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先月(2017年6月)

門脇 光一さんのレビュー一覧

投稿者:門脇 光一

1 件中 1 件~ 1 件を表示

RNA研究の最前線

2000/12/01 21:16

RNAは多様な生命現象にかかわっていることがわかってきた。最新のRNA研究のおもしろさを紹介

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 バイオテクノロジー,ゲノム研究という単語は,理科系の限られた研究者の枠を超え,すでに一般の言葉として浸透しており,日常の紙面でも目にしないときはないほどちまたにあふれている。この遺伝子研究の柱をなす遺伝子情報設計図が書かれている高分子がDNAであり,発現をつかさどるしなやかな役割を演じる分子がRNAである。本書はそのRNA研究のすべてをまとめたレビュー集である。
 遺伝子DNAの情報がタンパク質へと発現される過程での仲介役として,当初RNA,mRNA,rRNAの3種類のRNAが発見された。その後スプライシング機構などの発見に続き1980年代になって,自身のRNA鎖の切断・連結反応を触媒するRNA(リボザイム)が発見され,RNAの機能とその存在意義が見直されるようになった。現在ではさらにRNAインターフェレンスやリコーディングのような遺伝子発現制御や,RNAエディティングのような遺伝子発現修飾も発見されている。遺伝病など生命現象の多様な局面でのかかわりも明らかにされてきている。
 本書は,RNA研究の基本原理から,最近の知見までしっかりと網羅している。カラーの図も挿入されたり,専門研究者のためには原著を探れるように引用文献も掲載するなど,読者の立場に立った工夫もなされている。同類の書の中には,時として先端研究者には陳腐な内容しか提供できない古典のような著作も見受けられるが,本書は減数分裂,発生・分化など生体の高次複合形質の発現制御におけるRNA研究にも言及するなど,ライフサイエンスに興味を持つ大学教養課程学生から先端研究者まで幅広い読者の知的好奇心に答えてくれる好著である。
(C) ブッククレビュー社 2000

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