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名護すえ子さんのレビュー一覧

投稿者:名護すえ子

7 件中 1 件~ 7 件を表示

60年代〜70年代を華やかに彩ったセレブたちの愛憎のドラマ

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 20世紀のアメリカの光と陰の象徴だったケネディ一族。表舞台で活躍した男性陣については、過去40年の間に何百という本が出版されているのに、一族を裏で支えた美しい嫁たち、ジャッキー、エセル、ジョーンの義理の3姉妹の関係を深く掘り下げた本は、これが初めてということ。そこに登場する彼女たちは、個よりも一族の利益優先という生活を強いられ、その上常にパパラッチに追い回されるという異様な環境でも、一般の人と同様、ひとりの女性として、妻、母として一生懸命だ。
 本書は、主役3組の夫婦、そして一族にもっとも近い様々な人たち(ほとんどが歴史的にも名の知れた人たち)の証言とインタビューの言葉を中心にまとめられている。いわゆる内幕もので、「へえ、あのときはそうだったんだ」と、改めて歴史を再確認する感じだ。特に私が意外だったのは、夫のJFKことジョン・F・ケネディ大統領の愛人だったマリリン・モンローに対して、同情的だったという妻ジャッキーの心情。周りのムードに流されない、自分なりの基準をしっかりと持っている女性だったようだ。

 カリスマ大統領の夫同様、国民の視線を惹きつけてはなさないジャッキー。そのヘア&メークからエレガントなファッションまで、60年代の女性たちに多大な影響を与える。
 一族だけの集まりにおいてさえもジャッキーが特別扱いされることに、反感を抱くJFKの次弟ロバートの妻エセル。しかし、どちらも目の前で夫が暗殺されるという共通の悲劇が、心の深いところで2人を結びつける。
 いつも自分に自信がなく、アルコール依存症になってしまう、末弟エドワードの妻ジョーン。性格のまったく違う彼女たち3人を実の姉妹のように結びつけていたのは、皮肉にも数え切れない浮気を繰り返す夫の裏切りという共通体験だった。

 想像を絶する体験、エピソードが続くため、かえって作り事のように思えてしまうかもしれないが、これはわずか40年前から、その後20年間に起きたノン・フィクションなのである。まずそのことに驚きを感じる。そして大きくて複雑な王国に入ってしまった女性たちの、自分の力ではどうしようもない運命の切なさ、哀しさ、もどかしさが胸を打つ。しかし、幾多の試練を乗り越え人間的に強くなったジョーンが、ケネディ家と決別するラストには、心から拍手を送りたくなる。

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ハネムーンの夜に

2001/08/22 20:11

理想の夫を見つけたのに、なぜかすっきりしない

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 「ハネムーンの夜に」。このタイトルだけでも思わず本を手に取る女性が多いのでは。新婚2人の記念すべき人生のスタートの日、いったいなにが起こるのか。この出来事は後で話すとして、結婚が決まったとたんに情緒不安定になり、心の中で「永遠の恋人」としての地位をずっとキープしている、婚約者とは別の男性の姿がよみがえるなんていう、とんでもない状況になったヒロインとなんの罪もない婚約者の紹介から。

 ロンドン在住のハニーは、億万長者の映画プロデューサー、マックの秘書で28歳のシングル。これまで実りの少ない恋愛を続け、仲間うちでは“コト”を台無しにする人間と知られていたが、なんと本命タイプの好青年“エド”と結婚寸前までこぎつけた。これにはハニー自身もびっくりの快挙だ。ちなみにハニーがそっと教える「夫をゲットする法、エド・バージョン」も載っているからチェックを忘れずに。ガーデン・デザイナーのエドは、仕事熱心でセックスもまあまあ。やさしくて犬のように誠実でハンサム。清潔でタバコも吸わないし、笑わせてくれるし、服のセンスも悪くないし、料理もできるし、…エトセトラエトセトラ。これで手を打たないとなると、地球上での結婚はあきらめたほうがましだと思うよね、誰だって。たしかに周りからは「大当たり」だと思われているエドだけど、ハニーにとってはなぜか「本命」じゃない。

・「わたしの王子様」との再会

 ハニーが「本命くん」と思っているのは、「わたしの王子様」とハニーが名づけたアメリカ人の映像プロデューサー、アレックス。彼とは7年前にたった一夜過ごした関係だが、セックス以上の興奮をもたらしたそのときの思い出をまだ精算できていない。ハニーに限らずこういうプラトニック・ラブって、かなり引きずるのよね。それでも7年間電話も手紙もくれないアレックスの影を封印し(したつもり?)、エドと結婚。ハネムーンはメキシコの予定だったが、予測不能な出来事のため、なぜかニューヨークに。そうだんだん読めてきたでしょ。ハネムーン初日、「わたしの王子様」が、同じホテルの隣のベランダに立っている! その上アレックスもハネムーンで新妻と一緒とは。さあ、2人の未来はどうなるのか、ドキドキ、ワクワクといったところ。前半はちょっとまどろっこしいところもあるけど、ここからはハニーとアレックスの関係を中心に、二組の新婚カップルの行動や心理描写などを、ワイドショー的興味で一気に読ませてくれる。

・個性的な脇役たちも見逃せない

 ドロドロとしたメロドラマ調にならないのは、カラッとしていてテンポのいい会話のおかげ。ハニー自身もそうだが、周りの口は悪いが心温かい人たちとの会話が楽しい。ハニーの親友で憎ったらしいほどの美人のデラ。決して肩に手をかけて「大丈夫よ」とやさしい言葉をかけてくれることなんて、一億年待ったって期待できないけど、そのいいかげんな話を聞いているといつのまにか元気になっているハニー。最近はこんな風に気兼ねなくぽんぽん言い合える友人を見つけることは難しいから、2人の関係がうらやましく思える。そして姉よりしっかりしていて人生が分かっているような、風水を勉強中の妹のヴェニーと青くさい恋を応援するゲイのポール、とみんなちょっとユニークな人ばかり。それでも意地悪で残酷な最低人間はひとりも出てこないのが、この小説のいいところ。みんなそれぞれ心のどこかにコンプレックスや自分ひとりでは埋められない隙間を持っている人たちなのだ。そんなところにも著者のやさしい眼を感じる。

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紙の本夜風魚の夜

2001/07/02 18:53

ヨルの精と一緒に

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深い海の底にいるようなダークブルーで、かつ広がりのある宇宙的空間。
風が魚に姿を変える。ロボットのような「ヨルの精」が浮かび上がる。「今日は誰が夢の中、どんな話をしてくれるのかな」。ヨルの精の眼は誰よりも温かく、無限大の優しさをたたえている。耳をすませば、化石となって何億年も閉じ込められたムカシトンボのせつない夢の歌が聞こえる。ヨルが優しく触れる。星を運んで夜空にまきちらす夜風魚たち。月を磨いて空へかかげる「ヨルの精」。月に照らし出された道で、風の速さに合わせてゆっくり歩く旅人に出会う。無邪気に祈る子供たちの視線の先に、自由な空にはばたくムカシトンボの姿が・・・。
朝の光が輝きだすと、夜風魚は風になり、ヨルは光の中へ溶け込んでいく。鮮やか過ぎる色の世界へ。「また次の晩に」。明日「ヨルの精」に夢を語るのは誰?

※bk1絵本のコラム「23時のブックタイム」より

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ゆめは夜空のかなたまで

2001/07/02 18:50

ミルキーウェイのかなたまで

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最初は文章を読まずに、セピア・カラーの現実の世界から色鮮やかなカラーの夢の世界まで、立体感あふれる素敵な絵(本から飛び出してきそうなほど)だけを堪能してみよう。おばあさんに内緒で飛んで行ったのは、ちょっと悪い気がするけど、でもミルキーウェイへの旅は楽しかったでしょ。寝不足の妖精の意外な姿、大理石のリンカーン大統領が今一番やりたいことも分かったし、ミルキーウェイのまきちらす可愛いやつらにも会えたし。最初は見えるものしか信じなかったおばあさんが、いつからかミルキーウェイにいる可愛いやつらに笑いかけるようになったのも見逃さなかったよね。
今見えるものだけが真実とは限らない。今まで見ようとしなかったものの中に、硬くなった心のドアを開くカギがあるかもしれない、なんて思ったりして。ミルク色のミルキーウェイにいるみなさ〜ん、おやすみなさい。またね!
※bk1絵本のコラム「23時のブックタイム」より

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紙の本リサニューヨークへいく

2001/06/09 19:01

ミスって落ち込んだ夜に

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悪いことは重なるもの。ちょっとしたミスをリカバリーしようとしただけなのに、次から次へと追い討ちをかけられる。どうしていいのかわからないダウンした心には、壁にかけておきたいくらい素敵なニューヨークが楽しめる絵本『リサ ニューヨークへいく』で元気を回復してもらいましょう。
ニューヨークの摩天楼を背に、真っ赤なマフラーを風になびかせているリサ(イヌ?)を見ただけで、もう口元がゆるんでくるでしょ。嫌なことは忘れて、とにかく今はリサと一緒にニューヨーク探検へ。色、いろいろの街、人。その息づかいまでが聞こえてきそうだ。リサの顔が自分に似てきている。事件がおきると、いつもなにかいいことがひらめくリサ。「わたしって、あったまいい!」。一緒になって声に出している。声が笑っている。このお調子者!
困ったときの自分頼み。生きる歓びなんて、自分しか見つけられない。だから明日が楽しみ!

(名護すえ子/ライター)
★この書評は、コラム「23時のブックタイム」より。

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夜にみちびかれて

2001/06/09 18:58

ひとりで寂しい夜に

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 まだひとりの生活に慣れない。眠りにつくのが遅い心には、銀河系まで連れて行ってくれそうなミステリアスなネコの絵本『夜にみちびかれて』をベッド・サイドに置きましょう。
深い夜空に凛と立つネコ。「夜はお出かけの時間」。ネコの眼が、体が期待に輝く。一面クローバの緑色の世界、緑色の鳥や魚が泳ぐ不思議な世界。ネコの自由感覚に憧れを抱く。もうすでにネコにみちびかれてしまっているようだ。そろそろと夜の空間をネコと一緒に進む。
触れると温もりが伝わってきそうな、フワフワとやわらかそうな毛並み。朝の光を浴びてぶらぶらしているその姿に、愛してくれる誰かの膝に安心して寝そべっている無防備さに、思わず抱きしめたくなる。まぶたを閉じる前に、ネコが体を寄せてくる。「かわいがって。だっこして。わたしをほめて。しかってもいいよ。しっかりだきしめてくれるなら」。ありがとう。また明日…。

(名護すえ子/ライター)
★この書評はコラム「23時のブックタイム」より。

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紙の本ヴァイオリニスト

2001/06/09 18:54

心が揺れ動いているときに

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たしかにこの道を決めたのは自分。でも2ヶ月やってみたけど、「ホントにこれでいいの?」と不安になっていない?そんなちょっと動揺ぎみの心にはモノクロームのデッサン絵本『ヴァイオリニスト』を見てもらいましょうか。
ちょっと大きくて、いつもの文庫本のようには簡単にページがめくれない。でも今日の出来事などすっかり忘れて、次のページへ、次のページへと心がはやるのが分かる。まるまった背中もいつのまにかまっすぐになっている。言葉より先に心に届くものがある。窓から覗いている小さな顔。たったひとりの観客。大きな世界に勝負を賭けるより、自分以外にたった一人でも自分のファンがいることに歓びを見出したヴァイオリニスト。窓辺の小さなファンに後押しされて、新しい一歩を踏み出す。
一番理解してほしい人に理解されないことに傷つきながらも、自分流の生き方を貫く彼の姿に、人それぞれの幸せの大きさがあることに気がつく。本を閉じる前にもう一度ページをめくる。自分だけのために弾いてくれるヴァイオリンの音色が聞こえてきそうだ。自分が大切にしていることはなんなのか、考えるのは明日でも遅くない。
(名護すえ子/ライター)
★この書評はコラム「23時のブックタイム」より

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