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岡部 直明さんのレビュー一覧

投稿者:岡部 直明

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21世紀の為替問題を考えるためのわかりやすく,説得力のある解説と日本経済への処方箋

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 日本経済にとっても国民生活にとっても為替がどうなるかは大きな関心事だ。果たして円相場はどんなメカニズムで決まるのか。それは,マーケット参加者だけでなく,だれもが知りたいところである。本書は,こうした要請にできるだけわかりやすく解説しようとする。
 著者は,大蔵省で一貫して国際金融畑を歩み,国際金融局長,さらに財務官として国際通貨の最前線に立ってきた。通貨外交をリードするとともに,市場との対話にも努めてきた。大場智満,行天豊雄,榊原英資氏らと並ぶ日本の代表的な通貨マフィアである。実務経験を踏まえているだけに,その解説には説得力がある。それもマンデル・フレミング・モデルからグルグマンの為替理論まで現代経済学の代表的な理論を解説する一方で,日本の有力な為替ディーラーである大西由辰氏(東京三菱銀行為替資金部長)との対談で,為替取引の現場を紹介するなど,理論と実務をうまく融合させている。
 おもしろいのは,通貨マフィアとして活躍するなかで得た人脈を軽いタッチで紹介しているくだりだ。例えば,数字の虫であるグリーンスパン米連邦準備理事会(FRB)議長,現実主義者だったティートマイヤー前ドイツ連銀総裁,ダイエット・コークを愛飲するサマーズ米財務長官らの横顔だ。
 最も注目すべきは,通過当局者として「市場介入の有効性を考える」とする第4章だろう。介入のコスト,介入のリスク,介入の限界を冷静に分析しながら,介入の役割に言及する。市場の期待のギア・シフトをもたらすかどうかは,金利の変更などマクロ政策の裏付けがあるかどうか,通貨当局が協調行動を取れるかどうかによると結論付けている。そこには,介入の限界を知りつつも通貨当局者としての自負がうかがえる。
 さらに,「日本の進路」として円の国際化,自由貿易協定,ASEANプラス3の連携など円の役割の拡大と通貨強調を提案している。円と日本の将来に関心のある人々には必読の書といえる。
(C) ブッククレビュー社 2000

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