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先月(2017年8月)

小川 達矢さんのレビュー一覧

投稿者:小川 達矢

2 件中 1 件~ 2 件を表示

SQLはどこから来て,どこへ行こうとしているのか?

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 1970年代にIBMによって開発されたSQLは,1986年以降公式規格として標準化され,現在のコンピューター・システムにとって必要不可欠な存在となっている。本書は現在商用に実装され,広く普及しているSQL規格である「SQL92」のリファレンス・ブックである。また,最新の規格である「SQL99」についての記述もあるが,「SQL99」は非常に複雑な規格であり,本書の著者も「業界内でどの程度サポートが得られるかもまだ不明確であり,すべてのシステムにSQL99が実装されることは,おそらくありそうもない。」と語っている。あくまで「どのような新しい概念が導入されたか」を解説するにとどめている。
 本書は「リファレンスブック」と題しているが,「SQL準拠」のDBMS製品といっても,それぞれの製品によって多少のカスタマイズが施されていることがほとんどであり,実際のシステム構築の際には使用製品固有のリファレンスを使用するのが普通であろう。そういう意味で本書は実践書というより,「SQLがどういう思想で開発され今後どこに行こうとしているのかを,具体的なリファレンスを用いて解説した本」ととらえた方がいいだろう。
(C) ブッククレビュー社 2000

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オラクルのSQLスクリプト解析を通してデータベースを実践的に通用するスキルを身につける

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 本書にはオラクル管理者が日常のデータベース管理業務において活用できるスクリプトが豊富に掲載されている。実際の環境に合わせてカスタマイズしなければならないものもあるが,基本的にほとんどそのまま使用できる実践的なものだ。スクリプト全体を掲載した後,部分ごとに取り出して詳細に解説してあり,見やすく使いやすい。また,実行結果の出力例も掲載されているので,自分でカスタマイズする際の参考になるだろう。
 カバー範囲は「パフォーマンスチューニング」「トランザクション管理」「データ管理」「オブジェクト管理」「領域管理」「ユーザー管理」「データベース管理」と広く,それぞれある程度深く掘り下げてある。特に「パフォーマンス・チューニング」の章は高度な内容ながらうまくまとまっており,パフォーマンス・チューニング入門としても読むことができる。
 特筆すべきは,既存DBのすべてのオブジェクトの再作成スクリプトが紹介されていることだ。このスクリプトを実行すれば実データ以外のいわば「空のDB」のコピーを作成することができる。これはDB移行やテストDB構築において,オラクルのexport/importユーティリティー以上の柔軟で強力なツールとなるだろう。
 そのほか,Oracle8から新たに追加された機能(「抽象データ型」「パーティション」など)に関するスクリプトも掲載されている。
 オラクルのDBAに任命されひと通り勉強はしたものの,「実践となるとどうも弱い」という人はいないだろうか。数冊のマニュアルそれぞれに書かれていることは理解しているつもりでも,実践においてその知識を発揮することはなかなか難しい。これはいわば「知識が未整理」の状態だからだろう。
 本書のスクリプトを解析し理解することにより,頭の中で分散している知識が結びつき整理されていくのがわかるだろう。本書は単なる「TIPS集」というより,実践で通用するスキルを身につけるためのDBAの「教科書」とも言えるだろう。
(C) ブッククレビュー社 2000

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