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レビューアーランキング
先月(2017年8月)

金子麻里さんのレビュー一覧

投稿者:金子麻里

7 件中 1 件~ 7 件を表示

「水泳の基本はリラックス」

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 私は自他ともに認めるスポーツ好きだが、今の生活で、自分でやることはほとんど無縁だ。テニスやソフトボールなんか時たま無性にやりたくなるのだが、いかんせん球技は相手がいないとできない。人数を集め、スケジュールをやり繰りする面倒を思うと、たちまち「やーめた!」とやる気も失せる。そして私の向かう先が、何を隠そう「プール」。

 1人で近くの市民プールに行き、1時半程度で約2kmを泳ぐ。多い時は週4回も行く。行ったからといって別に知り合いもいないし、ただ独りで黙々と、ひたすら泳いでいるだけなのだが、それで結構楽しい。この本が薦めているのも、そういう泳ぎ方である。

 私は小学生のころ全く泳げなかった。水しぶきが数滴顔に飛んだだけで泣き出すほど水が怖く、海で溺れたこともある。学校から「泳げないにしても限度を超えている」と言われた母親は、ひと夏、1日も休まず私をプールに"強制連行"し、有無を言わさず水に放りこんだ。だがその母も実は泳げない。そして私はちゃんと教えてもらったわけでもないのに、ひと夏で泳げるようになっていた。つまり本書の冒頭にある「泳げないのは水に親しむ時間が不足しているから」ということを、身をもって私は経験したのだ。

 カエルになった私は、大学時代はスイミングクラブのインストラクターのバイトまでしていた。水中は息ができないし、水は手ごたえがあるのにつかめないし、恐怖で泣き叫ぶ子供たちを、水遊びから始めて慣れさせた。本書第1章のとおり「水泳の基本はリラックス」。人間はどうやったって水中で呼吸はできないが、リラックスすれば決して沈まない。沈まなければ怖くない。頭をポカーンと空っぽにしてダラーっと全身の力を抜くと、誰でも浮く。ダラけきった状態でストレスがかかるはずがない。だから水泳はストレス解消になる。汗でベタベタにもならないし、体を動かす爽快感もちゃんとある。

 ついでに私が一番好きなのは「音」。プールでも水に入ると、巻き貝を耳に当てた時と同じ懐かしい音がする。「水泳はイマイチ」という友人を連れ出し、今週も私は「日本人の誰もが泳げるようになる」実践をする予定です。

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「相撲版知恵蔵」

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 いきなりだが、「相撲」は果たして競技スポーツなのだろうか。
 もちろんあの厚い脂肪の下に鍛え抜かれた筋肉と太い骨格があることは知っているし、以前ラグビーW杯上位国チームに力士3人でスクラム戦を挑んで完勝したという強烈な押し、若乃花が先日発売した独白本で「土俵に上がるときは死を覚悟していた」という突っ張り−。もし蹴りと寝技を使わない異種格闘技戦があったら、おそらく相撲出身者は相当上の方までいけるのではないかと思う。
 だが相撲は「スポーツ」というより「伝統文化」ではないかというのが、私の以前からの持論だ。歌舞伎が歌舞伎座なら、相撲は国技館で日本の伝統を伝える"興行"。冒頭のカラーグラビアの歳時記をながめていると、ますますそう思えてくる。

 この本はいわば「相撲版 知恵蔵」といったところ。相撲用語や決まり手の解説、歴史、歴代横綱の名鑑や歴代記録、名力士たちのエピソード、全54部屋の紹介などが収められている。それだけだったら堅い本になってしまうが、ちょっと目を引いたのが「力士と"おコメ"」の話。おコメ=お金。あまり知られていないお相撲さんの給料の話だ。
横綱の月給は273万円、懸賞金は1本3万円というのは知られた話だが(ただし、この月給を「中小サラリーマンの重役以下、決して高くない」と評しているのはどうかと思う)、実は懸賞金3万円というのは手取額で、本当は6万円。残り3万円は税金対策で天引きされているとは知らなかった。

 ちなみに土俵の外でもお相撲さんは稼げる。知人が地域の催しにある大関を呼んだら、一緒に昼食を食べてもらうだけでギャラが50万円、数人の付き人にも2万円ずつかかったと言っていた。いわゆるタニマチが公然といる世界、これはやっぱり単なるスポーツの枠を超えた日本文化の世界じゃなかろうか。
 11月5日からは九州場所。土俵外の知識まで仕入れて見たら、面白さもまた変わるかも知れない。

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紙の本Body 奥野安彦写真集

2000/11/05 18:52

オリンピックとパラリンピックが融合した時、五輪は正真正銘の「競技者の祭典」になるに違いない。

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 つい先日のことである。テレビから流れてきたニュースに、ふと手が止まった。シドニー・パラリンピックでの日本選手のメダル獲得の報道。活躍が感動的だったのではない。それが伝えられたのがスポーツコーナーで、しかもアナウンサーが選手の名前を敬称なしの呼び捨てにしたことに、私は感動したのだ。

 パラリンピックは知ってのとおり、障害者の五輪である。だが「バリアフリー」を叫ぶ日本のメディア自体はこれまで、厳然とバリアを持っていた。パラリンピックのニュースは、テレビでは一般ニュース。新聞なら社会面(いわゆる三面記事)で扱われ、運動面に載ることはまずない。つまり競技スポーツではなく、障害者福祉や社会参加の話題としてしか、伝える側も見ていなかった。新聞やニュースをよく見ていれば分かるが、プロ野球など選手は、競技に関する報道では呼び捨てにされる。「○○選手」と敬称つきで呼ばれる限り、純粋な「競技者扱い」ではないのだ。

 だがこの写真集に収められたパラリンピック選手たちの肉体は、まぎれもない「アスリート」である。表紙にも掲げられた土田和歌子の鍛え抜かれた背中。五輪公開競技の車椅子800mでも銀メダルに輝いた、その盛り上がった背筋は、競技者以外の何ものでもない。

 シドニー五輪女子1500mでは、M・ラニアンが米国史上初めて、視覚障害を持つ五輪代表として出場した。バルセロナ、アトランタと過去2回のパラリンピックでは金メダル6個を獲得。「同じアスリートなのに、どうして私だけ『努力家』の前に『障害にも負けない』をつけられなきゃいけないの?」と訴える彼女は、レース中は健常者(この言い方を好きではないが)を従えて先頭に立ち、堂々8位入賞を果たした。今回シドニー・パラリンピックで正式競技となったヨットは、種目によっては舵やセールを操る上半身の動きと戦術だけで争えるため、世界選手権には障害者が区別なく出場して、健常者を抑えてトップ10に入ることも珍しくない。

 メディアが遅ればせながらパラリンピックを競技者の大会と認め始めたとき、パラリンピック・アスリートたちはすでにオリンピックへの進出を始めている。2つの大会が融合した時、五輪は正真正銘の「競技者の祭典」になるに違いない。

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グラウンドでのプレーという形で結晶させる輝きの下に、苦悩や葛藤、人知れない努力が秘められているのか。

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 TBS系列で昨秋から放送しているドキュメンタリー番組「ZONE」の1年間の放送分から幾つかを選び、まとめ直したものがこの1冊。プロデューサーがあとがきで「幅広い層からの支持と評価を得ている」と自賛しているが、実際、私の周りでもこの番組の注目度は高い。海面下の氷山のように、スポーツ選手が「グラウンドでのプレー」という形で結晶させる輝きの下に、どんな苦悩や葛藤、人知れない努力が秘められているのか。最近はスポーツ界以外も取り上げ、しかも時間内に何人も扱ったりするため、内容が薄くなってきた面もあるが、じっくり掘り下げた回は見応えがあり、反響も大きい。

 今回「本」という形であらためて取り上げられたのは、高橋尚子、長嶋茂雄、中田英寿、古田敦也、清原和博ら。清原の回では、今季プロ15年目での初の二軍開幕から、七夕の夜の劇的復活アーチまでを、どん底のさなかに結婚した新妻ともども密着で追い、最近の放送の中では屈指の出来だと思っていたら、やっぱりスタッフも同意見だったらしい。

 だが活字になったものを読み直して再び関心をそそられるのは、彼らではない。桑田・斉藤・槙原のかつての巨人3本柱と、FA加入の工藤を加えたベテラン4人の苦悩。そしてサッカー「ドーハ組」の執念である。

 「金満補強」でできあがった今季巨人の超巨大戦力。だがその中に、生え抜きで90年代を支えた3本柱の居場所は、徐々になくなりつつある。一方「新エース」に座った工藤も37歳。戦力が巨大であればあるほど、二軍では手ぐすね引いて脱落者を待ち構え、首脳陣は目新しいスターにすぐ目移りする。まさしく弱肉強食の世界。「ドーハ組」も同じだ。Jリーグ人気が衰えた分、さらに状況は厳しい。おまけにJには「入れ替え制」がある。見ている分には優勝争いより二部落ち争いの方が面白かったりもするが、この残酷な制度の前に、毎年何人の選手がピッチを去っていくことか。

 その"いけにえ"を決めるJ1セカンドステージが、もうすぐ再開する。野球界も世紀のON対決が終われば、契約更改が待っている。20世紀の日本スポーツ界を支えたベテランたちは、どんな冬を迎えることになるのだろうか。

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勝利の決断19条

2000/10/12 12:53

ゴルフは人生と同じだ。生きている。いつでも予測と期待を裏切る。

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 小学生のころ、週末になると父がつけるゴルフ中継が退屈だった。20代半ばまでは「ゴルフなんておじさんの道楽」と思っていた。30代になった今、心理戦のスポーツ=ゴルフは、私の中で「見て面白いスポーツ」の上位にランクする。

 だが「帝王」ニクラウスは、はっきり言って見ていて面白くないプレーヤーだった。ガッツポーズもない、リップサービスもない、しかめ面の大男で、本書にあるとおりの「マシンのゴルフ」。4大メジャー18勝を挙げ、「プレーヤー・オブ・ザ・センチュリー」に選ばれても、パーマーやウッズのような華やかさを感じられなかった。だがこの本を読んで、その”誤解”が解けた。

 ニクラウスは言う。「ゴルフは人生と同じだ。生きている。いつでも予測と期待を裏切る」。その不測の事態の連続に、即断で対応していかなければならないのが、ゴルフである。冷静、執念にも似た向上心、自己コントロール。ニクラウスが勝つために貫いたこのプレースタイルに、人生を重ねる人も多いだろう。6月、60歳のニクラウスは42度目の全米オープンに挑んだ。結果は予選落ちだったが、いまだ現役を続ける彼のプレーを、これから「60代からの生き方」と重ね合わせて見るのもいいかもしれない。

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紙の本スローカーブを、もう一球

2000/10/12 12:20

『江夏豊の21球』

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 日本のスポーツノンフィクションを語るうえで、避けては通れない1編がある。『江夏豊の21球』。スポーツライター山際淳司のデビュー作であり、1980年、雑誌『ナンバー』の創刊号を飾った、このあまりに有名な短編を含む8編が、この本には収録されている。

79年プロ野球に本シリーズ第7戦で、広島の守護神・江夏豊が9回裏になげた21球。時間にして26分間の描写でしかない。だがここに描き出されたのは、息苦しくなるような心理戦と、恐ろしいほど凝縮された時間だ。外野席でメガホンを打ち鳴らし、ヤジを飛ばしながら野球を見るのも、確かに面白い。だがスポーツを「読む」(読書という意味だけではなく、目に見えない事象まで読むという意味でも)面白さを、この本を読み返すたびに、あらためて気づかされる。

 このほか表題作は、 球速60kmの超スローカーブを持つエースと、素人監督の下で、思わぬ甲子園出場を決めてしまった進学校の野球部の物語。スポーツ経験が全くないにもかかわらず、ある日突然「オリンピック選手になろう」と思いついてしまった1人の青年の挑戦を追った、『たった一人のオリンピック』はユーモアがにじみ、また違った意味で面白い。

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とりあえず、はじめの1冊に

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 スポーツフリークなら、この本を読んで「物足りない」と思う人は多いはずだ。ハンク・アーロン、テッド・ウィリアムズ、ジョージ・フォアマン、ラリー・バード、グレッグ・ノーマン、アーサー・アッシュ、ジョー・モンタナ−。アメリカの、いや世界が誇るスター選手たちの偉大さは、たかだか10数ページで、到底語り尽くせるはずがない。

 著者自身、50−60年代のNFLのスター選手。その後スポーツキャスターに転身し、自ら行ったラジオインタビューの中から23人分を抜粋して、この本は出来た。抜粋しすぎた感はあるが、それでもやはり、トップに君臨する人間の話は魅力的である。野球少年だったO・J・シンプソンが、フットボールに転向した理由は「野球の試合に女の子はあまり来ないけど、フットボールにはチアリーダーがいるから」。しかもハイスクールでは、「もっと女の子がいる」と今度は陸上。思わず笑い、天才ならではの万能ぶりに感嘆する。

 訳者はあとがきで、「この本は読み飛ばしてほしい」と言っている。そのとおり!そしてこれを”索引”にして、多くの人にトップスポーツの世界にはまっていってほしい。

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