の変化を生む可能性を秘め,より生活者主体の確立に向けた社会構造への変化の大潮流となりつつある。
 こうした状況のなかで,日本でも「電子署名及び認証業務に関する法律」(電子認証法)が成立し,いよいよ日本版G−PKI(政府電子認証基盤)が本格的に始動した。金融業界でも世界的標準認証スキーム「アイデントラス」が電子商取引基盤を形成し始めており,セコムは日本におけるアイデントラスのエクスプレスパートナーとして,創設,運営のサポートの役割を担っているという。
 本書は,セコムグループのなかで結成されたサイバーセキュリティ研究会によって執筆されている。セコムグループは,これまでの現実世界のフィジカルセキュリティのサービス展開にあわせて,日本では先駆的存在として電脳世界のサイバーセキュリティ・サービスを展開し始めており,その核心部分としてのセキュアデータセンター・サービスやサイバーセキュリティ・サービスを開始しており,その実績が本書を机上の空論とはかけ離れたものとしている。
 21世紀の新しい社会は,生活者主体の国際化された生活,産業,行政構造によって形成されることになるが,IT革命が進行しつつあるとはいえ,このITインフラを強固にささえる基盤こそサイバーセキュリティということになってくる。実務として携わっている人たちが執筆しているだけあって説得力に富む。いずれ,かかわってこざるを得ないテーマであることは確かであり,入門書としては十分に分かりやすく記されている。
(C) ブッククレビュー社 2000

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ITS(高度道路交通システム)の実用化に向けて,生活者の視点に立ったビジョン作りを提唱

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 ITS(高度道路交通システム)という言葉が,95年8月に政府が発表した「高度情報通信社会推進に向けた基本方針」に取り上げられて以来,官庁のプロジェクトとして,また民間企業のビジネス・シーズとして,また新しい生活のベネフィットとして,さまざまに論じられ,実行されてきている。ただ,ITSというテーマについてリベラルな視点から体系的に解説された書籍がほとんどないなかで,本書はその実現を図るものとして高い価値を持つ。
 その背景には,携帯電話,カーナビの普及により,モバイル情報技術で生活にどんなベネフィットがもたらされるのか,すなわち「自動車と道路は,モバイル情報という点ではまだまだこれからだな」ということが一般のひとびとにも容易に理解できるようになったという環境が醸成されてきたという事情がある。筆者は,その延長線上に,生活者の視点からのマーケティングの必要性が認められるべきだと強調している。
 本書では,第1章でITSの意義と位置づけの変化を,第2章で所轄五省庁及び自治体の取り組みを,第3章で民間企業の取り組みを,広がってきた業界別に,第4章で個々のプロジェクトをテーマ別に取り上げて,切り口を変えながら,第5章で海外の動向を,そして第6章では今後の課題について,それぞれ要領良く整理してある。入門者にとってはようやく,キーポイントを正確に突いた書籍が登場したとの感があり,ありがたい一冊である。
 ITSでは,技術や政策などのシーズが先にありき,のテーマが多く,ユーザー・ニーズに立脚したビジネス・スキームや具体的なサービス,社会システムを目指した広報や広告などコミュニケーション活動の検討が非常に遅れているという。広告会社系のシンクタンクに勤めている筆者ならではのアプローチが,豊富な図版とともに随所に盛り込まれており,少しでもITSに関心のある人々にとって一度は手にとってもらいたい本である。
(C) ブッククレビュー社 2000

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紙の本放送メディアの経済学

2000/12/16 21:15

放送市場の特徴を体系的に述べるとともに,ディジタル化がもたらす構造的変化を明示

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 本書の狙いは,本格的なディジタル放送時代を迎えようとしている現在,あえて将来の夢ばかり語るのではなく,経済市場としての放送市場の特徴を体系的に示すとともに,放送のディジタル化・多チャンネル化が産業構造全体にもたらす影響を明らかにしようというところにある。当分野に明るい11人の専門家によって分担執筆されており,狭義の放送にとどまらず,新たなメディアについても広くカバーして論じられている好著と評価できる。
 本書では,特に,2つの点が強調されている。第一は,経済サービスとしての放送サービス,経済市場としての放送市場を体系的に示していることである。これまで放送は,文化論として,もしくは表現の自由という見地から議論されることが多かったが,経済学的な視点でとらえられることは少なかった。日本においても放送という映像サービスが,きわめて特殊なサービスから一般の経済サービスに近づきつつあることを的確にとらえている。
 第二は,地上波放送が中核となった放送産業が,ディジタル化,多チャンネル化のなかで,どのように変容しつつあるのかを制度の観点から示していることである。ディジタル化は,単に放送の伝送方式が変わるということにとどまらず,産業構造全体に大きな影響をもたらすという。放送のディジタル化を産業構造の変化としてとらえるアプローチは,これまで類書を見ないものであり,その大胆な切り口は,業界関係者のみならず,放送事業にかかわる人にとって新鮮な印象を与えるに違いない。
 放送メディアへの経済学的アプローチを試みたこと自体に本書の存在意義を見出せるのだが,あえて難を言えば,これだけの議論を消化できる読者がどれだけいるのだろうかという疑問が伴うことである。テレビ放送が広く国民生活に浸透しているにもかかわらず,放送のディジタル化という現象はあまり知られているとは言えない状況にある。先駆的な書にありがちな問題であるが,現時点では難解だとの感を拭えないところが残念である。
(C) ブッククレビュー社 2000

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紙の本NHK民営化論

2000/12/16 21:15

BSディジタルへの移行を機に有料放送化し,NHKは民営化すべしとの問題提起

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 本書は,現行の受信料制度に不満をもつ著者が,不払い者を容易に選別できるBSディジタルへの移行を機会に有料制度を導入し,民営化に踏み切ったらどうかという問題提起の書である。過去にもNHKについて書かれた出版物は多いが,いずれも告発本の域を出なかったものが多いのに対して,本書ではち密な分析をもとに,NHKの経営形態のあり方について提言を行っており,十分に一読に値するだけの内容の濃いものに仕上がっている。
 本書では,NHKの公共放送としての歩みを詳しく調べあげられており,歴史的にNHKの果たしてきた役割が高く評価されている。NHKとは何だったのか。世界に例を見ない公共放送機関がどのようにして成立したのか。そうした過去の経緯を踏まえたうえで,民営化論を展開しているところが興味深い。おそらく,NHKの職員でも,ここまでは知らないのではないかと思われるほど,克明に分析されており,放送を学ぶための書としても十分な存在意義を示している。
 さらに,過去に民営化されたNTTやJRについて,それぞれケーススタディーが行われているところも目を引く。NTTやJRが民営化されたことによって,市場に競争原理が持ち込まれることになったわけだが,それを通じて利用者の利便性が高められたことを示したうえで,それらの事例をNHKが民営化されるべきだとの論拠としている。民営化のメリットが大きいものであれば,過去の経営形態に縛られる必要はないという。
 NHKと並び称されるだけの公共放送は数少ないが,ライバルとして本命視される英国のBBCについての事例研究も興味深い。NHKの歴史についても,そうであったように,BBCの状況も深く分析・考察されており,本書が単なる告発本ではないことを示している。ビジネス本の分野で,これだけBBCについての詳細な記述がなされている類書は見当たらない。NHKとの違いについても触れながら,英国に学ぶべき点については積極的に採り上げていくべきだとしている。
 放送のディジタル化が進めば,受信料の不払い者も特定しやすくなるが,単に不払い者に注意を促すだけではなく,現在の受信料と同水準の金額で有料放送化してしまえば,国民から集めた受信料収入が,不払い者からの取り立てに使われるという矛盾を克服できるのではないかと主張する。ただ,有料化した際に,現在無料でサービスを提供しているラジオをどうするのかに触れていないところが残念である。
 とは言え,全体としてのトーンは,NHKに対する批判をベースとしたものではなく,むしろ支援しようという意気込みが感じられる。NHKの民営化について,引き続き議論されるべきだとの意見が盛り上がってきているなか,きわめてタイムリーな書であるのと同時に,どうせ議論するのであれば,これくらいのことは知っておかないと,といった点が網羅されているところが大いに評価されるべきだろう。
(C) ブッククレビュー社 2000

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